水草の育て方1 (水草の種類)
ミズユキノシタは池沼や湿地に生育する沈水~湿生植物です。
水草レイアウトの世界ではルドウィジア・オバリスとも呼ばれる美しい水草で、日本にも自生します。
ミズユキノシタの葉は卵形または倒卵形、全縁(ギザギザがない葉)です。
葉は互生し、広卵型で短い葉柄があり、長さ2~3cm、幅1~2cm、赤みがかります。
水上では這う様に伸びますが泳中では上方に伸びます。
茎は地面を這い、節々よリヒゲ根を生じ茎頂部は斜上水中では直立します。
全草は軟質です。
ミズユキノシタは水中では茎は直立しますが、形はあまり変わりません。
ミズユキノシタは晩夏に葉腋からほとんど無柄の淡い黄色の小花を単生します。
花は4専片で花弁は欠如します。
花の咲いた後、草全体が紅緑色に変わります。
ミズユキノシタは「ルドウィジア」に似ていますが、区別は容易です。
「ルドウィジア」は、茎に葉が2枚ずつ付きますが、ミズユキノシタでは茎に葉が1枚ずつ、互い違いに付くことで見分けることができます。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ミズユキノシタは育成が容易で、生育は速いです。
普通の「ルドウィジア」よりはやや栽培が難しいですが水槽での育成ができます。
17~28℃の水温に適応し、丈夫な有茎草の一種です。
ミズユキノシタの育成は容易ですが、水質の悪化や高水温に弱い面があります。
基本的には高水温に弱いですが、強光量と二酸化炭素(Co2)の添加によって30℃近くでも充分に育成できます。
良好な環境を絶えず保つことが大切です。
光量不足は致命的な結果を招くので注意が必要です。
肥料分が多いと赤みは濃くなります。
ミズユキノシタは適応力が優れているので一般の水草よりやや光量を多くするだけで成長させることができます。
日本に自生している一般の水草は、水田や沼、河川などに自生していて、太陽光を直接受けています。
そのため他の一般の水草を水槽内で育成するときは非常に多くの光量を必要とします。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ミズユキノシタは、水槽では紅色が美しく、緑色の他の水草とのコントラストが鮮やかです。
水面に近づくにしたがい葉が赤味をおびてきて美しく、淡いオレンジ色の葉が、とても柔らかい印象を与える水草です。
ミズユキノシタは1本の茎から側枝をたくさん伸ばすので、間隔を充分にあけて植えるとボリュームのあるレイアウトになります。
多くの外国産水草と一緒にレイアウトに用いても何の違和感もなくなじみます。
ミズユキノシタを10数本まとめて中景に使用すれはポイントとして効果のあるレイアウトになります。
小型水槽のレイアウトにも後景として使用すると良いでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | ミズユキノシタ |
学名 | Ludwigia ovaris |
和名 | ミズユキノシタ |
別名 | ルドウィジア・オバリス |
科名 | アカバナ科 |
原産 | 日本、中国、台湾、 |
光量 | 強い 20W蛍光灯×3~4本 |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 15~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 容易 |
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