水草の育て方1 (水草の種類)
ニューカボンバは池沼、河川などに生育する多年生の沈水植物です。
適応力がきわめて強く、日本でも日ざしが豊かな淡水域で自生しています。ニューカボンバの茎は基部で分枝して株状になります。
茎は水中を直立もしくは斜上、あるいは横に延磯水中葉は各節から対生もしくは輪生し、有柄です。ニューカボンバの葉はダークグリーンで、対生してつき、葉身は基部で5裂片に分かれ、さらに掌状に3~4回2裂細します。ニューカボンバは自然光下では、開花時のみヤジリ型の浮葉を付け、長さ1~3.5cの黄色い花が咲きます。「カボンバ・カロリニアナ」によく似ていますが、ニューカボンバの葉はわずかに細く、また育成条件によっては大輪を付けます。浮葉は矢じり型になります。
「カボンバ・カロリニアナ」も同様に咲かせるのですが、ニューカボンバは、白い花の中心が黄色になることで区別することができます。市販されているニューカボンバは、カボンバ・アクアティカという名称を付けられていることもあります。
また、熱帯魚ショップでニューカボンバとして販売されていても、実は「カボンバ・カロリニアナ」の場合が多いです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ニューカボンバは意外と育成はむずかしく、放置していると先端から枯れてしまうことがあります。
明るい水槽で、pHの低い水質を好みます。ニューカボンバを育成する最適値はpH6.0~6.8、水温24~30℃、硬度軟水~弱硬水。
一般的軟水中では、pH5.0~7.0、水温20~32℃で育てることができます。
サンゴ砂などを入れた弱アルカリ性水槽での育成は難しいです。
水槽内で成育したニューカボンバは、「カボンバ・カロリニアナ」とほとんど同形となることから見分けることは難しいですが、葉が細いために手ざわりはしなやかです。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ニューカボンバは葉がこまかくやわらかいので、繊細なイメージがあり、水槽の奥やサイドにうまくレイアウトすれば、メインの水草のすばらしさや美しさをうまく引き出してくれます。
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水草図鑑データ
名称 | ニューカボンバ |
学名 | Cabomba aquatica |
和名 | |
別名 | カボンバ・アクアティカ、ニューカボンバ |
科名 | スイレン科・カボンバ科 |
原産 | 南米、ガイアナ共和国、ブラジル、アマゾン |
光量 | 普通 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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