アルテルナンテラ・リラキナ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:アルテルナンテラ・リラキナアルテルナンテラ・リラキナは熱帯南アメリカ原産の抽水性植物で赤色の有茎水草です。アルテルナンテラ・リラキナの水上葉は地上で匍匐した茎の各節から根を出します。
節からでる茎は直立か少し斜めに伸びます。
葉は各節に対生して、卵形または広披針形で鋭頭、狭脚、葉柄は約5~7mmです。
全体にまばらに細い毛があり、葉の表は平滑で、赤味のさす緑色をしています。
葉の裏はダークレッドで長さ4~6cm、幅1~2cmです。
茎の各節から対に小枝をだします。水上では基本となる茎は匍匐し、各節から出る茎は直立または斜上します。
水中葉は全体がワインレッドに変わり、葉は長大になります。
低光量では表裏とも茶味がかる赤色となり、節間は短く葉は蜜となり、光質によって節間に長短が変化します。
葉柄は5~7mm、葉は披針形で、長さ4~6cm、幅15~2cm。
葉表は赤みのある緑色~淡褐色、裏は淡紅色。
水中葉は大型で全草が紅褐色になり、葉は長さ6~10cm、幅2.5~4 cm。花は葉の腋につき、密な頭状で丸みがあり、淡紅色または黄白色をしています。萼は5枚で披針形、鋭頭です。アルテルナンテラ・リラキナは「アルテルナンテラ・セッシリス」に似ています。
アルテルナンテラ・セッシリスより葉幅が広く赤味が強いことから区別することができます。また、「アルテルナンテラ・レインキー」と混同されますが、アルテルナンテラ・リラキナの水上業は葉幅が広く丸まっており、 赤味も強くなっています。
「アルテルナンテラ・ロサエフォリア」はアルテルナンテラ・リラキナまたは「アルテルナンテラ・レインキー」のヨーロッパでの商品名です。
誤って「アルテルナンテラ・セッシリスや「アルテルナンテラ・レインキー」として扱われていることもあります。市販されるアルテルナンテラ・リラキナの多くは水上葉です。
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水草の育て方2 (水草の育成)

水上型は葉裏と茎は柔らかい赤で全体はオリーブ色、水中葉は赤みが濃く、水上葉より大型になります。アルテルナンテラ・リラキナは栽培の比較的難しい赤系の有茎水草です。
二酸化炭素(Co2)の添加が必要で、二酸化炭素(Co2)濃度や肥料濃度によって、色彩、形状が変化します。
生育は緩やかで、高光量下では葉が萎縮してしまうことが多々あります。育成条件はアルテルナンテラ・レインキーやアルテルナンテラ・リラキナと似通っていますが、二酸化炭素(Co2)量を最低でも10mg程度添加しないと栽培は難しいようです。二酸化炭素(Co2)濃度をやや高めにし、弱酸性の水に液体肥料を添加すると、美しい赤色に育てることができます。アルテルナンテラ・リラキナの水中育成は「アルテルナンテラ・セッシリス」に比べて、多少難しいです。
その理由は、アルテルナンテラ・リラキナが水中の二酸化炭素(Co2)を多く必要とする水草であることによります。
アルテルナンテラ・セッシリスの場合には、二酸化炭素(Co2)の添加をしない水槽でも、液肥を添加することで育成できますが、アルテルナンテラ・リラキナはこのような二酸化炭素(Co2)の添加をしない水槽では、殆ど育ちません。二酸化炭素(Co2)の添加をしない水槽では、茎頂葉のみを残し、他の葉は枯れ落ち、やがては茎頂葉も枯れてしまいます。
アルテルナンテラ・リラキナを水槽育成するには、炭酸硬度を2~10dH程度にして、二酸化炭素(Co2)の添加によってpHを中性~弱酸性にすると良いです。
このような水質は溶存二酸化炭素(Co2)量が多く、液肥を添加することで、アルテルナンテラ・リラキナらしい美しい赤色草として育成することができます。二酸化炭素(Co2)の添加が不可能な場合には、頻繁に水替えすることによって水道水の中の二酸化炭素(Co2)を有効的に利用するのも良い方法です。
この場合、肥料添加を行なわないと肥料不足を起し、そのために枯れてしまうことがあります。光量は、多少強い方が良いですが、溶存二酸化炭素(Co2)量が高ければ、低光量でも育成できます。
光量は多少強めのほうが美しい赤葉をみせてくれます。植物育成用蛍光灯たけの環境では節間が短くなり、大い茎に葉を密生させ、ボリュームある形状になります。
逆に電球などを使用した場合は節間が長くなり、別種ではないかと思うほど簡素な形状になります。
パルック等の高演色型の蛍光灯では、その中間で、最適な伸び方になります。また、水面から頂芽までの距離があり、水深が深い場合、葉は小型で節間は短く、生長は遅く前景用としても使用できますが、二酸化炭素(Co2)が多く育成条件が良いと大型化し、節間も間伸びしやすく生長は速くなります。
水温は30℃でも耐えます。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。 t

水草水槽のレイアウト

アルテルナンテラ・リラキナは、前景から中景、後景にも使用できるアクアリウムのレイアウトには重要な赤色系の水草です。
通常のアクアリウムでは、アルテルナンテラ・セッシリス同様、後景として使用する場合が多いでしょう。
ヨーロッパ式、日本式ともに使えます。アルテルナンテラ・リラキナの仲間は、光質によって草型、特に節間が変化する性質があります。
アルテルナンテラ・リラキナは、高演色蛍光灯で育成した時が、全体のバランスが最も良く、アクアリウムのレイアウトとして価値が高い水草です。
パルックなどがオススメです。葉が大きく、また強い赤色を有することから、2~3本程度にとどめ、前方にグリーンの草を植え込み、草体の3分の2程度を隠すようにした方が、おもむきがあって良いです。
水槽育成では、使用する光源によって草型が変化する水中葉が多く、特にアルテルナンテラ・リラキナ及び「アルテルナンテラ・セッシリス」は、それが美しさに結び付いてしまいます。
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水草図鑑データ

名称 アルテルナンテラ・リラキナ
学名 Aleternanthera reineckii forma lilacina
Aleternanthera sessilis var. lilacina
和名
別名 アルテルナンテラ・リラチナ
アルテルナンテラ・リラキナ
アルテルナンテラ・レインキー・リラキナ
レッドカージナリス
レッドロベリア
レッドレインキー
アルテルナンテラ・ロサエフォリア
科名 ヒユ科
原産 南米熱帯部・南アメリカ・ブラジル
光量 普通
二酸化炭素 必ず添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 20~28℃
形態 有茎
栽培難易度 難しい

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