キカシグサ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:キカシグサキカシグサは全国各地の池沼の水辺、水田の畔などの水湿地に群生する抽水性の1年草です。
キカシグサは細長く小さな水中葉が特徴の有茎の水草です。
色合いが非常に美しく、赤色系水草ですが誰にでも育てやすいので非常に人気が高いです。キカシグサは水草レイアウトではロタラ・インディカとも呼ばれる水草です。
日本では、夏~秋に小さい紅色の花を腋生します。
キカシグサは葉が非常に小型の水草で、丸い葉は径3から5mmくらいにしかなりません。
紫がかった緑色の葉を3~4枚輪生させます。
キカシグサは全草軟弱、無毛、の下部は地面を這い、10~15cmになります。
茎は細く赤味を帯び、1.5mm位。
根は白色、茎は円柱状で径約2mm、基部の節から四方に匍匐茎を分枝し、短枝をつけながら成長、斜上または直立します。
キカシグサの水上葉は長さ5~10mm、幅3~5mm位の卵形または倒卵形で黄緑色。
表面は赤紫色をおび、葉は対生です。
初秋の頃から赤味が強くなり、やがて全草紅茶色に変わります。
葉柄は無く表面平滑、全縁(ギザギザがない葉)で時々分枝します。
キカシグサの水中葉はピンク色で、細長くなります。
丸い葉が長楕円形に変化して先端部分が赤く色づくことがあります。
適した環境で育てると、水中葉や茎の赤味が強くなり、とても美しくなります。
二酸化炭素(Co2)の添加をした水槽環境では酸素を多く放出して輝き、非常に綺麗です。
キカシグサの花期は8~10月。
花は淡紅色、花径約2mm、葉腋に単生。花柄はなく、花の下に2個の苞かあります。
苞は対生、線形にして、長さはがく筒とはぼ同長、がく筒は鐘状で長さ約1.5mm、上方に4裂片があります。
裂片は狭三角形で鋭尖頑。
花弁4、小倒卵形で、がく筒の上端につき、長さ約1mm。
雄しべ4、雌しべ1、花柱はやや長く、約0.5mm、柱頭は頭状、花後、楕円形で長さ約2mmの蒴果をつくるのですが、がく筒より上方には突出しません。
種子は楕円形で数個できますが、淡黄色、長さ0.5~0.8mm。
5~6月ごろ発芽、9~10月ごろ結実します。キカシグサは水中では「マルハキカシグサ(ホザキノキカシグサ、ロタラ・ロトンディフォリア)」とほとんど区別がつきません。
「マルハキカシグサ(ロタラ・ロトンディフォリア)」によく似ていますが、二酸化炭素の添加を行って強めの照明下で育成すると、キカシグサのほうが葉色の赤が非常に濃くなります。
キカシグサと「マルハキカシグサ(ロタラ・ロトンディフォリア)」との違いは以下の通りです。
キカシグサの水上葉は情円形で葉裏の紅色が鮮やかで、花は各葉腋につき、穂状花序か、直接葉腋につくのに対し、「ロタラ・ロトンディフォリア」は水上葉が情円形で、花は茎項部に穂状に咲きます。キカシグサは東南アジアに分布する有茎水草で、熱帯魚ショップには水上葉水中葉のどちらも入荷します。キカシグサの和名の語源は果実の形かシラミの卵に似ているに由来します。
シラミの古語はキサシまたはキカジと呼び、キサシグサまたはキカシグサの転訛語といわれています。
別名はアズキグサのほかにアキボコリの名があります。本州以西の水田や水湿地に生育する1年草に「ミズキカシグサ」があります。
キカシグサより大きく、草高10~30cm、茎は淡緑色、水分の多いところに生育します。九州以西の湿地生で、多年草の「マルハキカシグサ(ロタラ・ロトンディフォリア)」は草高10~20cm、花は5月ごろ、紅紫色をおびる小花が葉腋に1個ずつ咲きます。本州の千葉県や四国でまれに生育すると言われているものに、「ヒメキカシグサ」があります。
「ミズキカシグサ」より小形で草高4~7cm、倒卵長楕円形、円頭の対生葉をまばらにつけます。
葉の長さ3~10mm、幅1.5~4mm、縁辺は透明質の部分がありません。
花は葉腋に単生、無柄、良さ約1.5mm。
花弁の長さは「ミズキカシグサ」は萼片と同長ですが、「ヒメキカシグサ」は半分ほどです。
球形の蒴果の径は「ミズキカシグサ」は約2mm、「ヒメキカシグサ」は約1mmで小形です。
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水草の育て方2 (水草の育成)

キカシグサは育成の容易な赤系水草のひとつで、適度の肥料さえ与えれば、放っておいても育ってくれます。
1本ずつ間隔をあけて植えると、3~4週間のうちに1本の草から5~10本の側芽を出します。
必ずしも二酸化炭素(Co2)の添加を必要としないですが、添加したほうが、明らかによく育ち、より美しくなります。
底床添加肥料も効果的です。
葉の色や形は育成条件により形状に違いが見られ、二酸化炭素を添加すると葉が大きく育ち、添加しないと小さな葉をたくさんつけます。
葉を大きく育てるには、二酸化炭素(Co2)の添加と充分な肥料が必要となります。
葉色は光源の種類と肥料分によってかなり変化します。
葉の赤味を増すには、植物育成用ランプと液肥を使用するとよいでしょう。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

キカシグサは細長く小さな水中葉が特徴の有茎の水草で、美しく、誰にでも育てやすいので人気が高い水草です。
鮮やかなグリーンで硬い印象の水上葉ですが、水中葉は柔らかくしなやかな雰囲気に変化します。
成長速度が比較的速いため、水深の深い水槽の中景から後景に植えるとよいでしょう。
キカシグサはじっくりと育てていると、長く伸びた草体全体が水面を目指して緩やかに揺らめくょうに立ち上がって育つのを観察できます。
ボリュームのある丸い葉が、水中葉をつけると少しずつ長橋円形に変化して先端部分が赤く色づく美しさを生かしたレイアウトは中景から後景にまとめ植えが良いでしょう。
グリーンの葉が水中で赤に変化する様子を楽しむのに最適です。
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水草図鑑データ

名称 キカシグサ
学名 Rotala indica
和名 キカシグサ、キボコリ
別名 ロタラ・インディカ
ロターラ・インディカ
ロタラ・インジカ
科名 ミソハギ科
原産 日本(北海道(西南部)・本州・四国・九州・沖縄)朝鮮、中国大陸、東南アジア、インド
光量 普通 20w蛍光灯×3~4本
二酸化炭素 少なめ
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~弱軟水
水温 20~30℃
形態 有茎水草
栽培難易度 容易

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