ササバモ

スポンサーリンク

水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ササバモササバモは日本の関東以西に群生する、沈水性~浮葉性の多年草です。
湖沼、池、河川の浅水中に生え、通常沈水性ですが、まれに浮葉も作ります。
河川では流速毎秒1mぐらいの水域でも生育できます。ササバモは全草鮮やかな緑色で長さ2~3mになります。
根茎は約2mm径で円柱形、各節から白い根を出しながら泥中を這い、茎を上げ、その上部は水面に達します。ササバモの葉の色は鮮やかな緑色で半透明です。
葉は葉脈が明瞭に現れ互生しますが、花茎のでる所では対生状になります。
葉身は広線状倒披針形で膜質、長さ8~20cm、幅1~3cm。
葉縁は不明瞭な小鋸歯があり、大きく波打ち鋭尖頭。
ウェーブがかかりながら内側に巻込む特徴があります。
基部は鈍形で有柄。ササバモの水中葉はやや褐色を帯びた明るい緑色の長楕円状線形~狭揆披針形ですが、生育環境によって大きさに差があります。
水中葉の葉柄は長さ2~10cm、葉身は広線形または倒ひ針状広線形で膜質、長さ8~20cm、幅1~3cm、葉脈7~13、中央脈は太く明瞭、葉縁は不明瞭な小鋸歯があり、大きく波状に湾曲し、内側に巻き先端はときに反転します。
葉の先端は急に細くなり長さ3~5mmは鋭尖頭ですが、基部は鈍形です。ササバモは水位が下がると浮葉をつることがあります。
浮葉は完全に陸上に露出しても地面に伏臥して容易に枯死することがなく、短期間ならば湿地生活にも耐えます。
托葉は挟ひ針形で、長さ2~6cm葉柄と合着せずに苞を抱きます。ササバモの花は6~10月頃、上方葉腋に花茎を作り、その先に長さ3~5cmの暗緑色の穂状花序を水面上に上げ、花後、水中で結実します。
花は両性花で花弁と萼片はなく雄しべ4、雌しべ4、葯隔付属突起4で葉腋に穂状花序をつけます。和名のササバモの語源は葉がササの葉に似ていることに由来します。
漢字名は笹葉藻。
別名のタイロモは東京都三宅島の大路地産ですが、ササバモと同種であると考えられます。ササバモは、現在では珍種となった「ガシャモク」(別名、チャッカラモク)に似ています。
「ガシャモク」は、わずかに琵琶湖や印旛沼に見られます。
「ガシャモク」は葉柄が1cm以下で水上葉を作らないのに対し、ササバモは葉柄が2~6cmと長く、水上葉を作り湿地状態の中でも生活できます。
「ガシャモク」の葉身はササバモに比べて、広長楕円形、黄緑の鋸歯はやや明瞭、鈍頭です。
また、「ガシャモク」は水中茎の横断面がやや扁円形、花粉は白色で紡錘形、果実の背面は平滑、陸生型はできず、水質汚濁に弱いです。
ササバモをアマゾンで探す
ササバモを楽天市場で探す

水草の育て方2 (水草の育成)

ササバモは丈夫で育てやすく、半透明の葉は、特に魅力的です。
水槽育成したササバモは、葉身が10~15cm、水面まで伸び上がり、水面を横走します。
水槽では浮葉をつくることはほとんどありません。
ササバモは自然では水が引くと陸生形になって生育します。
性質は強い方ですが水温の上昇には弱いところがあります。
耐寒性があり、種子または根茎と殖芽で越冬します。

水草の増やし方

ササバモの増やし方は株分けまたは殖芽です。ササバモは花粉が水によって運ばれ受粉します。
結実は良好で、1花序にふつう20~50個の果実ができます。
晩秋に地下茎の先端に殖芽をつくります。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ササバモは水中葉が美しい独特の色彩と形状で、新しい魅力を持っています。
透明感のある濃い緑色の葉は美しく、レイアウトの中では涼しげな感じを与えてくれます。
中景から後景にレイアウトすると良いでしょう。
ただし、育成していると間伸びしやすいです。

ササバモをアマゾンで探す
ササバモを楽天市場で探す

水草図鑑データ

名称 ササバモ
学名 Potamogeton malayanus Miq.
和名 ササバモ(笹葉藻)、サジバモ、タイロモ
別名
科名 ヒルムシロ科
原産 日本(本州の関東以西、四国、九州、沖縄)朝鮮半島、中国大陸、台湾、東南アジア
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 18~28℃
形態 有茎水草
栽培難易度 普通

ササバモをアマゾンで探す
ササバモを楽天市場で探す

この水草のディスカッション この水草のディスカッションにご利用ください。また、追加情報などがあればぜひお知らせください。

タイトルとURLをコピーしました