水草の育て方1 (水草の種類)
シウム・フロリダヌムは湿地性の多年草です。
学名にあるようにフロリダに産する、湿地性のヌマゼリの仲間です。シウム・フロリダヌムは草丈約80cmに達し、葉は根生し奇数羽状複葉となります。
各小葉は楕円状披針形、鋭頭。
葉縁に鋸歯があり、茎葉ともに灰緑色、または緑色。
花は根部菓間から、葉より高く花茎を上げ、先端に複葉形花序を作り、多数の小白花を密に開きます。
花序は傘状となり、鑑賞に供されます。シウム・フロリダヌムの葉は最初根生し、やがて茎が伸び、互生してつき、羽状全裂、長さ10~20cm、幅3cm。
自然では高さ80cm以上になります。
水槽ではずっと小型で、葉の長さ6~12cmほど。熱帯魚ショップでの流通は少ないです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
シウム・フロリダヌムは一見気難しそうなタイプにみえるのですが、育成は案外容易です。
成長すると茎を伸ばし、その茎の先に小株を付けます。
シウム・フロリダヌムは低温に強く、水温は10~28Cでも成長します。
二酸化炭素(Co2)の添加は有効です。
水草の増やし方
シウム・フロリダヌムは独特な形状で、生育の仕方がかわっています。
ロゼット型の生長ですが、ある程度の葉数が展間すると、後に根生茎をのばしその先端に真っすぐに立ち上がるランナーのような子株をつけます。
子株はカットして移植すると独立した株になります。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
シウム・フロリダヌムは通常、庭池に用いられるのですが、水槽内では水中育成もできます。
シウム・フロリダヌムは比較的大きく生長するので、大型水槽に後景としてレイアウトすると良いでしょう。
アクアリウムでは、日本の水景レイアウトを作るときなどに使えます。
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水草図鑑データ
名称 | シウム・フロリダヌム |
学名 | Sium floridanum |
和名 | |
別名 | シウムフロリダヌム |
科名 | セリ科 |
原産 | アメリカ合衆国(フロリダ) |
光量 | 多め 20W×3~4本 |
二酸化炭素 | 添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 10~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 容易 |
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