ワインレッド・ロベリア

水草の育て方1　（水草の種類）

ワインレッド・ロベリアは大きな卵形の葉に魅力的な色彩が入る植物です。
ワインレッド・ロベリアと呼ばれる水草にはシソ科のメンサ・アクアティカ（Mentha aquatica）とゴマノバグサ科のヘミグラフィス・アルテルナタ（Hemigraphis alternata）があり、他にもゴマノバグサ科のヘミグラフィス・コロラータ（Hemigraphis colorata）も混同されています。ワインレッド・ロベリアは水中でも比較的長く成長を続けられるのですが、基本的には水上で生育する植物であり、水中ではいつの間にか成長が止まり、やがて枯れてしまいます。ワインレッド・ロベリアの茎は方形、有毛、紅褐色で硬く直立します。ワインレッド・ロベリアの葉型は「テンプルプラント」や日本に自生する「シロネ」に似た皮針型で、紫がかった赤茶色です。
葉は円状卵形、鋭頭、基部はやや心形、鋭鋸歯縁(ギザギザがある葉)。
葉脈に沿ってシワがあり有柄有毛、対生です。茎頂に穂状集合花を咲きます。
花は枝の上方の葉腋に輪生し、項生の穂状花序となり淡紫色です。
雄しべは少し抽出します。花期は５～７月ごろで白い一日花をつけます｡メンサ・アクアティカの属名「メンサ」はギリシャ神話の妖精に由来します。ワインレッド・ロベリアは熱帯魚ショップでは水草として売られています。
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水草の育て方2　（水草の育成）

ワインレッド・ロベリアは通常、抽水形で生育し、園芸用として庭池にも用いられます。
美しい有茎の水草として売られていますが、酸化炭素の添加を行なっても一時的にしか水中での育成ができないため、水草とはいえませんが、自然光などの強光下では水中でも長期間生き続けます。
通常ワインレッド・ロベリアは明るい照明を当て、二酸化炭素(Co2)の添加が十分に行われている水槽では、２～３ケ月と比較的長く成長を続けられます。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ワインレッド・ロベリアは高湿度の環境に適応するためアクアテラリウムでの育成に適しています。
ワインレッド・ロベリアは美しい大きな葉をつけ人気がありますが、永続的な水中育成はできない植物です。
水草水槽のレイアウトに使用する場合には一時的な育成になります。
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水草図鑑データ

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