ヤナギスブタ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ヤナギスブタヤナギスブタは、日本の本州以西の水田や溝などの水湿地に群生する沈水性の1年草です。
熱帯では多年生です。
学名Blyxa japonica(ブリクサ・ジャポニカ)の通り、「ブリクサ」の仲間です。全草軟質、茎は細く2叉状にまばらに分枝して高さ8~30cm、下部は地下茎となり泥中を匍匐し、節より白色で長さ3~12cm、幅約1mmのひげ根を多数出します。ヤナギスブタの茎は長く分枝して葉を多くつけ、長さ5~25cmになります。
水中茎は円柱形、径2~3mm、互生葉を密につけます。ヤナギスブタには葉柄はなく、葉は互生し、線形、先端はとがります。
葉縁に微細な鋸歯があります。
淡黄緑色で時には紫褐色になることがあります。
葉の長さ4~7cm、幅1.5~3mm。ヤナギスブタの花期は7~10月。
花は夏~秋に花茎を伸ばし、水面上に咲きます。
両性で葉腋に単生、無柄で基部は長さ1~2cmの円筒状になった膜質の苞鞘に包まれます。
上部は良くのびて糸状、子房は苞鞘内にあり水面まで糸状の花柱をのばし、直径約10mmの白色花を開きます。
萼片3、淡い緑色です。
倒ひ針形、鈍頭、長さ3~4mm。
花弁3、白色線形、長さ5~8mm幅2~3mm。
雄しべ3、糸状の長さ約2mm、雌しべ1、子房下位、線形、長さ4~5cm。ヤナギスブタの果実は細長く、多数の紡錘形で表面が平滑な種子を含んでいます。
果実は線状円柱形、無柄、長さ15~2.5cm、径2.5~3mm。
両端は鈍頭で長さ1~2cmの花柱が宿存して糸状です。
果実内には種子が多数生じ、種子は長楕円形、長さ約2mm、幅約0.7mm、両端は鈍形で凸レンズ状、表面は淡灰褐色で平滑です。
種子の表皮は薄膜で容易に破れるのですが、内部は黒褐色で光沢があります。
種子の表面は不規則な網目模様で微細な凹凸と縦じわがあります。
薄膜のとれた種子は平滑で長さ約1.5mm、幅と厚さは約0.5mm。ヤナギスブタの和名の語源は葉がヤナギ(柳)の枝に似た「スブタ」の意に由来します。
「スブタ」は名古屋地方で女児の乱れた頭髪を「スブタガミ」と言い、根生状に出た線形の葉が密生した様子が、これを連想させることに由来しています。「スブタ」とヤナギスブタとは茎の長短、種子の比較で識別か容易です。
一般に「スブタ」の仲間は種子の形態に特徴があり、種の識別に役だっています。
「スブタ」の仲間は水田に多産し、水田雑草として知られるか.除草剤や水質汚濁には敏感なようです。
スブタ属はアジアとアフリカの熱帯から暖帯に葯10種知られます。
属名はギリシャ語の「流れる」の意で、いずれも軟弱な沈水性1年草です。分類は茎の有無で大きく2つに分類され、次に種子の形で詳細に分類されます。
有茎種はヤナギスブタで、他の種はほとんど無茎種で葉は根生します。
種子の形では両端に突起の有無、表面の状態などの特徴を調べて分類します。日本国内に自生するスブタ属植物は、スブタ(Blyxa echinosperma)、マルミスブタ(Blyxa aubertii)、ヤナギスブタ(Blyxa japonica)、セトヤナギスブタ(Blyxa alternifolia)、ミカワスブタ(Blyxa leiosperma)です。
このうち、有茎種はヤナギスブタとセトヤナギスブタで、無茎種はスブタ、マルミスブタ、ミカワスブタです。「セトヤナギスブタ(Blyxa alternifolia、ブリクサ・アルテルニフォリア)」は種子の表面に10個ほどのいぼ状の低い隆起をもっています。ヤナギスブタより全体に大形で葉数も多いです。「マルミスブタ(Blyxa aubertii、ブリクサ・ロングリーフ)」の種子は楕円形で表面の縦笛に小突起が散生します。「ミカワスブタ(Blyxa leiosperma)」の種子は長楕円形で、両端にも表面にも突起がないことなどから見分けられます。熱帯魚ショップ・通信販売などでの流通は殆どなく、「ブリクサ ジャポニカ」の名前で売られている草の中には、明らかに別の種類のものがあるので、購入にあたっては、よく確かめる必要があります。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ヤナギスブタは育成は強光、二酸化炭素(Co2)の添加、液肥の投与が有効です。
光は中光量~高光量で、二酸化炭素(Co2)の要求量は多いです。
硬度の変化に敏感で、葉色が変化します。
場合によっては紫がかった色になります。ヤナギスブタは日本では、初夏に急生長して真夏に花を咲かせる草です。
高温に強いですが、大きな温度変化に弱く、葉の先から溶けるようにして枯れてしまいます。
また、ごく緩やかな水流の、あるいは止水に近いところに生えている草です。
水槽の濾過器の水流が強い場所では育てるのが難しいでしょう。ヤナギスブタは水槽内で長期間育成していると生長が鈍ってくることがあります。
その場合、「冬」を経験させてやり、再び水槽に戻すと復活します。
一旦水槽から取り出して、湿ったソイルに植え、葉が水上に出る状態で水温が下がる様にします。ヤナギスブタは葉が柔らかいこともあって、魚やエビの食害に遭うことの多い草ですが、丈夫に育てることができていれば、心配ありません。ヤナギスブタは生育条件によって茎が匍匐したり、立ち上がることがあります。

水草の増やし方

ヤナギスブタは挿し芽で増殖します。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ヤナギスブタは葉の長さは5センチ前後で、葉の縁には細かな鋸歯のようなギザギザがあり、透明感のある美しい葉です。
レイアウトでは、明るい緑色が欲しい時に使えます。
見た目には、ヘテランテラの葉のつき方によく似ています。ヤナギスブタは全体で20センチ以上の大きさになるので、中景に用いることができます。
また光が緩やかな部分に植えると、茎を匍匐させて伸びるので、前景の影の部分に淡い色をレイアウトしたい時に重宝します。「スブタ」や「セトヤナギスブタ」と異なり、茎がよく伸張し、その茎の両側に葉が互生しています。
また、茎はよく枝分かれします。
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水草図鑑データ

名称 ヤナギスブタ
学名 Blyxa japonica
和名 ヤナギスブタ(柳簀蓋)
別名 ブリクサ・ジャポニカ、ブリクサ・ヤポニカ
科名 トチカガミ科
原産 日本(本州~沖縄)、朝鮮半島、台湾、中国、インド、マレーシア、ニューギニア
光量 普通 20W×3本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 酸性~弱酸性
硬度 軟水~中硬水
水温 22~28℃
形態
栽培難易度 普通

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