ベニコウホネ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ベニコウホネベニコウホネはスイレン科(Nymphaeaceae)、コウホネ属の水草です。
学名は[Nuphar japonicum var.rubrotinctum]です。([Nuphar japonica de Candolle var.]とする場合もあります)
[japonicum]日本原産の水草であることを示しています。
ベニコウホネの名前はコウホネの変種で、黄色い水上で咲かせる花から赤色に変わることに由来します。
「コウホネ」に比べると、まだまだ流通量が少なく、見る機会も少ない水草ですが、「コウホネ」の栽培変種であるため、育成方法も通常の「コウホネ」と似ています
ベニコウホネは本来は花を観賞する目的で作出された園芸品種で古くから日本の庭園池などに植えられています。
花だけでなく、葉や茎など全体的に非常に美しい赤味を帯びるため、水草水槽レイアウト用の水草として多く使用されるようになっています。
水中では光量が十分であれば葉が赤~赤茶色に染まる大変美しい水草です。ベニコウホネは水上、浮葉、水中葉の3つの状態の葉がある水草で、水面にあげた水上葉は、縁に紅色がにじむ濃緑色で、表面には光沢があります。
水中葉は黄紅色または茶緑色で、葉にヒダがあり、葉質は薄く柔軟です。

赤味を帯びたベニコウホネを水草水槽で長期間育成するためには、充分な光量とCo2添加が必要です。
低水温で育成すれは葉数が増え、美しい独特の姿を楽しめます。ベニコウホネは夏期には小さなチューリップのような花を咲かせます。
花は、咲き始めが黄色で、開花2~3日後、黄色からしだいに紅色に変化し、その後は黄紅色になります。
ベニコウホネとは言っても最初から赤い花が咲くわけではありません。
屋外育成の場合、冬場は一度枯れたようになりますが、地下茎にて越冬します。
草丈は高くならず、水面に葉を浮かべ、浅瀬では立ち上がり、地下茎が水底を這うように横へ広がります。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ベニコウホネの育て方は通常の「コウホネ」と同様です。
ベニコウホネはとても文夫な水草ですが、根茎だけで販売されていることが多いため、育成方法が分からず枯死させてしまう場合もあるようです。
熱帯魚店では幼い葉が3~4枚付いている根塊市販されていることもあります。
ベニコウホネの根茎を植えるときは、頂部が砂利から3~4cm出るようにします。
非常に浮力がありますので水槽の底床を厚くして深く植えないと、その浮力のため、浮いてしまいやすいです。まず光が強く当たる場所を選び、根茎頂部が砂の上に3~4cm出るように植え込みます、
ここで浮いてしまうからといって根茎を全て底床に植えると枯死しやすくなるので要注意です。
底床に植えるときには根茎をあまり深く埋めず、倒れない程度に浅く植えるのがコツです。
浅く植えると安定はしませんがすぐに白く細い根がたくさん伸びて支えるようになります。ベニコウホネは根が底床によく張るタイプの水草なので、底床に栄養分が豊富にあるとよく育ちます。
植え込むときに同時に底床添加肥料を与えると良いでしょう。
(園芸の用土には養分を含んだ泥土が好ましいとされています。)
根塊中に栄養分を持ち、光量があれば肥料分がなくても水中葉を出しますが根塊を消費し尽くしてしまうと矮小化して、やがて消滅してしまいます。
そのため底床にコンスタントに追肥を行うことが美しさを保つコツです。
水槽をセットする時に底床添加肥料を使っていなければスティックタイプの底床添加肥料を根元付近に添加するとよく育ちます。
また二酸化炭素の添加も高い育成効果があります。
明るい照明と二酸化炭素の添加で根付くのが早くなり、新しい葉も早く伸びてきます。葉が3cmほどになれば順調に伸びます。
太陽光が入る明るい、水深が深い水槽では浮葉が出ることがあります。
光線を弱めにすると気中葉が生じにくくなります。
水流が強い水槽では水中葉だけになります。ベニコウホネの仲間の水草は北方系のスイレンであるため、、低水温を好むので水槽の水温には注意が必要です。
根茎は熱帯魚が泳ぐ25℃以上の高い水温の水草水槽にレイアウトすると、わずかな傷口からでも腐敗しやすい特徴があります。
根茎を腐らせないようにするらはまず根茎をよく点検し、腐敗しかかっている箇所があればよく切れるカッターで綺麗に切り落としましょう。
こうすることである程度は根茎の腐敗をとめることができます。
さらに秘策として塊茎の切り口に灰や炭粉をこすり付けておくと、腐敗を防げます。鉢植えで育てる場合は、鉢ごと水につけ、葉が水面に浮くように水位を調節します。
日照は半日以上日が当たる場所に置いて育成します。
用土は選びませんので市販の水生植物用土や赤玉土等に植えます。
地植えの場合は、浅めに植え込むか、葉が深く沈み過ぎないようにします。
冬越は屋外にて越冬し、翌年も美しい花を咲かせますので、常に水を切らさないようにします。

水草の増やし方

ベニコウホネは根茎の株分けで増やします。
株が込みいってきたら、株分けをしてください。 t

水草水槽のレイアウト

ベニコウホネは屋外栽培にもよく使われている水草ですが、水中葉が非常に美しく、水草水槽のレイアウトでも葉の大きな赤系水草として重宝します。
ベニコウホネはいろいろな水草水槽レイアウトに使えます。
日本原産の水草ですから、通常の「コウホネ」と合わせて和風の水草水槽レイアウトも面白いでしょう。
水草を密生させるよりもポイントでレイアウトのアクセントとして使用しても良いでしょう。
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水草図鑑データ

名称 ベニコウホネ
学名 Nuphar japonicum var. rubotinctum
Nuphar japonica de Candolle var.
和名 ベニコウホネ
別名 ベニコウホウネ
科名 スイレン科コウホネ属
原産 日本
光量 普通
二酸化炭素 少なめ
水質 弱酸性~弱アルカリ性 pH:5~7 GH:0~6
硬度 中硬水
水温 15~28℃
形態 根茎性 ロゼット 
栽培難易度 比較的容易

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