水草の育て方1 (水草の種類)
セイヨウミズニラはほとんど北半球に分布し、約200種を産するといわれています。
日本ではセイヨウミズニラをクィルウォートとも呼んでいます。
クィルウォート(Quillwort)は英名でミズニラ類の総称です。セイヨウミズニラと呼ばれる水草には数種類あります。イソエテス・ラクストリス(Isoetes lacustris)
ヨーロッパ、シベリア、北アメリカに分布しています。
ヨーロッパで流通しているクィルウォートはイソエテス・ラクストリスです。
弱光にも高温にもよく適応し、水槽内で容易に育成できます。
葉長8~20cm以上でミズニラ(Isoetes japonica)より小型です。塊茎は3cm位の球状です。
湖などに多く見られ、水深30cm位から3mまで生育範囲を持つといわれています。イソエテス・ベラータ(Isoetes velata)
ヨーロッパ産のミズニラで、アクアリウムにも多く用いられます。
塊茎は3裂し、径20~30mm、葉は叢生し、長さ50cmほどになります。
ヨーロッパで採取されたものが現地の水草ファームで養生され、稀に日本にも輸入されます。
育成は容易です。20~28℃が適水温で、二酸化炭素(Co2)の添加や底床中への肥料の投与は有効です。イソエテス・エキノスポーラ(Isoetes echinospora)
ヨーロッパに分布し、10cm程度にしかならない小型種です。
イソエテス・ラクストリスと同じ自然条件下で成育可能ですが、アクアリウムでは短期間しか生育できません。イソエテス・マリンベルニアナ(Isoetes malinverniana)
南ヨーロッパに多く分布するミズニラ科最大の水草で、最大1mに及ぶといわれる大型種です。
イタリアに自生し、緑色の葉は30cm~1mになるといわれています。
アクアリウム用としてよく知られ、20~25℃が適水温。
水槽栽培は難しいといわれています。その他、ミズニラ属には下記の仲間があります。
ミズニラ Isoetes japonica
ヒメミズニラ Isoetes asiatica
ミズニラモドキ Isoetes pseudojaponica
シナミズニラ Isoetes sinensis
オオバシナミズニラ Isoetes sinensis var. coreana
ミチノクミズニラ(I. x michinokuana)
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水草の育て方2 (水草の育成)
水草の増やし方
セイヨウミズニラは株分かれしないので、繁殖は葉の根元の中にできる胞子を蒔くことで増やすことができます。
水草水槽のレイアウト
セイヨウミズニラは細く直線的に直立しますのでアクアリウムでは何本かまとめ植えをしてボイント的にレイアウトすると良いでしょう。
水草レイアウト水槽では中景から後景に使用することが多いです。
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水草図鑑データ
名称 | セイヨウミズニラ |
学名 | Isoetes lacustris Isoetes velata Isoetes echinospora Isoetes malinverniana |
和名 | セイヨウミズニラ(西洋ミズニラ) |
別名 | クィルウォート、クィルウオート、クイルウォート、クイルウオート |
英名 | クィルウォート(Quillwort) |
科名 | ミズニラ科 |
原産 | ヨーロッパ |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | テープ状 |
栽培難易度 | 普通(種により容易~困難) |
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