セキショウモ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:セキショウモセキショウモは全国各地の湖沼やため池、および比較的清澄な小川の流水中に群生する沈水性の多年草です。
日本全国、朝鮮、中国大陸、台湾、インドなど東アジアに広く分布し、丈夫な水草の1種です。セキショウモは水底が砂泥質のところに多く生育し、根茎の節から泥中に多くのひげ根を出し、水中に10数個の葉を叢生します。
セキショウモの根茎は径2mm。白色の匍匐枝となり、泥中を横走しますが表面は白色平滑、軟質で、順次生ずる節より根や葉が出ます。セキショウモは通常7~15枚ほどの葉を叢生します。
葉は線形で上方に鋸歯があり、長さ10~80cm、幅3~10mm、厚さ1~1.5mm、平行脈3~5。
ため池などでは小型で全草が赤いものが生育することがあります。
葉は緑色または茶を含む黄緑色で線形(テープ状)。
鈍頭、上線に徴鋸歯があります。
葉はほとんどねじれず、全体に小針状のタンニンを含む細胞が分布します。セキショウモの花期は8~10月。
雌雄異株、花柄は葉間から数個ずつ出るのですが、雄花は株の基部に生じ、花柄は長さ1~3cm、径2~3mm。
苞鞘は三角錐状、長さ1~1.5cm、薄膜の袋状で、内部に多数の雄花をつくります。セキショウモは雄花が成熟すると苞鞘のと部が破れ、淡黄色の雄花が水中に出て水面に浮上します。
雄花は萼片が3つあり、その萼片がそりかえり、1個ある雄しべの葯から白色球状の花粉を水面に多数放出します。
雄花や放出された花粉は水面を漂流して雌花の柱頭に達します。
雌花の花柄は細長く、長さ70~100cm、左巻きのらせん状で、水面に1個の雌花を開きます。
雌花の基部に包鞘があり、長さ10~15mm、その上方に萼片3、退化雄しべ3、雌しべ1、柱頭は3岐、それらの先端は2裂。
雌花の萼片は淡褐色、楕円形、長さ約3mmで宿がく、子房下位、平滑、萄鞘より太いです。セキショウモは代表的な水媒花で、受粉後多くの花柄はらせん状に短縮して水中に沈みます。
果実はふつう長さ15~20mm、ときに30mm、径約3mm、水中で成熟します。
内部は透明な粘液を含み、胚珠多数、円柱状紡錘形で茶褐色、長さ2~4mmの種子が多数できます。
殖芽はできません。セキショウモの和名の語源は葉の形がセキショウの葉に似ていることに由来します。
漢字名は石菖藻。
別名のへラモは葉形が扁平でへら状であることによるのですが、花柄が糸状であるのでイトモと呼ぶ別名もあります。セキショウモの変種とも言われるのが、琵琶湖の沿岸とその水系に多産する、葉が著しくねじれる変相の「ネジレモ(別名、スクリュー・バリスネリア、シャミセンモ)」で、水深2~6mぐらいまでも生育します。「オオセキショウモ(ジャイアント・バリスネリア)」はニューギニア原産の外来種で、葉長2m、幅2cmでやや多肉質。
熱帯魚用にはこちらも多く水槽栽培されています。
同属には北米原産の「セイヨウセキショウモ(バリスネリア・スピラリス)」やアフリカ原産の「アフリカセキショウモ」その他の大形種が知られます。類似種の見分け方。セキショウモ(バリスネリア・ナタンス)…
葉の幅5~8㎜。
走出枝は平滑です。
殖芽はつくりません。
葉の縁は先端部にまばらな鋸歯があります。
全国に分布します。コウガイモ(バリスネリア・デンセセラータ)…
葉の幅5~10㎜。
走出枝に微細なトゲがあります。
秋、紡錘形の殖芽をつくります。
葉の縁全体に明瞭な鋸歯があります。
本州・九州に分布します。ネジレモ(スクリュー・バリスネリア)
葉の幅7~11㎜
走出枝は平滑です。
殖芽はつくりません。
葉の縁全体に明瞭な鋸歯があります。
琵琶湖水系に分布します。
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水草の育て方2 (水草の育成)

セキショウモは清澄な水を好み、砂泥の中に根を張り、炭酸塩硬度が3~4ある水を好みます。
育成は容易です。
種子や根茎で越冬します。

水草の増やし方

セキショウモは雌雄異株で花は夏~秋につけます。
雌株は長い花茎を水面まで伸ばして雌花を浮かせます。
雄花は基部に生じ、1~3cm位の短柄を持つ三角錐状の萄緒内に多数包まれています。
雄株は葉の基部に苞に包まれた多くの雄花が咲きます。
熟すとほうが破れ雄花が分離して水面に浮上します。
浮上した雄花は、水の動きで雌花に到達して受粉します。
受粉した雌花は花茎がバネ状にねじれて水中に引き込まれて結実します。
セキショウモは最も興味深い受粉方法の1つで、いわゆる水煤の典型といえるでしょう。セキショウモは他に繁殖茎(ランナー)により各節から子株を生じ、無性繁殖もおこないます。
水槽内では特にランナーによる繁殖で、底面を覆い隠すほどになります。

水草水槽のレイアウト

セキショウモは美しいテープ状水草です。
バリスネリアの仲間としては葉の長さが中型で、水草レイアウト水槽では中景から後景の水草として使用できます。
数十本のセキショウモをまとめ植えすると良いですが、ランナーで増えるのでボリュームが出てきます。
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水草図鑑データ

名称 セキショウモ
学名 Vallisneria natans
和名 セキショウモ(石菖藻)、へラモ、イトモ
別名 バリスネリア・ナタンス
科名 トチカガミ科
原産 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮半島、中国大陸、台湾、インド
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 20~28℃
形態 テープ状
栽培難易度 容易

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