水草の育て方1 (水草の種類)
ウキバルドウィジアはアカバナ科の一年草で、洋ヒシとも呼ばれるブラジル原産の浮葉植物です。
緩やかな流水中や湖沼の浅瀬に自生していて、生育状態と外見は、ヒシのミニチュアです。
ウキバルドウィジアは花が咲き始めてルドウィジア(ミズユキノシタ属)であることが実感できる風変わりな浮葉植物です。ウキバルドウィジアはルドウィジア・セドイデス(学名Ludwigia sedoides、又はLudwigia sedioides)とも呼ばれます。
「ルドウィジア・フローティングプラント(Ludwigia helminthorrhiza)」をウキバルドウィジアと呼ぶ場合もあります。
両者とも浮揚性で似ていますが、ルドウィジア・フローティングプラント(Ludwigia helminthorrhiza)は、よりルドウィジアらしい葉をしています。ウキバルドウィジアの全草は小型で、葉は直径1~4cm、上部に低鋸歯があり、下部は全縁菱形です。
黄緑色で中心になる新葉はやや茶緑色です。
展開葉の直律7~12cm位。
ウキバルドウィジアの葉は茎項部各節に密に互生し、下葉の柄は長く上葉部に到って次第に短く、水面に到って放射状に数十枚の浮葉を展開します。
その有様はあたかも水に浮くボタンの花に似るのですが、次第に成葉となるに従って、葉間の間隔が生じ、全くヒシの姿に変わります。ウキバルドウィジアの茎は約10~100cm位、下部は水中の泥土に根を下ろして、上部は水面に達します。ウキバルドウィジアの花は小花で、上部の葉腋より花茎を出して黄色い1日花が咲きます。
花は径2cm、花被片4、鮮かな黄色です。
花は鞘部葉腋より花柄を水面に上げて、鮮かな黄色の4弁花を開きます。
等は4裂し、花弁は4。両性。ウキバルドウィジアはルドウィジア・セドイデスとも呼ばれますが、「sedoides」は「sedum、べんけいそう科の植物に似た」という意味です。
ウキバルドウィジアとコビトヒメビシは同一種として扱われています。ウキバルドウィジア=「ルドウィジア・フローティングプラント(Ludwigia helminthorrhiza)」について
葉は互生してつき、円心形、径2~4cm。
各節から垂れる根とは別に白く太い呼吸根があり、浮力を得ています。
水深がごく浅いときは根で固着し、茎は斜上、呼吸根は消失します。
水槽で水中葉として育成できますが、葉や茎はかなり小型になります。
浮き草の多くは、何らかの手段を用いて浮力を得て水中に沈まない様にしているのですが、このウキバルドウィジアは独特の方法で浮いていて、各節から垂れる根とは別に白く太い呼吸根があり、浮力を得ています。
呼吸根の大きさは、株の大きさに比例しますが、概ね米粒大です。
浅い水深で根を十分におろせる環境では、呼吸根を作らず、株も水面から立ち上がります。
ウキバルドウィジアは水中葉でも育ちますが、茎が細く、葉が小さくなる上、強光を必要とします。
水深がごく浅いときは根で固着し、茎は斜上、呼吸根は消失します。ウキバルドウィジアは熱帯魚ショップや通信販売での流通は少ないでしょう。
園芸用としてウォーターダイヤの名前で稀に販売されている事もあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ウキバルドウィジアは水槽で水中葉として育成できますが、葉や茎はかなり小型になります。
室内では強光が良く、温暖期の屋外水鉢栽培が最適です。
育成状態により葉の色が深緑から強光下では赤味の強い色まで変化します。
強光と24度以上の高い温度を必要とし、耐寒性はありません。
南米原産なので、寒さに弱く、冬の国内では長期育成が難しいです。
春~秋口は、水鉢での栽培も可能です。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ウキバルドウィジアは水鉢栽培が最適です。
夏場はビオトープで楽しめますが、冬は屋内に移します。
ウキバルドウィジアはヒシのような浮葉を持ち、強光下では葉が真っ赤に染まり菱形が整然と並んで大変綺麗です。水槽で水中葉として育成できますが、葉や茎はかなり小型になります。
浮草として育成した場合は状態が良いと大繁殖する場合もあります。
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水草図鑑データ
名称 | ウキバルドウィジア |
学名 | Ludwigia sedoides、Ludwigia sedioides(ルドウィジア・セドイデス)、 Ludwigia helminthorrhiza(ルドウィジア・フローティングプラント) |
和名 | ウキバミズユキノシタ、洋ヒシ、コビトヒメビシ |
別名 | ルドウィジア・セドイデス、ルドウィジア・セディオイデス、ルドウィジア・フローティングプラント、ウォーターダイヤ |
科名 | アカバナ科 |
原産 | 中南米、南米ブラジル |
光量 | 普通 20W×4本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草、浮葉植物 |
栽培難易度 | 普通 |
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