バイカモ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:バイカモバイカモは全国各地の山地にある小川や湖沼で、水底が砂質で冷水の清流中に多く群生する沈水性の多年草です。
水温14℃前後の清流にしか育たず、全国でも生育場所が限られています。バイカモは水流になびいて群生するのが通常で、湧水を水源とする河川に多いです。
低水位時には陸生形になります。バイカモは長さ50cmほどで、茎は緑色、葉も鮮かな緑色で互生します。鬚根は白色です。全草繊細で柔軟、鮮濃緑色、茎の下方から白色の不定根が出て水底に固着し、上方は水中に漂います。バイカモの茎は細長く円筒状、中空、径1~2mm。長さ0.5~1m、ときに1.5m以上におよびます。
茎は3~4回分枝しますが折れやすいです。バイカモの葉は互生、葉柄は短く長さ4~7mm、葉身は3出複葉で長さ3~6cm、扇状に細裂、各小葉はさらに2裂して最終裂片は糸状になります。
托葉は丸くふくらみ、表面に純毛があり.短い鞘状となって葉柄を抱きます。
浮葉はまれで扇状円脚、3~5深裂します。バイカモの花期は3~11月、花は葉腋から葉に対生の位置につき、径約1.2mm、中空、長さ3~10cmの花柄を水中または水上にのばし、水面または水上に抽出して径1~2cmの白色花を1個頂生します。
花柄は葉より長く、開花後ものびます。
萼片は5、広楕円状舟形、緑色無毛、長さ4~6mm、幅3~4mm、脱落しやすいです。
花弁は5個で、広倒卵形、白色膜質、下部両端は黄色、長さ5~9mm、幅4~5m、基部に1個の蜜腺があります。
雄しべ10~20、長さ約3mm。
柄は黄色で長さ約1mm。
子房上位、雌しべ40~50、長さ約1.2mm、花後、水中で結実します。
桑の実状の集果をつくり球状、径4~6mm、果実は背部に短い剛毛をもつ痩果で、扁広倒卵形、長さ1.5~2.2mm、乾くと横方向にしわができ、短毛でおおわれ、先端は小突起状に少し曲がります。和名のバイカモは、梅花藻の意です。バイカモの花が「梅の花」に似た、5弁の白花を開くことに由来します。
ウメバチモ(梅鉢藻)とも呼ばれます。
茎葉に刺激成分がないので、山菜として食用にでき、ウダゼリ(岡山)、カワマツ(山形)などの別名があります。バイカモは、全草を乾燥して利尿剤に利用できます。バイカモの浮葉ができる変種に「ミシマバイカモ(別名セキドバイカモ)」、「イチョウバイカモ」、「オオイチョウバイカモ」があります。
「ミシマバイカモ」はバイカモと同一種であるという説があり、ふつう浮葉を欠くものをバイカモ、欠かないものを「ミシマバイカモ」として区別します。
「イチョウバイカモ」は学名上の母種と考えられ、浮柔は長さ1cm以下で、浮葉の長さが1.5~2.5cmのものを「オオイチョウバイカモ」と呼び、これらは本州中部で知られます。
全草の小形種に「ヒメハイカモ」が北海道・本州・九州で知られます。
浮葉がなく、花径6~10mm、花托は短毛があるが果実は無毛です。
北海道の千歳地方には「チトセバイカモ」が知られます。
「チトセバイカモ」は浮葉ができず托葉、花托、果実に毛がなく、葉の長さ4cm前後、花径の長さ約8mm、花柄の長さ2.5~6.5cm、径約1.5mmです。
また、北海道の根室地方には花柄の長さ10~15cm、果柄の長さ20~30cmあるものをネムロバイカモと呼びますが、両者を同一種であるとする説もあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)

バイカモは止水では上手く育たず、特に水槽では水流のあるところに植えても難しい草です。
バイカモは、水槽では強光、低い水温で、二酸化炭素(Co2)を多く添加します。
低温水(10~20℃)を好み、高温水槽では、栽培は困難です。
種子または根茎で越冬します。
種子は秋に発芽成長し、翌年開花します。

水草の増やし方

バイカモは再生力が強く破片の節から発芽して大繁殖します。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

バイカモは濃い緑色の葉はどんどん分裂し川の流れに沿って1mも伸びます。
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水草図鑑データ

名称 バイカモ
学名 Ranunculus nipponicus var. submersus
和名 バイカモ(梅花藻)、ウメバチモ(梅鉢藻)、キンギョモ、ウダゼリ(岡山)、カワマツ(山形)
別名
科名 キンポウゲ科
原産 日本(北海道・本州・九州)、朝鮮、中国大陸。
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 13~22℃
形態 有茎水草
栽培難易度 困難

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