水草の育て方1 (水草の種類)
スブタは浅水中に生える一年性のブリクサの仲間です。
日本の水田や沼にも生えていて、スブタやコスブタと呼ばれます。
水草レイアウトではブリクサ・エキノスペルマとも呼ばれます。
一見するとロゼット状水草のようですが、ブリクサの仲間は有茎水草です。スプタの仲間には、このほか「ナガバスブタ」、「ヤナギスブタ」、「マルスブタ」などがあります。
大型のものがナガバスブタ、小型のものがコスブタとされていますが、区別点があいまいで特に分ける意味もないことから現在では呼称はスブタに統一されています。
よく見かける「ブリクサ・ショートリーフ」は「Blyxa novoguiensis」であり、スブタとは同属の別種です。
スブタの葉は多数叢生し、線状披針形、長さ10~20cm、幅5~7mmで膜質、褐緑色または黄褐緑色です。
スブタの花は両性で、葉腋から長さ約5cm前後の花柄を水面に伸ばして、白色の細小花が咲きます。
スブタはサジタリアのような長細い形をした葉は、柔らかく透き通るような明るい緑色をしています。
スブタは水上葉の状態で市販されているのが普通です。
東南アジアから「ブリクサ・ケラトスペルマ」として入荷する根生葉のブリクサは、ほとんどスブタと同一種ですが、時々「ブリクサ・ジャポニカ」の名前でも同じものが送られてきます。
「ブリクサ・ジャポニカ」は「ヤナギスブタ」のことであり、必ず有茎で葉は互生します。
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水草の育て方2 (水草の育成)
スブタは育成にかなり気を使う水草のひとつといえるでしょう。
スブタは水中葉にするには、二酸化炭素(Co2)の添加が必要不可欠となります。
光量もかなり必要なので、水深を浅くして育成するとよいでしょう。
水中葉になってからも、二酸化炭素(Co2)の添加は必要です。
低温には強いのですが、明るい光を必要とする水草ですから、強めの照明をするように気をつけましょう。
生長が遅いので藻類がつきやすいです。
水槽内で長期間育成していると生長が鈍ってくることがあります。
そんなときは、一旦水槽から取り出して、湿ったソイルに植えた状態にし、再び水槽に戻すと復活します。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
草丈の短い根生葉は水槽で用いやすいですが、通常は浅水生育の植物であるため、強い光が必要です。
他の水草の陰にならない場所にまとめてレイアウトすると良いでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | スブタ |
学名 | Blyxa echinosperma (Clarke) Hook. fil. |
和名 | スブタ |
別名 | ブリクサ・エキノスペルマ コスプタ タイワンスプタ ナガバスプタ |
科名 | トチカガミ科 |
原産 | 東南アジア |
光量 | 普通 |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | |
硬度 | |
水温 | 20~30℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 難しい |
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