水草の育て方1 (水草の種類)
アカウキクサはアカウキクサ科の水生シダ植物で、小型の浮遊性多年草です。
全草は三角形で鮮緑色の鱗片が並び、美しいです。
水田、水路に水面に群生して生育します。全草はほぼ三角形で、一辺の長さ1~1.2cm。
ヒノキの葉に似て小形、夏季表面は鮮緑色、裏面は白緑色、部花青素を含み紅紫色、冬季は表面が暗紅紫色となり寒さに強いです。
無柄の鱗片葉は2列に互生し、上下に重なり合うぐらいに密生しますが、上裂片は水面に浮かび、下裂片は水中に沈む。
葉は三角状半円形または楕円形で先端か丸く、縁は半透明の膜質。
表面に茎とともに著しい粒状の突起が密生し、水滴をよくはじき、気孔は不明瞭です。茎は羽状に分枝して全形は三角形状、長さ1~1.5cm、葉の表面に著しい粒状突起があります。
茎につく鱗状葉の内側の空洞に藍藻のアナベナが共生し、空気中から窒素を取り込みアカウククサに与えています。水中に垂れる根は細く、茶褐色長さ2~3cm、先端は垂直に垂れ、長さ2~4mmある根毛か密生してつきます。アカウキクサの語源は、冬期に紅紫色になることに由来します。
漢字名は赤浮草。麻藻とも書きます。アメりカにはアカウキクサに似た、茎に葉がまばらにつき、一部の葉は長さ0.5~0.6mmある「アメリカアカウキクサ」が分布します。
ヨーロッパには帰化していますが、日本では熱帯魚の水槽などで栽培されていますが少ない様です。
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水草の育て方2 (水草の育成)
小型の水槽から小さな池でも栽培できますが、室内では強光下でなければ生育しません。
胞子またはそのままで越冬します。
生育期間はほとんど通年で、暖地では水田に繁殖して強害草となっています。
水草の増やし方
繁殖はふつう茎の分岐した芽により無性生殖します。
成長するにしたがって植物体がちぎれることによって繁殖します。
また、胞子を形成することによっても生殖します。
胞子のう果は8~9月ころできます。
側枝の第1葉の裏面に大胞子のう果と小胞子のう果か1個ずつ並んでつきます。
大胞子のう果には1個の大胞子を含む大胞子のう、小胞子のう果には多数の小胞子を含む小胞子のうが多数できます。
小抱子のうは球形で径約1.5mm、大砲子のうは楕円形で、長径約1mm。
水草水槽のレイアウト
冬期は暗紅色に変わるのですが、水温が高ければ鮮緑色の草体を浮かべ、水面に広げて楽しませてくれます。
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水草図鑑データ
名称 | アカウキクサ |
学名 | Azolla imbricata (Roxb. ex Griff.) Nakai |
和名 | アカウキクサ(赤浮草、麻藻) |
別名 | モスキートファン |
英名 | モスキートファーン、ウォーターベルベット |
科名 | アカウキクサ科 |
原産 | 日本(関東以西)、朝鮮半島南部、中国、台湾、東南アジア、インド、アフリカ |
光量 | 普通 20W×3~4本 |
二酸化炭素 | なし |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~30℃ |
形態 | 浮草 |
栽培難易度 | 容易 |
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