水草の育て方1 (水草の種類)
ミリオフィラム・プロティンキュームはオーストラリア原産の多年生の水生植物です。
ミリオフィラム・プロティンキュームはミリオフィラムの中でも特に葉が細く、先端は一見「リスノシッポ」を鮮やかなグリーンにしたような印象の繊細な水草です。ミリオフィラム・プロティンキュームの茎は水中を横に伸び、長さ約3mほどに達し、大さ径5mm位、水中葉の羽状葉は緑色またはやや暗緑色で5~6枚を輪生します。
羽状葉は長さ3.5~5.5cm、羽状葉の小葉片は線形で長さ0.5~2cm、幅1mmくらいの鈍頭で、水上葉より大きいです。ミリオフィラム・プロティンキュームの水上葉は水面より茎を約15~20cmほど上に突き出し、直立または斜上し、輪生葉は特徴的な形になります。ミリオフィラム・プロティンキュームは雌雄異花です。
雌花は小さな白色か少し赤みを帯びるた毛状です。
雄花は3~4mmの長さの4弁花で、赤茶色です。ミリオフィラム・プロティンキュームは1990年代に入ってから日本に紹介された水草です。
日本には東南アジアで栽培された水中葉がコンスタントに輸入されています。
熱帯魚ショップでは、ミリオフィラム・ハビロシムの名でも市販されています。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ミリオフィラム・プロティンキュームは比較的丈夫な水草です。
二酸化炭素(Co2)を添加しなくても充分に育成できますが、充分な光量と肥料、二酸化炭素(Co2)を与えると、葉の長い本種本来の美しさを見せてくれます。
他のミリオフィラム類同様、やや硬度の高い水質にして、二酸化炭素を添加するようにします。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。こうしてどんどん増やすことができます。
「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ミリオフィラム・プロティンキュームは、非常に繊細な水中葉を見せてくれます。
アクアリウムではレイアウトにボリュームを得るため中景から後景にまとめ植えするとよいでしょう。
比較的成長はゆっくりしているので、ある程度水景を長期的に保ちやすくレイアウトを維持しやすいです。
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水草図鑑データ
名称 | ミリオフィラム・プロティンキューム |
学名 | Myriophyllum propinquum |
和名 | |
別名 | オーストラリアンミリオフィラム ミリオフィラム・ハビロシム |
科名 | アリノトウグサ科 |
原産 | オーストラリア |
光量 | 普通 20w蛍光灯×2~4本 |
二酸化炭素 | 少なめ |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 容易 |
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