水草の育て方1 (水草の種類)
ツー・テンプルは池沼や河川などに生育する沈水~湿生植物です。
柳の葉のような、細長い水中葉をもちかなり大型になる有茎の水草です。
ハイグロフィラの一種で、原産地はタイを原産としてヨーロッパに輸入されたとする説と熱帯アメリカを原産とする説があります。対生の葉を付けるものをツーテンプル、輪生で3枚の葉を付けるものをスリーテンプルと区別していますが、同一種と考えられています。水中葉は、幅0.5~1.5cm、長さ5~30cmと細長く、光量によって大きさが変わります。
他のハイグロフィラの仲間と同様、ライトグリーンの葉を付けるが、水質によっては茎頂葉が赤味をおびることがあります。
水面に近付くにつれて細長い大型の葉を付けるようになり、水面は細長い葉で覆われるほどになります。先端の尖る細長い葉を対生させる有茎水草です。
かなり大きくなる水草で、条件によって葉長は20cmを超えます。
できれば水深45cm以上の水槽で育成したいものです。水上の茎は木質で短毛に覆われています。
葉は対生し、水上葉は微毛におおわれ暗灰緑色、短柄があり葉身は細長く、長さ約5~10cm、幅5~10mm、不定鋸歯状縁のある線状長披針形でやや鈍頭狭脚、灰緑色です。
水中葉はやわらかく、大型となり、葉の長さ10~18cm、幅6~10mm、明緑色で中央脈が赤紫色、微毛または無毛となります。
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水草の育て方2 (水草の育成)
丈夫な水草で、肥料さえ与えてやれば用意に育成できます。
また、根張りがとてもよいので、底床添加肥料を使用するとさらに生長がよくなります。
二酸化炭素(Co2)を添加した光量の強いレイアウト水槽に植えると、急生長して側枝を伸ばすようになります。一般的な水槽の軟水中ではpH5.5~8.8、水温14~30℃で育てることができます。
水質の急変で細長い葉が枯れ落ることがあり、ヤシの本に似た姿になります。
底床添加肥料は、本種の育成に有効です。
水草の増やし方
ツー・テンプルの先端が水面に近付いたら、10cm程切り取り、差し戻すと良いです。
底床に植えるとすぐに根を出して根付きます。
切られた親株からは、数本の新しい芽を茎節から出し、成長して10cm程度の細長い葉を密生させます。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
大型水槽向きの水草で、育成環境が整っていて水槽内の状態がよいと、巨大化します。
75cm水槽や90cm水槽でももて余すようになることがあるので、できるだけ大きな水槽で育てると面白いでしょう。アクアリウムには水槽の後景レイアウトに数株を5~10cmの間隔で植えます。トリミングをこまめに行えば60cm水槽でも十分レイアウトに使用できます。
成長が速く丈大なので、水草の初心者の方にもお勧めの水草です。1株を中間域にレイアウトし、変化を付ける目的で使用しても効果的です。小型水槽のレイアウトでは、根に近い部分で茎を切断して植え込むと、親株から出る無数の新葉が10cm程度に伸びて小型水槽に利用価値のある株を形成します。
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水草図鑑データ
名称 | ツー・テンプル |
学名 | Hygrophila angustifolia |
和名 | |
別名 | ツーリープステンプル |
科名 | キツネノゴマ科 |
原産 | 東南アジア・熱帯アメリカ |
光量 | 普通 |
二酸化炭素 | 必要なし~少なめ |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 22~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 容易 |
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