水草の育て方1 (水草の種類)
エンツァイは水辺に生育するつる性の浮遊植物で多年草です。
東南アジア原産で、さつまいもと同じヒルガオ科の植物です。エンツァイは、つる性の水草で、茎は空洞になっており、地面や水面を這って伸び各節から下根します。
有柄の葉を互生し葉身はサツマイモの葉に似ています。
エンツァイの葉は互生してつき、葉柄は長さ7~10cm、葉身は長楕円状卵形、鈍頭、基部はヤジリ形で鮮かな緑色か濃緑色。
長さ8~12m、幅3~4.5cm。托葉はありません。エンツァイの花は葉腋から出る花茎に1~2花が咲きます。
苞片は緑色で、長楕円形鈍頭か鋭頭。
花冠は狭い鐘形、長さ5cm位で白色または淡い紅紫色です。
径5cm位。
花の内側は暗い紫色です。
花は両性、放射相称、5数性。エンツァイの学名のIpomoea aquaticaのIpomoeaは「サツマイモ属」を表し、aquaticaは「水性の」という意味です。
茎の芯が空洞である事からクウシンサイ(空心菜)とも呼ばれます。エンツァイの葉柄や葉は食用となり、東南アジアでは広く栽培されています。
沖縄では古くから栽培されている夏野菜で、中国から伝えられ、九州に伝わりましました。エンツァイは水の浄化作用があるとも言われています。エンツァイは食用・園芸用としては販売されていますが、熱帯魚ショップや通信販売での流通は少ないでしょう。
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水草の育て方2 (水草の育成)
エンツァイは、東南アジア原産で生育適温が20度以上です。
耐寒性はありません。
エンツァイは、5月から8月初旬に種をまきます。
種を全体が隠れる程度の深さに蒔き、霧吹きなどで十分水を与えて種が乾かないようにします。
芽が出るまで水を枯らさないようにします。
草丈20㎝以上になったら、地際から5~6㎝残して刈り取ります。
残った節から芽が出て、6月~11月頃まで収穫できます。
寒さには弱く、最低気温が10度を下回ると茎も根も枯れるので、日本での露地栽培では、11月には枯れてしまいます。
多年草ですが、作物としては一年草として扱われています。
水草の増やし方
エンツァイは実生による増やすことができます。
九州以北の露地栽培では花をつけても種をつけません。
水草水槽のレイアウト
エンツァイは水生の野菜ですが、アサガオに似た花や水に浮かぶ草体が楽しまれ、庭池などで鑑賞用にされています。
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水草図鑑データ
名称 | エンツァイ |
学名 | Ipomoea aquatica |
和名 | ヨウサイ、クウシンサイ(空心菜)、ツウサイ(通菜)、エンサイ(蓊菜)、アサガオナ(朝顔菜)、水ホウレンソウ |
別名 | エンツアイ |
英名 | ウォータースピナチ |
科名 | ヒルガオ科 |
原産 | タイ、マレーシア、東南アジア全域 |
光量 | 日向 |
二酸化炭素 | 不要 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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