水草の育て方1 (水草の種類)
エイクホルニア・ナタンスは池沼や河川などに生育する浮葉植物です。エイクホルニア・ナタンスは浮葉状態では円形の径4~6cmほどの葉柄のある葉を互生して水面に浮かべます。
水中葉は線形で鈍頭、長さ6~9cm、幅5~7mm、四方に互生してつきます。エイクホルニア・ナタンスは「エイクホルニア・デイバーシフォリア」と「エイクホルニア・アズレア」の間の大きさの水草です。
エイクホルニア・ナタンスは「エイクホルニア・アズレア」にも似ていますが、それよりやや小型です。
ある程度大きくなりますが、「エイクホルニア・アズレア」程ではありません。
南米産の「エイクホルニア・ディベルシフォリア」よりやや大きいです。
特に、「エイクホルニア・デイバーシフォリア」とはよく似ていますが、エイクホルニア・ナタンスのほうがひと回りほど大型になります。
葉のつき方はエイクホルニア・アズレアが左右に平面的につくのに比して、エイクホルニア・ナタンスは四方に立体的に延びます。
茎は円柱形、軟質。通常水中の泥土に着生し、円状倒卵形の径4cm前後の浮葉を作ります。
水中葉は密に互生し各菓片はテープ状線形、鈍頭、やや暗緑色でわずかに横ジワ(波状)が生じます。
基部は鞘状となり、葉身の長さ5~7cm、時に9cmに達し幅5~7mm、水中茎は直径1.5~1.8mmの円柱形。
よく分岐し水槽育成は容易です。
現在はアメリカ合衆国南部にも移動、定着しているといわれます。エイクホルニア・ナタンスは日本に輸入されている量は少なく、そのため入手する機会はあまり多くないです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
南アメリカの熱帯域に自生するエイクホルニア・ナタンスは、育成が難しい部類に入る水草です。
「エイクホルニア・アズレア」と同じく、強光・CO2の添加は必要です。
エイクホルニア・ナタンスは育成はやや難しいですが、強い光の照射や二酸化炭素(Co2)の添加を行い、底床添加肥料を使用すれば、比較的簡単に育てられます。
水槽では茎頂が水面に達すると浮葉を形成するので、早めにトリミングし、挿し直すか、茎の中ほどで切り、腋芽を促進させます。
水草の増やし方
エイクホルニア・ナタンスは頭頂部が水面に近付いたら、茎を根元から1/2~2/3程度の箇所で切り、底床に植え直します。
根が張った下部の茎は、そのままにしておけば新芽が生えてくるようになります。
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。
水草水槽のレイアウト
レイアウトでは、底床で発芽したエイクホルニア・ナタンスが水面目指して生長していくまでに作る水中葉を使用しますが、この美しさは非常に美しいです。
エイクホルニア・ナタンスはアクアリウムのレイアウトでは中景から後景にかけて使用するのにちょうど良いですが、左右に広がる葉の間から後ろが見えてしまうので、背景に葉が密になる水草をレイアウトして、その前に使用します。
水中葉の長い茎から出る輸生の葉はよく水になじみ、大型の水槽の中央にセンタープランツとしてレイアウトすれば、美しく映える水景になります。
エイクホルニア・ナタンスは水槽では茎頂が水面に達すると水上葉・浮葉を形成し、一度形成すると水中葉には戻らないので早めに挿し直すようにします。
頭頂部が水面に近付いたら、茎を根元から1/2~2/3程度の箇所で切り、底床に植え直します。
根が張った下部の茎は、そのままにしておけば新芽が生えてくるようになります。
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水草図鑑データ
名称 | エイクホルニア・ナタンス |
学名 | Eichhornia natans |
和名 | |
別名 | エイコホルニア・ナタンス |
科名 | ミズアオイ科 |
原産 | アフリカ熱帯部、南米、マダガスカル、 |
光量 | 多め 20W×3~4本 |
二酸化炭素 | 必要なし~少なめ |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 難しい |
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