水草の育て方1 (水草の種類)
アコルス斑入りは基本種のアコルスから突然変異で出現した斑入り個体を固定した園芸品種です。
縦に白い斑が入るアコルスで、全体に明るい色彩なので、華やいだ雰囲気があります。
線型の葉色は、縦に二分されたツートンカラーで、うすい黄色と緑色を呈します。
うすい黄色はたえず草体の中心側にくる様になっています。アコルス斑入りの根茎は、ほぼ円柱形で頑丈で多くは地上に露出し暗緑色、直径約5~10mm位。
多節で長く分岐し、太いヒゲ根で砂れきや岩石に寄着します。アコルス斑入りの葉は根茎先端より10~15枚ほど、扇状に線形葉を根生します。
葉の基部は淡紅色で上方は艶のある濃緑色または暗緑色、鋭尖頭、全縁(ギザギザがない葉)、やや外側に反り返ります。
葉長は通常20~60cm、幅5~10cm全草に薬臭に似た香気があります。アコルス斑入りの花は両性で小花が多数密集します。
花は葉間より長さ8~30cmの花茎をだし、上方に淡黄色、長さ8~10cm前後、直径7~8mmの尾状の肉穂花序をつけます。
苞葉は濃緑色で、葉に似て剣状となり、他のサトイモ科のように花序を包みません。
苞は花序とほぼ同長です。基本種のアコルスは和名セキショウ、園芸店では和名のセキショウ(石菖)の名前で販売されます。
アコルス斑入りも斑入りセキショウ、セキショウ斑入りとして、)
和名は、石を抱き菖蒲(ショウブ=アコルス・カラムス)に似ることに由来します。アコルスの変種のアリスガワセキショウ(別名コウライセキショウ)は中国原産で、アコルスの小形種です。
葉の長さ15~20cm、幅2~3mmです。
また、サムネセキショウは、葉に緑白色の斑縦に約1/3ほどある園芸品種です。
アコルス・カラムスとアコルスとの区別は株の大きさ、開花期などで明瞭ですが、次の点でも識別できます。
アコルス・カラムスの葉は長さ50~100cm、幅6~25mm、中央脈があり花序は長さ4~7cm、幅6~10mm、苞は花序よりはるかに長いです。
アコルスは葉の長さ20~60cm、幅5~10mm、中央脈はありません。アコルスの根茎は鎮静、健胃、腹痛・婦人病の薬用になります。基本種のアコルス、アコルス斑入り等がありますが、園芸店でも安価に購入できます。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アコルス斑入りは水槽による水中育成が可能です。
水槽ではツートンカラーの葉は、黄色が消えてライトグリーン一色になります。アコルス斑入りは高水温を嫌うので、25℃以下を保ち、二酸化炭素(Co2)の添加を行って育成します。
水槽内では矮小化することが多いですが、緩やかな生長をみせてくれます。
アコルス斑入りは悪条件にもよく耐えます。
二酸化炭素(Co2)を十分に補給すれば育成はやさしく、弱アルカリ性の水質でも順応します。
サンゴ砂を混ぜた弱アルかリ性水槽の水質でも、順応してゆるやかな生長をします。
アコルス斑入りは弱ってしまったときは、湿った土に植え替えれば回復します。
水草の増やし方
アコルス斑入りは株分けで増やすことができます。
水草水槽のレイアウト
アコルス斑入りは縦に白い斑が入るアコルスで、全体に明るい色彩なので、華やいだ雰囲気があります。
アコルス斑入りはアクアリウム、テラリウムに利用できます。
水槽での育成も行なえるのですが、どちらかというと水上生活を好み、ビオトープなどに向いています。
アクア・テラリウムで育てるとよく育ち、本来の魅力を発揮できます。
アコルス斑入りは底床を厚くして、センタープランツの水草や流木・岩などのわきに中景のポイントとしてアコルス斑入りをレイアウトすれば、レイアウトを引き立ててくれます。
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水草図鑑データ
名称 | アコルス斑入り |
学名 | Acorus gramineus var. variegatis |
和名 | マサムネセキショウ(正宗石菖) |
別名 | アコルス斑入り・グラミネウス、アコルス斑入り、斑入りアコルス、フイリアコルス、斑入りセキショウ |
科名 | サトイモ科 |
原産 | 日本、台湾、中国大陸、インド、ヒマラヤ |
光量 | 普通 20W×2本 |
二酸化炭素 | 添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 18~25℃ |
形態 | ロゼット状 |
栽培難易度 | 容易 |
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