水草の育て方1 (水草の種類)
アヌビアス・ギガンティアは河川などに生育する抽水~湿生植物です。
種小名ギガンティアが示す通り大型のアヌビアスです。
学名のgiganteaは、giantつまり「巨大な」という意味です。アヌビアス・ギガンティアは大型で、葉の基部は耳状に突出します。
葉の後ろから耳のような突起が出ていて、羽根のついたロケットのような葉をしています。
高さ80~100cm程になり、葉柄は約14cm~70cm位、葉は赤味を含む緑色で、浅裂のホコ形、時に中裂のヤリ形(または卵形)、長さ13~30cm、幅5cm~14cm位、無毛。
水中葉は20cm前後まで小型化します。アヌビアス・ギガンティアの葉型は一般に3種類知られていて、全体が三角形で矢じり形タイプ、矢じり形で葉が3枚(3つ手)にはっきりと分かれるタイプ、披針形で基部に小さく耳のつくタイプです。アヌビアス・ギガンティアは花は茎上部より10cm~28cmほどの花茎を斜上し、先端に仏炎苛に包まれた肉穂花序をつけます。
苞は長さ4~6cm、打ち合わせとなり、他の同属のものより長く、外側は艶のある茶緑色。
ほとんど肉穂を包み隠し筒状。
開花時は打ち合わせが下部まで開き、雌雄の小花群が鮮明に見えます。
開花は1~2日で自家受粉後は再び苛を閉じ、白色の肉穂を包んで種子が成熟するまで保護します。アヌビアス・ギガンティアは「アヌビアス・ハステイフォリア」と「アヌビアス・グラキリス」の中間的葉形で葉の特徴は水上育成の際に鮮明にあらわれます。
アヌビアス・グラキリスにやや似たアヌビアスの仲間で、水上葉は名前のとおりとても大型に育ち、自然下では1mにも達します。
アヌビアス・ハスティフォリアほどではないですが葉に同じような耳状突起ができます。アヌビアス・ギガンティアは流通量は少なく、やや珍しいアヌビアスです。
稀少種といえるでしょう。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アヌビアス・ギガンティアは、どちらかといえば、水中生活に適応していない水草なので、アクア・テラリウムやビオトープなどで水上育成を行なうのが良いでしょう。
アヌビアス・ギガンティアは他のアヌビアス同様生に長が遅く、やや光量の少ない環境でも育ちますが、水上葉の場合コケが付く心配がないので、できるだけ明るい環境を用意しましょう。
アヌビアス・ギガンティアは、矮小化しますが、水中でも育成は可能です。
水中で育てていても、環境がよいと耳をもつ葉を出してくるのですが、環境が悪化すると、草体の勢いが弱まり、耳のない葉を出すようになってしまいます。
水草の増やし方
アヌビアス・ギガンティアの増やし方は、根茎による株別れと種子で増えます。
アヌビアス・ギガンティアの増やし方は、根茎の株分けが主な方法です。
アヌビアス・ギガンティアの株分けは、葉が5枚程付いた茎をカッターや鋏で切り分けるだけで、特に問題はありません。
葉を全部切り落としたとしても、新しく小さな葉が出てきて成長するほど丈夫な水草です。
茎を切り分ければ、新芽を発芽させて子株を作ります。
ただ、アヌビアス・ギガンティアは根茎を横に伸ばしながら殖える水草ですが、葉のついた根茎を3~4cm切り取っても、小さな葉をたくさんつけるだけで葉は大きくなりにくいです。
子株を大きくする方法が良いでしょう。
水草水槽のレイアウト
アヌビアス・ギガンティアはどちらかといえばアクア・テラリウムでの育成に向いた種類です。
巨大化したアヌビアス・ギガンティアの水上葉はそれだけで十分なほど鑑賞に値します。
アヌビアス・ギガンティアは水中葉では小型化し、水景に躍動感を与える種の水草なので、西アフリカを思わせるイメージのレイアウトにも良いでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | アヌビアス・ギガンティア |
学名 | Anubias gigantea |
和名 | |
別名 | アヌビアス・ギガンテア |
科名 | サトイモ科 |
原産 | アフリカ西部(ナイジェリア、ガーナ、コートジボアール、リベリア、ギニア、セネガル) |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | 必ず添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 22~28℃ |
形態 | 根茎性 |
栽培難易度 | 普通 |
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