アマニア・グラキリス

水草の育て方1　（水草の種類）

アマニア・グラキリスはアフリカ熱帯域のとても大型になる有茎の水草です。
赤い水草としては、最も美しくなる水草のひとつとして非常に人気もあります。アマニア・グラキリスは全草無で茎は円柱形黄緑色か赤縁色、径2～4mmです。
下部の節から白い細根をだし、湿地または浅水中では多少匍匐します。
水上に達すると、茎頂部は直立または斜上します。アマニア・グラキリスは水上葉と水中葉に大きな差がある水草です。アマニア・グラキリスの水上葉は茎がほんのりと赤みを帯びる程度で全体はライトグソーン、葉は先太で葉先は丸い形状です。アマニア・グラキリスの水中葉は非常に美しい直線的な葉で葉先は劣り、赤みの強いオレンジ色～紅茶色に変化します。
水上葉は通常黄緑色で、対生、無柄、倒披針形、鈍頭か円頭で、基部はクサビ形です。
葉面は平滑で全縁で葉身の長さ7～10cm、幅0.6～1cmになります。アマニア・グラキリスの花は腋生の二岐集散花序、花冠の直径は約3.5mmで淡紅色です。
花弁、萼片共に4個で、雄しべの長さは約1mmで4個あり1個の雌しべを囲むかたちになっています。アマニア・グラキリスは「アマニア・セネガレンシス」とも似ていますが「アマニア・セネガレンシス」は集散花序(岐散)であることで見分けられます。
(集散花序は花軸の先端が花となってその成長が止まり、側枝の先端が花となり、その形式が反復されるタイプの植物です。)
「アマニア・セネガレンシス」よりやや大型で、花や果葉も大きく全草丈は50cmに達します。アマニア・グラキリスは国内産の水上葉と東南アジア産の水や葉が市販されています。
流通量は多いので、入手は容易です。
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水草の育て方2　（水草の育成）

アマニア・グラキリスは、二酸化炭素(Co2)の添加なしでも長期育成が可能な赤色系の水草です。
水上葉から水中葉に移行させる段階での栽培がやや難しく、10mg/L以上の二酸化炭素(Co2)の添加を行い、水温を22～25℃の低めにキープするようにします。
水中葉は水温を低めにしないと溶けやすいからです。
できれば水上葉を購入したほうがよいでしょう。アマニア・グラキリスを美しく育てるには、二酸化炭素の添加と底床添加肥料が最も効果的です。
育成環境に不備が生じると、頭頂部がちぢれて成長が止まり、頭項部から脇芽を出して見苦しくなることがあるので注意しましょう。
有茎の水草としてはかなり大型になるので、水深45cm以上ある水槽で育成するとアマニア・グラキリス本来の美しさが十分楽しめます。
(もちろん、標準の水深30cm水槽でも美しいです)

水草の増やし方

アマニア・グラキリスの増やし方は簡単です。
草数を殖やすには、草文が15cmほどに達した時点で頂葉から7～8を切り取り、明るい場所に植えるとよいでしょう。
もとの葉からは側芽が伸びます。

水草水槽のレイアウト

アマニア・グラキリスは有茎の水草の中では、大型になる種類です。
状態よく育ったアマニア・グラキリスは、その美しさにだれもが魅了されます。アマニア・グラキリスはアクアリウムのレイアウトでは中景～後景に用いられ、センタープランツとしても十分な美しさと迫力があります。
また4～5本の区画でも見事なポイントになります。アマニア・グラキリスは色彩、形状ともに装飾的な効果をあげることができる、美しい水草です。
高濃度の二酸化炭素(Co2)と強い光量の条件下では、水上葉に匹敵するほど太く立派な水草になるので非常に見応えがあります。
水中葉が赤く染まる立派な姿や、斜め上方に伸びる葉の美しさは、見る人の目を引きつけます。アマニア・グラキリスは水中葉を左右に大きく伸ばし、全草が水中葉になると栽培は比較的容易で、育成条件が良いと葉長は10cmを超えます。
水面目指して直立して生長するので、きれいにまとめ植えすると、水草レイアウトではとても目を引く存在になります。
非常に装飾的な赤系の有茎水草で、やや斜め上に向かって直線的に付く葉は他の水草にないシャープな美しさで、ダッチアクアリウムでは傾斜状にレイアウトし、レイアウト全体を引き締める区画として用いられます。
ただ、過密な密植には向かないので大きく育ってきたら間隔を開けながら早めに植え直したほうがよいでしょう。
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水草図鑑データ

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