クリプトコリネ・ルーケンス

水草の育て方1　（水草の種類）

クリプトコリネ・ルーケンスはスリランカ原産の前景に適した小型の水草です。
この仲間としては丈夫なクリプトコリネです。
水中葉は水質に対する適応力が強く丈夫で育てやすいでしょう。クリプトコリネ・ルーケンスの水上葉は葉柄が長く、草丈は15～30cmになります。
葉柄は通常、葉の1.5倍の長さで、鮮緑色。
葉は長さ5～7.5cm、幅1～1.5cm位で、そり返らず、楕円形、鈍等で、基部はクサビ状、全縁です。
長ヤリ型グリーンの葉をロゼット状に広げ、葉縁に赤茶色で線状のごく細いふちどりがあります。クリプトコリネ・ルーケンスは水中では小型化し、水中葉の草丈は最大で10cmほどで、長ヤリ型の葉を水平に開きます。
葉の色は高光量であればやや紫がかった緑で茎の部分は赤茶色っぽくなります。
多少暗い環境だと綺麗なグリーンになります。花序は通常7cmあまりで、仏炎苞の開いたロートは三角形で、時に先端がよじれて合わされている形状をしています。
内側は赤茶色か淡赤褐色です。クリプトコリネ・ルーケンスは「クリプトコリネ・ネビリー」や「クリプトコリネ・ウイリシイ」と似ています。
「クリプトコリネ・ネビリー」とは、生長と共に葉縁あるいは葉全体がうすい茶色を呈するようになることで区別できます。
「クリプトコリネ・ウイリシイ」とは、葉の形が異なり、クリプトコリネ・ルーケンスは楕円形の葉をしているのに対「クリプトコリネ・ウイリシイ」は披針形をしています。クリプトコリネ・ルーケンスは熱帯魚ショップではたいてい水上葉が販売されています。
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水草の育て方2　（水草の育成）

クリプトコリネ・ルーケンスは大変育てやすい水草で、ほとんどのアクアリウムの水質に適応を示します。
水中葉になると水質に対する適応力が強く丈夫で育てやすいでしょう。クリプトコリネ・ルーケンスの水上葉は硬く、丈夫そうですが、こなれた底床でpHの低い水質の、濾過バクテリアの繁殖している適切な環境の水槽に植えないと、数日後溶け始め、根茎まで溶けてしまう株もあります。
このような株は茎や葉だけでなく、根塊まで溶け、底床中に根が生き残っているだろうと思っていてもいこうに葉が出てこないこともあります。
クリプトコリネ・ルーケンスを植えるときは、ろ過バクテリアがよく活動しているこなれた水槽に、根をいためないように注意して植え込みましょう。
いったん水中葉になって根付くと丈夫で、多少の換水などで溶けたりするようなことはありません。
水上葉を水中葉にするにはかなり時間がかかります。1～2ヶ月ほど余裕を持って見守りましょう。
成長を早めるには、二酸化炭素(Co2)と底床肥料を添加するとよいでしょう。
二酸化炭素(Co2)の添加を行わなくても栽培は可能ですが、添加したほうが美しく繁茂するようになります。クリプトコリネ・ルーケンスは移植には弱く、低pHを維持しないと数日で溶け出して、根も腐ってしまうことがあります。
底床はソイル系であれば問題なく育ちます。クリプトコリネ・ルーケンスは肥料分によって葉の色合いはグソーンから茶色や掲色に変化します。

水草の増やし方

クリプトコリネ・ルーケンスの増やし方はランナーによる繁殖です。
成長すると水草水槽内でもランナーによって繁殖をおこなうようになります。

水草水槽のレイアウト

クリプトコリネ・ルーケンスは明るい緑色が美しく、前景に群生してレイアウトするのに適した小型の水草です。
クリプトコリネ・ルーケンスの水中葉が群生する前景は非常に見事で美しいものになるでしょう。
育成は比較的容易で、十分繁殖力もあるのでレイアウトの前景を作るのに適した種類です。
クリプトコリネ・パルバ、クリプトコリネ・ネビリィや、ヨーロピアンウォータークローバーと並んで非常にレイアウトしやすい水草でしょう。
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水草図鑑データ

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