水草の育て方1 (水草の種類)
アヌビアス・ヘテロフィラは河川などに生育する沈水~湿生植物です。
水辺の岩上などに匍匐する根茎から白く太い頑丈な根を伸ばし着生します。
アヌビアス・ヘテロフィラの学名はAnubias heterophylla。
heteroは「異なった」、phyllaは「葉」、という意味です。アヌビアス・ヘテロフィラは西アフリカの熱帯部ギアナ、カメルーンからザイール、コンゴにかけて広範囲に分布しています。
地域によって生育状態や姿に多少の差異があるため、多くの名で紹介されてきました。アヌビアス・ヘテロフィラはアヌビアス・コンゲンシスによく似たアヌビアスの1種です。
分類上は、アヌビアス・コンゲンシスと同一の植物とされていますが、水草レイアウトの世界では分けて扱われています。
葉はアヌビアス・コンゲンシスよりもやや薄い感じで、柔らかい印象を受け、全体に少し繊細な印象も受けます。
アヌビアス・コンゲンシスと呼んでいるものがその基本の種で、他は成長過程のもの、多少の変形によるものなどであるといわれます。園芸の分野では固有の特徴によって名付けられて親しまれています。アヌビアス・ヘテロフィラと呼ばれているものは、根茎を有し、先端が尖る卵型グリーンの葉を互生させます。
草丈約25~30cmの地上葉で葉は波打ち、長さ12~25cm、幅4~7cm。
葉の縁にゆるいウエーブがかかることもありますが、葉面の側脈に沿ったシワは殆と現れないのです。
葉の基部が僅かにハート型になります。葉は肉厚がヌビアス・コンゲンシスより薄いです。
産地や個体群の差によって変異が大きいですね。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アヌビアス・ヘテロフィラは丈夫で育成は容易です。
育成はさほど難しくはないですが肥料が豊富な底床を好みます。
卵形をした葉が特徴で、ほかのアヌビアスと比べると弱そうな印象を受けるのですが、とても丈夫です。
栽培のコツは、砂に植えるよりも流木などに活着させることで、そうすると比較的容易に育成できます。
CO2添加は必要なし~少なめです。
度底床素材はソイル、砂が良いです。
pH: 5~7.5
kH: 0~7
GH: 0~7
水温: 22~26
水草の増やし方
アヌビアス・ヘテロフィラは根茎の株分けで増やすことができます。茎の部分が伸びてきたら株分けします。株分は、葉が5枚程付いた茎をカッターや鋏で切り分けるだけです。根があれば葉を全部切り落としても、新しく小さな葉が出てきて成長する場合もあります。
水草水槽のレイアウト
水草水槽でアヌビアス・ヘテロフィラをレイアウトする場合は、アヌビアスの仲間やシダの仲間などと一緒に光量を弱めにして育成すると、本来の美しさが現れます。底床に植えることも、流木や岩に活着させることもできます。
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水草図鑑データ
名称 | アヌビアス・ヘテロフィラ |
学名 | Anubias heterophylla hetero Anubias heterophylla Engl. syn:Anubias congensis N.E.Brown Anubias undulata Hort |
和名 | |
別名 | アメビアス・コンゲンシス アヌビアス・アフィニス アヌビアス・ウンデュラータ アヌビアス・エングレリー アヌビアス・ビクウェルティ |
科名 | サトイモ科 |
原産 | 西アフリカ |
光量 | 普通 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | 必要なし~少なめ |
水質 | 弱アルカリ性-弱酸性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 22~26℃ |
形態 | テープ状 |
栽培難易度 | 容易 |
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