水草の育て方1 (水草の種類)
アオウキクサは小型の浮草です。
日本各地の水川、池沼、溝、河川の岸などの水面に最もふつうに群生する浮漂性の多年草。
ウキクサ科は4属30種があり、全世界に広く分布します。アオウキクサの葉は広倒卵形。板状、1~数本の根があります。
葉は退化して極めて小さく、長径5~10mm位、短径4~8mm位、厚さ約1mm位。
円頭扁平で厚質。
表面は濃緑色、下面は帯紫色。子葉鞘の片側から第1の葉状体が発芽、順次葉状体の両側面から娘葉状体ができます。アオウキクサの根は1本て第2葉状体から出るようになり、第3葉状体かできるころに種子から分離して独立します。
成長した葉状体は扁平で広長な楕円形、先端は円頭または鈍頭て中央はややとがります。
基部は鈍頭、表面は緑色または淡黄緑色、裏面は淡緑色、長径3~6mm、短径2~4mm。
表面は光沢があり平滑、葉脈3、やや不明瞭であるかわずかに隆起、中央脈両端に微小突起か1個ずつあります。
根は白色糸状、長さ1~4cm。
根帽があり、根端は鋭尖頭。アオウキクサの花期は8~10月。
短日性て開花率は良好、葉状体基部に近い縁辺片側、ときに両側にめだたない仏炎苞を1個生じその内部からふつう雄しべ1~2、葯は白色、雌しべ1、高さ約1mmほどの花が咲きます。
胚珠は直生で1個の種子ができます。
種子は長楕円形で、長径約0.5mm、短径約0.3m、表面は淡褐色、縦に線状で14~16条の縞模様があり、横にも多数の細条かあり細目状です。
種皮は水分を含んで多孔質てありますが乾燥すると縮小します。アオウキクサは、全国の水田にウキクサと共生して群生し、水田の害草になっています。
アオウキクサは、アクアリウムでも害草としてのイメージが強いです。
しかしアオウキクサは、草食性の魚類の餌にできるほか、漢方薬剤として役立つといわれています。アオウキクサは熊本地方ではヤキゴメグサ、ヤグサと呼ばれます。
漢字名は青浮草。類似の水草の見分け方は下記の通りです。
アオウキクサ…冬枯れます。根の先は尖り、根の基部に翼があります。全国に分布しています。
ナンゴクアオウキクサ…常緑。根の先は尖り、根の基部に翼があります。関西以西に分布しています。
コウキクサ…常緑。根の先は丸みがあり、根の基部に翼はありません。全国に分布しています。
イボウキクサ…常緑。葉状体は厚く、裏に浮嚢をもつ帰化植物です。アオウキクサは熱帯魚ショップでの流通は少ないです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アオウキクサは、大光量を必要とする水草です。
一日に2~3時間、太陽光に当てるか、アオウキクサの直上に蛍光灯などの照明を設置すれば元気に成育します。
またアオウキクサは、成長速度の速い水草で、本格的に成長をはじめると、肥料不足になります。
液体肥料を添加するか、ソイルなどの肥料系低床材を使用すると良いでしょう。
最高水温は40℃以下。
アオウキクサは水槽中ではよく繁殖して、生命力は強いです。
アオウキクサは種子またはそのままで越冬します。
晩秋になると葉状体の多くは枯死しますが、暖地ては長径1~2mm、楕円形の葉状体をつくり越冬します。
水草の増やし方
アオウキクサの繁殖は葉状体基部からの分芽によっておこなわれます。
下面の中央部から長さ3cm余りの根を束出し、根の付着都側方より芽をだして繁殖します。
アオウキクサの種子は翌春発芽しますが葉状体の分芽による増殖はウキクサと同様です。
種子は4月ころ発芽、はじめ半球形で表面にイボ状突起かある黄緑色の子葉鞘か現われます。
水草水槽のレイアウト
アオウキクサは水槽内でも、放置すると繁殖して水面を覆ってしまいます。
アクアリウムでは、水草の導入時に入り込んむ場合が多い様です。
アオウキクサは草体が小さいため、水槽から駆除するのが困難です。
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水草図鑑データ
名称 | アオウキクサ |
学名 | Lemna aoukikusa |
和名 | アオウキクサ(青浮草) |
別名 | ヤキゴメグサ、ヤグサ |
科名 | ウキクサ科 |
原産 | 日本全国(北海道・本州・四国・九州) |
光量 | 強い 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | 不要 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~30℃ |
形態 | 浮草 |
栽培難易度 | 容易 |
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