水草の育て方1 (水草の種類)
クリプトコリネ・コルダータは河川に生育する沈水~湿生植物です。
産地によって形状に大きな差があります。クリプトコリネ・コルダータの草丈20~60cm、葉長7~12cm位。
葉身は葉柄より短く、葉柄は通常葉長の約2~3倍。
長楕円形~心臓形です。クリプトコリネ・コルダータの典型は丸味のある卵型葉、心臓形または浅心形でほとんど円形に近いが同株から、披針形から狭披針形の葉も出現します。
葉の形においても成育条件によってかなりの相異があります。
葉の表面はダークグリーン(深緑色か暗緑色)、裏面は赤味をおびた茶色(浅緑色~淡紅色~深紫紅色)です。
裏は赤味をおびた茶色で中央脈が黄緑色になることもあり、葉縁にはごく細い線状グリーンの縁どりがあります。
クリプトコリネ・コルダータは日射の強い場所から極めて弱い場所に到るまで生活することができ、色彩は日射の強さによって異なります。クリプトコリネ・コルダータの花序は水中から出て、葉長より長く10~45cm位。
先はロート状、茶紫色の緑の仏炎苞に包まれた肉穂花序で、開いた苞の内側は暗黄土色か時に鮮やかな黄色ですが一定しません。クリプトコリネ・コルダータは環境によって色彩、形状の変化が大きく、分布はマレー半島東南部が主たる地域となっていますが、ボルネオやジャワにも見られ、葉の緑や色彩、仏炎苞の外観などは極めて不定の水草です。分類学上では「クリプトコリネ・ブラッシー」も、「クリプトコリネ・シアメンシス」も「クリプトコリネ・コルダータ」という学名になってしまったのですが、別種ではないかと考えている人も多いようです。
クリプトコリネ・コルダータは「クリプトコリネ・コルダータ・バー・ブラッシー」である、とする説もあります。
クリプトコリネ・コルダータは「クリプトコリネ・シアメンシス」の水中型と良く似ていますが、クリプトコリネ・コルダータの方が小型で卵型葉となる場合が多いです。
また、「クリプトコリネ・グリフィティ」との識別も困難で、正確には花を咲かせないと同定はできません。
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水草の育て方2 (水草の育成)
クリプトコリネ・コルダータは栽培の難しいクリプトコリネの代表種です。
通常、強光中の泥炭のない清澄水でよく育つとされています。
しかし、クリプトコリネ・コルダータは決して初心者向きとはいえない、難しい一面を持っています。クリプトコリネ・コルダータの自生するのは通常軟水域で、弱酸性か中性の清流水域から、時には茶色の泥土の酸性水の、普通は植物があまり好まないような日陰にも成育する場合があります。水槽育成に向くクリプトコリネ・コルダータは「クリプトコリネ・ブラッシー」と呼ばれるタイプです。
水槽育成した水中葉は、緑がかったうす茶色で裏は赤茶色です。クリプトコリネ・コルダータはpHの低いブラックウオーターから、弱アルカリ性のクリアウオーターまで、さまざまな環境に生育します。
水草レイアウトに向いた方法とは言えませんが、クリプトコリネ・コルダータはpH6.0くらいの酸性の飼育水とこなれた底床で、他の水草を植えずに、魚を多く収容し、給餌と少量の水換えを頻繁に行い、魚の排泄物によるpHの低い、肥料濃度の高い水で育成すると良い結果みます。
水草の増やし方
水草水槽のレイアウト
クリプトコリネ・コルダータは、装飾的でまとめ植えに適しています。
大型水槽にもレイアウトしやすく、まとめ植え用として利用します。
クリプトコリネ・コルダータは、低光量でも育つので流木のかげになるようなところでもレイアウトすることができます。
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水草図鑑データ
名称 | クリプトコリネ・コルダータ |
学名 | cryptocoryne cordata |
和名 | |
別名 | クリプトコリネ・ブラッシー クリプトコリネ・ブラッシィ クリプトコリネ・シアメンシス クリプトコリネ・コルダータ |
科名 | サトイモ科 |
原産 | 東南アジア、タイ、マレー半島、ボルネオ、ジャワ半島 |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 22~28℃ |
形態 | 根生植物 ロゼット |
栽培難易度 | 普通 |
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