ミズハコベ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ミズハコベミズハコベは池沼、河川、水田などに生育する浮葉植物、沈水植物、湿生植物、一年草です。
水中に生育するものはそのまま冬を越す多年草です。日本全国各地の水田や小川、池沼などにも自生し、自生地では大群生します。
5~6月ごろから苗しろや田植後の水田に、地下茎で繁殖し密生することが多いです。全草淡緑色、軟弱で茎は細く、水中で分枝して伸び、横走し、一面に広がります。
茎は円柱状で繊細、径0.5~1mm、長さ10~30cmときには50cmに達し、ややまばらに全縁(ギザギザがない葉)の対生葉をつけます。水上葉は対生し、へラ状倒卵形の場合が多く、時として長楕円形、3行脈で円頭または徴凹頭。
基部はクサビ状、長さ6~12mm、幅3~5mm、淡黄緑色で無毛。水中葉は線形で凹頭(先端が凹む)、長さ8~20mm、幅1~1.5mm、中央脈は明瞭です。浮葉は倒長卵型ないしヘラ型で、長さ6~12mm、幅3~5mmと小さく、対生します。根は下方の節から白色のひげ根が1~3個出ます。花は雄花と雌花があり葉腋に年中つけます。
花期は5~9月。
雌雄同株、葉腋ごとに白色で対生した苞のある小さな単性花が咲きます。
花柄や花被はありません。
雄花は雄しべ1、花糸は細く、長さ2~3mm、柄は心臓形で黄色です。
雌花は雌しべ1、子房は2室ですが4室あるように見えます。
花柱2、直立、長さ約2mm、細長で脱落しやすいです。
果実は2心皮からなり、扁広楕円形、先が凹み、周囲に狭い翼があり、長さ約1mm、内部に4個の種子ができますが、熟しても裂開しません。
苞は白色です。
幼苗は早春に発芽し、子葉は長さ1.5~2mm、線形で鈍頭です。和名の語源は水中に生える「ハコベ」に似た草の意で、「ハコベ」に似ていますが「ハコベ」より小形です。
漢名は水繁縷、長命采。生育環境が同じで、外形・大きさなどがミズハコベと類似するものに「ミゾハコベ」があります。
両者はふつう葉や果実の形で区別します。
両種とも水中葉や水上葉に変異があるので、ときにより同定か難しいことがありますが、ミズハコベの葉は線形で細長、先端は截頗または凹頭であるのに対し、「ミゾハコベ」の葉は広ひ針形または狭卵形でミズハコベより短く、先端が鈍頭であるので識別できます。ミズハコベの類似種に「アワゴケ」が日本全国各地の湿地に自生します。
「アワゴケ」は無毛の1年草です。
ミズハコベは果実が楕円形で、「アワゴケ」はほぼ心臓形、果実を比べると両者は容易に区別できます。
「アワゴケ」は茎は細く、地面を匍匐し、草高1~4cm水中葉は線形、長さ5~12mm、幅約1mm、中央脈明瞭、水上葉は倒卵形で全縁(ギザギザがない葉)、鈍頭または円頭、長さ3~6mm、幅1~3mm、3脈あり。
花は小形で単性、雄花の雄しべ1、花糸の長さ約0.3mm。
果実は褐色で心円形凹頭、長さ約1mm。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ミズハコベは自生地では広い環境に適応して群生しますが、草は軟弱です。
屋外栽培は比較的容易です。
ミズハコベは25℃以下の水槽なら育成することができ、線型ライトグリーンの葉を対生させます。
ミズハコベは大光量低水温を必要とし、照明がメタルハライドや太陽の直射が当たる低温の水槽でないと育成困難で、長期間の維持は難しいです。
ミズハコベは、高温になると節間が伸び、やがて衰弱します。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ミズハコベは鮮やかな緑色が美しく、可憐な水草です。
中景から後景にレイアウトし、まとめ植えがよく似合います。
前景には「ナンベイミズハコベ」が多くレイアウトに用いられます。
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水草図鑑データ

名称 ミズハコベ
学名 Callitriche palustris L.
和名 ミズハコベ(水繁縷、長命采)、ミギワハコベ
別名
科名 アワゴケ科
原産 日本(北海道~沖縄)、北半球の寒帯~温帯
光量 強い メタルハライド(メタハラ)
二酸化炭素 添加
水質 酸性~弱酸性
硬度 軟水~中硬水
水温 15~24℃
形態 有茎水草
栽培難易度 難しい

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