水草の育て方1 (水草の種類)
フサジュンサイは池沼、河川などに生育する多年生の沈水植物です。
フサジュンサイは数種類ある金魚藻のひとつとして知られている水草です。
金魚水槽の水草としてのイメージが強すぎるためか、熱帯魚水槽ではあまり使用されないですが上手に育てれば美しい姿を見せてくれます。
フサジュンサイは帰化植物で、関東以西の河川や沼に多く分布し、カボンバとも呼ばれます。
水槽用の水草として導人されたものが昭和初期に逸出し、各地に帰化たものです。
フサジュンサイの茎は基部で分枝して株状になります。
茎は水中を直立もしくは斜上、あるいは横に延磯水中葉は各節から対生もしくは輪生し、有柄です。
フサジュンサイの葉は対生してつき、葉身は本部で5裂片に分かれ、さらに掌状に細裂し、
葉はダークグリーンで対生し、3~5カ所の細製になり、軟水の多い日本の水道水では育てやすい水草の1つです。
水面に矢じり型か、丸い浮葉を出して長さ1~3.5cm白色の花が咲きます。
水槽中で開花するのは稀です。
フサジュンサイは日本ではスイレン科に属するとされていますが欧米では多くが、「フサジュンサイ科」として扱っています。
欧米では「ジュンサイ」もフサジュンサイ科に含まれています。
カボンパ属は、根が茎の各節からでるのが特徴です。
フサジュンサイの仲間は多く、
イエロー・カボンバ、
レッド・カボンバ、
ゴールデン・カボンバ、
グリーン・カボンバ、
カボンバ・パウキパルティタ、
カボンバ・ムルティパルティタ、
ロージイカボンバ
などが知られています。
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水草の育て方2 (水草の育成)
フサジュンサイはpH5.5~7.0 水温15~30℃、強軟水~弱軟水と水質に対する適応範囲はせまいです。
自然界ではpH4.7~7.3で育ちますが、水槽内ではpH5.5~7.0の範囲内にすとよいでしょう。
二酸化炭素(Co2)の添加は行ったほうがよく、底床添加肥料も使用しましょう。
フサジュンサイは光量はやや強くした方が良いですが、低光量下でも適応範囲内の水質条件であれば、十分育成することができます。
ただし、低光量下では葉がライトグリーンになり、一方、高光量下でも肥料不足になると葉はライトグリーンになりますが、その方が装飾的に美しい場合もあります。
フサジュンサイを上手に育てるには、早目の水替えと肥料添加をすることがポイントになります。
フサジュンサイは強い軟水を好み、硬水とアルカリ性の水を極端に嫌うので、水槽内でのサンゴ砂の使用は厳禁です。
サンゴ砂等を使用している水槽では、一時的に成長はするものの長期にわたって育成するのは難しいです。
このような場合、サンゴ砂など硬度を上昇させる物質は取り出すとよいでしょう。
硬度が高く弱アルカリ性の水質が多いヨーロッパでは育てることが困難で、育成の難しい水草の1つとして考えられています。
逆に軟水の多い日本では丈夫な水草として広く親しまれています。
フサジュンサイは一見、アンブリアに似ているため間違いやすいですが、アンブリアは輪生葉であるのに対し、フサジュンサイは対生葉を付けることから、容易に区別できます。
同属に「フサジュンサイクアティカ」がありますが、フサジュンサイより葉が細く大輪をつけ、浮葉は矢じり型になり、黄い花が咲くことで見わけることができます。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
フサジュンサイは金魚水槽の水草としてのイメージが強すぎるためか、熱帯魚水槽ではあまりレイアウトに使用されないですが上手に育てれば美しい姿を見せてくれます。
フサジュンサイはアクアリウムでは、後方に植える後景水草として欲使われるのですが、成長が早いため、トリミングを頻繁に行なわなければなりません。
しかし美しく育てられたフサジュンサイは水槽の中では、特異な存在感を発揮します。
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水草図鑑データ
名称 | フサジュンサイ |
学名 | ●学名 Cabomba caroliniana |
和名 | フサジュンサイ、ハゴロモモ |
別名 | カボンバ・カロリエアーナ、カボンバ・グリーン、グリーンカボンバ |
科名 | スイレン科・カボンバ科 |
原産 | ブラジル・北米 |
光量 | 普通 |
二酸化炭素 | 必要なし~少なめ |
水質 | 酸性~弱酸性 |
硬度 | 強軟水~弱軟水 |
水温 | 15~30℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 容易 |
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