水草の育て方1 (水草の種類)
アグラオネマ・シンプレックスは熱帯部の湿地や沼地に生え、時には河川の水辺や流水中にも見られます。
草長約50cmにもなります。アグラオネマ・シンプレックスは日本で水草としては馴染みが薄い印象がありますが海外では水草として販売されている水中向きの観葉植物です。
園芸上は「リョクチク(緑竹)」と呼ばれ、水草として扱われています。アグラオネマ・シンプレックスは根茎を有し、先端が細長くとがる葉はダークグリーンからライトグリーンになります。
茎は直立性円柱形。アグラオネマ・シンプレックスの葉型は長楕円型で、葉脈にそった浅いシワがあり葉縁にゆるいウェーブがかかることもあります。
葉柄は茎を包み、通常葉長の1.5倍。
頑丈で基部にやや赤味があります。
葉は密に互生し、淡緑色または暗緑色で革質。
長さ15cm、幅7cm前後。
楕円状卵形、鋭頭。
基部は緩やかなクサビ形、全線。
葉面には艶があり、葉脈に沿ってシワがあります。淡い緑白色の仏炎苞に包まれた白い花を咲かせます。アグラオネマ・シンプレックスの中には、育成条件などで長卵型の葉を有するものがあり、これを特にアグラオネマ・シスペンスと呼ぶことがあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アグラオネマ・シンプレックスの育成は容易で非常に強い水草です。
高光量、CO2添加により、水中でも育成可能となります。
茎を上方に向けて伸ばしますが、生長は比較的ゆるやかです。
耐陰性がありこの属の中では最も水槽向きです。
水草の増やし方
アグラオネマ・シンプレックスは株分け、挿し木、取木で行います。
20℃以上あれば30~40日で発根します。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
アグラオネマ・シンプレックスは湿地性の水草のため、オープンアクアリウムやアクアテラリウムに最適です。
水中育成も可能です。
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水草図鑑データ
名称 | アグラオネマ・シンプレックス |
学名 | Aglaonema simplex |
和名 | リョクチク(緑竹) |
別名 | アグラオネマ・シムプレックス |
科名 | サトイモ科 |
原産 | マレー半島、フィリピン、ビルマ、ベトナム南部 |
光量 | 普通 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | 添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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