アポノゲトン・ヘンケリアヌス(ヒロバレースプラント)

水草の育て方1　（水草の種類）

アポノゲトン・ヘンケリアヌスはマダガスカル原産でマダガスカル・レースプラントなどとも呼ばれています。アポノゲトン・ヘンケリアヌス(Aponogeton henkelianus)と呼ばれていますが、学名はAponogeton madagascariensis syn.に統一されました。
穴の開いた網目状の葉を持つマダガスカルの固有の水草です。
この水草は一般に葉の葉脈だけがレース状に残っているのでレースプラントなどと呼ばれますが、レースプラントと呼ばれる水草には３タイプあり､学術的には全て同じ種類とされています｡
レース状になった葉は独特の魅力を備え、近似種の「マダガスカリエンシス」とともにアクアプランツの代表的な存在です。淡緑色のアポノゲトン・ヘンケリアヌスは池沼、河川などに生育する多年生の沈水の水草です。
アポノゲトン・フェネストラリスよりやや小型の水草です。
葉は塊茎から束生します。
葉の柄は葉より短く、草丈は30～80cm、葉は長さ10～25cm、幅4～8cmの楕円形か倒披針形(披針形は細長く先がとがり 線形より幅が広い葉形ですが、この逆の形)です。
基部は鈍いクサビ形で葉の幅が広く、縦横の葉脈の中に、更に不規則な縦の細脈が入って、「アラメレースソウ」より網状脈が細かくなります。
葉脈を埋める組織が欠落していて、細緻なレース状となり、通常葉は茶緑色か灰茶色になります。
アポノゲトン・ヘンケリアヌスのレース状の網目は、縦と横の葉脈の間に不規則な支脈が入るため、網目が細かく不規則です。
縦横の整然とした葉脈に、縦に不規則な細脈が入るかたちで、繊細な網目が魅力的です。塊茎はタマネギ形から円柱形まで変化に富んだ形をしています。状態良く育成していると水面にまで伸びるシュートを伸ばし綺麗な花を咲かせます。
花は葉柄より大い花茎を水面上にだし、二股か稀に三股の穂状花序をつけて、淡紫色から淡ピンク色の小花を咲かせます。
受粉の後、水面近くの水中で結実ます。たいていは葉をつけていない(あるいは枯れた葉をつけた)塊茎として入荷されます。
ショップでは球根の状態であることが多く時々はずれがあるので注意しましょう。
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水草の育て方2　（水草の育成）

アポノゲトン・ヘンケリアヌスはアポノゲトン科の中では最も育成が難しい水草で、休眠もしやすいです。
低光量で育てると美しいグリーンになりますが、レースプラントの多くは栽培が難しいのでCo2を添加したほうがよいでしょう。
水質には幅広く適応しますが極端なｐＨの上下は嫌います。
緩やかな水流で育て、元肥を施します。
葉を伸ばし始め、状態がよくなるまでは、水温を20～22度程度の低めにして、Co2を多めに添加するのがこの水草を上手に育てるコツです。水深を浅くするのも効果的です。
葉が7cmほどに伸びれは25度程度の水温でも育成できます。
休眠に入ると急に葉が落ちはじめて球根だけになります。
休眠期はボイビエアヌスと同様に過ごさせます。

水草の増やし方

アポノゲトン・ヘンケリアヌスは実生(種子から発芽させて新しい苗)で増やすことができる水草です。

水草水槽のレイアウト

状態良く育成していると水面にまで伸びるシュートを伸ばし綺麗な花を咲かせます。とても豪華な花で優雅で見ごたえがあります。 あらかじめ植える場所も良く考えて植えないと、植え替えたときに休眠に入ってしまう場合がありますのであらかじめ位置をよく考えて植えましょう。

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水草図鑑データ

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