水草の育て方1 (水草の種類)
クリプトコリネ・アウリクラータは河川に生育する沈水~湿生植物です。
サラワク州、タブジャン・サドック山脈の清流などに生育しています。
現地では雨季と乾季がある場所に生えているものも多く、水中葉と水上葉を切り替えて生活しています。
清流の上流から下流まで、湿地のような所や小さな小川にも幅広く分布しています。クリプトコリネ・アウリクラータは草丈10~30cm。クリプトコリネ・アウリクラータの葉はやや厚肉で緑色または黄緑色です。
色彩としては明るい灰緑色で、深緑から銀緑の暗色の模様が入ります。
産地により葉には緑色の虎斑が薄っすら入る物から濃く顕著に現れるものまで存在します。
葉は広披針形~心臓形で、やや鋭頭、葉縁にウェーブがあることがあります。
葉面に多くの凹凸状のシワがあります。葉柄は短く扁平、葉は披針形で鋭頭、全縁ですが細かいシワにより波打ち、基部は浅心形または切形です。クリプトコリネ・アウリクラータの花はチューブの短い小豆色の花を咲かせます。
サトイモ科の植物は仏炎苞の花を咲かせますが、クリプトコリネはその中でも独特な形をしていて魅入られる、人気の水草です。
クリプトコリネ・ポンテデリフォリアの仏縁苞は小型のずんぐりで色彩は深い紫色です。クリプトコリネ・アウリクラータは一見、「クリプトコリネ・ポンテデリフォリア」に似ていますが葉柄が短く、多くのシワを生じる点で相違します。クリプトコリネ・アウリクラータは日本にはあまり入荷せず、珍種といえるクリプトコリネの1種です。
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水草の育て方2 (水草の育成)
クリプトコリネ・アウリクラータは、水の抵抗を受けにくい場所に育成しています。
主な自生地のpHは弱酸性~弱酸性、軟水~中硬水と比較的自生環境に幅があり、日本の水にも適応しやすいクリプトコリネです。
クリプトコリネ・アウリクラータの育成はやや炭酸塩硬度のある水質を好み、二酸化炭素(Co2)の添加は有効です。
鉢植えにして水上育成も行なえます。
水草の増やし方
水草水槽のレイアウト
クリプトコリネ・アウリクラータは斑入りのアウリクラータで、状態がよいと銀の粉を振るったように葉の表面がひかりなんともいえない美しさを見せてくれます。
クリプトコリネ・アウリクラータは環境のいい状況で育てると見応えのある姿に育ってくれます。クリプトコリネ・アウリクラータの葉の模様は、銀色にひかる斑入り葉で、他のクリプトコリネでは例を見ない昆虫のようなエキゾチックで独特な斑が入っています。
クリプトコリネ・アウリクラータはその一方で、まるで日本の山野草を思わせる雰囲気をも持っています。クリプトコリネ・アウリクラータは産地の相違により、葉の模様が異なるバリエーション豊富なクリプトコリネです。
産地の違いにより斑のパターンが異なるため、バリエーションが楽しめる観賞価値の高いクリプトコリネです。マドール産は綺麗に虎斑が入ります。
バジュット川産は深く濃いグリーン、強いウェーブ、厚く固い質感。
ルマヨン産は激しい凹凸が入っている神秘的なパターンの虎斑。
その他、パカン産、サラワク産、セララン産、などがあります。クリプトコリネ・アウリクラータは陰性植物として幅広い使い方が出来ますが、前景から中景のレイアウトの隙間をうまく埋めてくれる素材としてよく利用されます。エビ水槽にも似合うでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | クリプトコリネ・アウリクラータ |
学名 | Cryptocoryne auriculata |
和名 | |
別名 | |
科名 | サトイモ科 |
原産 | マレーシア、ボルネオ北部(サラワク)、フィリピン南西部 |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 22~28℃ |
形態 | 根生植物 ロゼット |
栽培難易度 | 普通 |
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