水草の育て方1 (水草の種類)
セイヨウコウホネは、やや丸葉の葉をつける北方に自生するコウホネの仲間で、低水温(10~20℃)に強い種類です。
多年草の浮葉植物で、コウホネ類の中では、特に大型になる抽水性水草です。
セイヨウコウホネは、自然では、大変大型になる水草であり、草丈は1~2mにも達するといいます。セイヨウコウホネの水上葉は円形、全線。
葉表は緑色で光沢があり、平滑。
2~3の浅い縦ジワが入る場合があり、直径10~15cm位。
浮葉は柔軟で円形に近く鈍頭、基部は心臓形となります。
沈水葉は長楕円形で緑は波打ち、黄緑色です。セイヨウコウホネの花は黄色で椀形、花柄を水面に上げて頂生(茎や枝の先端に花などをつける)します。セイヨウコウホネと「コウホネ」は、共に「スパタードック」や「イエローリリー」の呼び名で呼ばれます。セイヨウコウホネは、「コウホネ」とは違い円形のスイレンの鉢に近い葉を付けます。
「コウホネ」より太い根茎を有し、水槽育成した水中葉は切れ込みのある卵型葉をロゼット状に出します。
セイヨウコウホネは、他のコウホネと比較して葉に厚味があります。
切れ込み部はヒメコウホネに似てV字型です。セイヨウコウホネは、熱帯魚ショップでの流通量は少ないので、入手はやや難しいです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
セイヨウコウホネは、自生地が北半球のさらに北部に位置するところから低温に強く、12~25℃で良く育ちます。
高水温には弱く、水槽内では少なくとも26℃以下で育てたい水草です。
イヨウコウホネの栽培は容易で水質などにうるさくないですが多めの光量と、十分な肥料が必要です。
高水温には弱く、入荷したものをいきなり22~23℃以上の水温の水槽に植えると根塊が溶けるように腐敗してしまうことがあります。
セイヨウコウホネは、明るい環境では水中葉を7~8枚展開した後浮葉を出すことが多いです。
水質は中性ないし弱酸性、強めの光と低温で育てると良いでしょう。セイヨウコウホネは、屋外でも越冬し、翌年も可愛い花を咲かせます。
冬場は一度枯れたようになりますが、地下茎にて越冬します。
水深の深い場所では水面に葉を浮かべ、地下茎が水底を這うように横へ広がります。
水草の増やし方
セイヨウコウホネの埴やし方は根茎の株分けで増やすことができます。
株が込みいってきたら、春に株分けをしてください。
水草水槽のレイアウト
セイヨウコウホネは、水槽内では大振りの黄緑色の葉を広げ、大陸育ちのおおらかさが楽しめます。自然下ではとても大型になる水草であり、草丈は1~2mにも及ぶとされています。セイヨウコウホネは、水中葉も、コウホネの水中葉と比較すると厚味があり、2回り以上大きいので、あまり小さな水槽では、窮屈に見えてしまうほどです。レイアウトでは、センタープランツとして水槽の中央に植え、75cm以上の水槽を用意すると魅力が引き出せるでしょう。北方に自生することから、低水温に強く高水温に弱い種類ですから、熱帯魚や他の水草との組み合わせも考慮しましょう。
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水草図鑑データ
名称 | セイヨウコウホネ |
学名 | Nuphar luteum |
和名 | セイヨウコウホネ |
別名 | コウホネルーテウム セイヨウコウホウネ |
英名 | スパタードック(Spatterdock) イエローリリー(Yellow Lily) |
科名 | スイレン科 |
原産 | ヨーロッパ、シベリア、アジア北部、アフリカ北部 |
光量 | 多め 20W×3~4本 |
二酸化炭素 | 必ず添加 |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 12~25℃ |
形態 | 根茎性 ロゼット |
栽培難易度 | 比較的容易 |
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