クリプトコリネ・アポノゲティフォリア

水草の育て方1　（水草の種類）

クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは名前の通り、別種の水草「アポノゲトン」に似た感じの葉を持つ、フィリピン固有の水草です。
河川に生育する沈水～湿生植物で草長は20～70cmに達します。クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは「クリプトコリネ・ウステリアナ」と呼ばれることもありますが、「クリプトコリネ・ウステリアナ」とは別種の水草であるとする説もあます。
属は異なりますが、「アポノゲトン・ボイビニアヌス」にもよく似た葉をもつクリプトコリネです。細長いやや幅広の葉の全面に凹凸模様が入り、それがまたクリプトコリネ・アポノゲティフォリアをとても魅力的なものにしています。
クリプトコリネ・アポノゲティフォリアの葉柄の長さは不定で、葉長より短い場合もあれば、同じ長さの場合もあります。
水中葉は長さ20～40cm、幅5～45mm、葉には一面凸凹があります。
水上葉は長楕円状按針形、やや鋭頭。基部は通常心形、時に円脚。
葉身の長さ15～40cm、幅2.5～3.7cm。葉面に凹凸のシワがあり、緑色または茶緑色。クリプトコリネ・アポノゲティフォリアの花序は水上では僅か7cm前後、水中では水深に応じて長くなり、25cmにも達することがあります。
苞は黄紅色のにじむ地味な色合いです。クリプトコリネ・アポノゲティフォリアはとても丈夫で人気が高く、入荷量も増えて入手しやすくなってきました。
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水草の育て方2　（水草の育成）

クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは、クリプトコリネの中では最も長大な種であり、深い大型水槽向きです。
草丈が30～60cmにも達する大型種なので、水深のある水槽で育成しましょう。クリプトコリネ・アポノゲティフォリアの栽培は容易で、大磯砂系の底床であれば問題なく栽培できます。
弱酸性の水を好みますが中性水や弱アルカリの水にも生育します。
クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは炭酸塩硬度のある水質を好み、底床にサンゴ砂を少量加えるとよいでしょう。
フィリピンの石灰質の多い土壌に関係があり、クリプトコリネ・アポノゲティフォリアを植えた底床の真下にひと掘りのサンゴ砂を入れると良い結果を生むことがあります。
サンゴ砂はネット状の袋に入れて使用すると、基本となる底床と混ざることがなくていいでしょう。また、クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは十分に光を当てる必要があります。
二酸化炭素(Co2)も添加するとよいでしょう。クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは、生育していた環境が異なる条件になると、新しい環境に適応するまでの間に、一旦葉が溶けるように枯衰することがありますが、ゆっくりと回復します。水槽育成したクリプトコリネ・アポノゲティフォリアの水中葉はライトグリーンで、葉面には水上葉に比して深く、規則性のある凹凸型があらわれます。

水草の増やし方

クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは長い地下茎を伸ばし、先端に小株をつくります。

水草水槽のレイアウト

クリプトコリネ・アポノゲティフォリアはやや幅広の細長い葉の全面に、美しい凹凸模様が入り、その凹凸模様がクリプトコリネ・アポノゲティフォリアをとても魅力ある水草にしています。
クリプトコリネ・アポノゲティフォリアは大型水槽の一本植え水草としてセンタープランツ、中景、後景にレイアウトします。
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水草図鑑データ

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