マツバイ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:マツバイマツバイは、ヘアーグラスとも呼ばれ、水田、水路、河川などに生育する沈水~湿生植物です。
日本、朝鮮半島、中国大陸、インド、ミャンマーなどほとんど全世界全国各地の水田や池沼などに群生する、繊細な多年草です。
水田の刈り跡などで緑色の絨毯を敷いたように群生するのを見かけます。
マツバイは、針のように細長い葉をランナーによって茂らせる水草です。
葉は細く針型でグリーン、地下事の節から直立放射状に葉を出します。
鮮やかな緑色をした線状の葉を地下茎から直立させる水草で、葉長は長くなると10cmほどになります。
細い糸状の匍匐枝が泥中を這い、節からヒゲ根と地上葉を叢生します。
いずれも糸状または毛管状で濃緑色です。
マツバイの花は小さく、卵形で鋭頭です。
マツバイは、「ハリイ」と似ています。
類似の「ハリイ」はマツバイより大きく8~18cmほどです。
マツバイが匍匐枝をだして繁殖するのに対し、「ハリイ」はこれをださず、倒伏した得の先の小穂下から下根し、新株を作ります。
マツバイは、種子または殖芽で越冬します。
マツバイは、太陽光の下で育成された水上葉が市販されています。
市販されるマツバイは抽水中性で、草丈5~10cmの数百株が輪ゴムなどでまとめられています。
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水草の育て方2 (水草の育成)

マツバイは、丈夫で育成は容易です。
水槽による水中育成が可能で、幅広い水質に適応します。
マツバイは、二酸化炭素(Co2)の添加と底床添加肥滲}の使用、強い光の照射が絶対に必要です。
これらの条件を満たせば必ず美しい水中葉を見ることができるでしょう。
二酸化炭素(Co2)の添加は有効です。
マツバイの水上葉を水中葉に育成するには、1本ずつ間隔を開けて植え、底床添加肥料と強い光を与えましょう。
その後もCO2の添加を多くすれば、ランナーを伸ばして葉を伸ばします。
強目の光を与えるのが好ましいです。
強目の光を与えると、長さ10cm前後の針型葉を直立させ、繁殖力も旺盛になります。
マツバイは、低光量下では、矮化して小型になり、針型葉をロゼット状に広げます。
他の水中によって光線を遮られると自然消滅することもあります。
強い光量と高濃度のCO2を添加すれば、市販されている4~5束が1ヶ月で60cm水槽の底床をすべて覆うまでに育ちます。
マツバイを植え込む方法は、バラしてピンセットなどで植え込むか、まとめて植える方法があります。
育成のためは、3~4本を分けて植えるとよいでしょう。
マツバイを水槽に植えるには、めんどうでも数株ごとに分け、1cm間隔にていねいに指やピンセットを使って挿し込むと良いです。
まとめて植え込むときは、直径1㎝程度の束を植え込むとよいでしょう。
古い葉は枯れ、やがて美しい水中新葉を出し、地下茎を伸ばして繁殖を始めます。
マツバイのトリミングは単純に根本付近から庭の芝生と同じ感じに刈り込めば良いです。
長くなりすぎた時は、大胆にカットしてください。
(量が多いと疲れます。)
マツバイの底床は細かい方が望ましいですが、市販される大磯砂や南国砂でも十分に育成することができます。
水質に対して幅広い適応性をみせるマツバイですが、枯れる原因の多くは、光量が弱過ぎるか、肥料不足によるもので、底床のせいではありません。
光量は強目にして、底床肥料を施すと良いです。
マツバイ育成上で注意することは、植え替えを避けることです。
底床が汚れたからと言ってむやみに掃除をすることは、マツバイの育成に大きなマイナスになります。
また、糸状藻の発生は致命的な結果になります。
水槽底部はだいたい水流が弱いのですが、マツバイが密生すると益々水流は弱まることになります。
このような場所には糸状藻が発生しやすく、一度発生すると、なかなか根絶させることはできません。
藻の発生を予防するために、底面に流速をつけること、早目に水替えを行なうことがマツバイの育成のコツです。
マツバイはコケが発生することがあるので、エビなどを入れておくとよいでしょう。

水草の増やし方

マツバイはランナーを出して成長していきます。
マツバイ地下茎を伸ばして繁殖するものの、きわめてゆるやかです。 t

水草水槽のレイアウト

マツバイは、水槽の前景葉として用いられ水中葉は浅緑色で柔軟になります。
マツバイは、アクアリウムのレイアウトでは、前景としてよく用いられます。
アクアリウムでは、前景から中景として利用価値の高い水草であるにもかかわらず、実際には一面に水槽化したアクアリウム水槽を見ることは少ないのです。
それはあまりにも水草をいじりすぎてしまうことや、購入したマツバイをそのかたまりのまま植えてしまうこと、あるいは親株が枯れてしまったからと言って、捨ててしまうことなどの場合が多いです。
ゆったりと植え、親株が枯れたように見えてもそのままにして、気長に待つことが肝心です。
マツバイが一定の長さで密生する水槽は、時間の経過を物語るもので、繊細な美しさをかもし出してくれます。
一面に繁殖しているマツバイは、まさに緑の草原です。
マツバイはアクアリストとして、「リシア」、「グロッソスティグマ」、「キューバパールグラス」、などと共に、一度は草原を作ってみたい水草の1種ではないでしょうか。
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水草図鑑データ

名称 マツバイ
学名 Eleochalis acicularis
和名 マツバイ
別名 ヘアーグラス、マツバイ
科名 カヤツリグサ科
原産 日本、アジア、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ
光量 普通
二酸化炭素 多い
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 18~26℃
形態 ロゼット状 ランナー
栽培難易度 容易

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