水草の育て方1 (水草の種類)
アゼムシロは、ミゾカクシ、ロベリア・シネンシスとも呼ばれ、日本では、湿地や田の畦などの水辺に生える無毛の多年草です。
水田や溝などに生育する湿生植物です。アゼムシロの茎は細く基部で分枝して匍匐、上部は立ち上がり、高さ10~15cm。
枝は斜上し、高さ15cmほどになります。アゼムシロの葉は互生し無柄。
線状披針形または長楕円状披針形、長さ1~2.5cm、鋭頭。
まばらな鋸歯縁。アゼムシロの花期は6~10月、葉腋に長さ1.5~3cmの花柄を伸ばし1花が咲きます。
花は長さ10mm、上唇2深裂、下唇3深裂の唇形で淡紅色。
8~12mmほどの小花であるが鮮明な存在感があります。ミゾカクシの語源は、溝を隠すほどに繁茂することに由来し、アゼムシロの語源は、田の畦にムシロを敷いたように群生することに由来します。
生育場所と繁殖力の旺盛なことを表しています。近年、このアゼムシロの仲間の園芸種が多数ロベリアとして販売されています
。
水草の育て方2 (水草の育成)
アゼムシロは丈夫な植物なので特に手間はかかりません。
耐寒性が有り、根茎で越冬します。
水草の増やし方
アゼムシロは2月上旬~4月上旬か、10月下旬~11月下旬に株分けで増やせます。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
アゼムシロは、言ってみれば、どこにでも見られる雑草とも言えます。
しかし、それゆえに水槽のレイアウトに用いると、従来の有形水草には見られない自然感が漂う不思議な味を持つ水草です。
和風のレイアウトにも当然のように良く合います。
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水草図鑑データ
名称 | アゼムシロ |
学名 | Lobelia chinensis Lour. |
和名 | ミゾカクシ(溝隠)、アゼムシロ(畦筵) |
別名 | ロベリア・シネンシス |
科名 | キキョウ科 |
原産 | 東アジア、日本、朝鮮半島、台湾、中国大陸、インド、マレーシア |
光量 | 普通 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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