ハス(蓮)

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ハスハスはアジアの南部からオーストラリア原産で湖沼やため池などに生育する大形の抽水性多年草です。
大型水草で、草丈は1~2mになりますハスは水深は1mぐらいまで生育でき、種子または根茎で越冬します。
地中に地下茎を有し、節から葉柄が立ち、高さ2mまで。
4~5月ころ根茎(蓮根)の先から径1~2cmの円柱状の根茎が深さ10~30cmの泥中を横走し、節から多数のひげ根が出ます。
また、各節から上方に2個の鱗葉と托葉をもつ葉柄と、夏季は1個の長い花柄を直立し抽水します。ハスは8月ころ止葉が出ると、各枝先に数節からなる長さ1~1.5m、径5~10cmの肥大した蓮根をつくります。
根茎は10~20cmにも及び、節から順次分枝しますが、内部は4個の大きな通気道と10~20個の小さな通気道が散在します。
栄養、温度、面積などの条件が良好でよく生育すると、1本のたね蓮根から1500~2000本の蓮根ができます。ハスの葉は楯葉て浮葉と水上葉(立葉)とかできます。
水深が深いとまれに水中葉を見ることがありますが、これはやがて浮葉になります。
葉柄は花柄と共に円柱状で長さ1~2m、径1.5~3cm、表面にやや下向きに小刺があり、葉柄を折ると白い液汁と繊細な白い糸(蓮糸)とが出ます。
幼葉の葉身は左右から巻いて棒状の巻葉で、成長するにつれて扁円形盃状に開平します。
葉身は径60~70cm、全縁、両端はわずかに凹みます。
表面はやや青白い緑色で粉霜をおび、さわやかな香りがあります。
葉柄の付着部分の中心部(中盤)から放射状に20数個の葉脈が出るのですが、内部は2本の通気道が発達します。
緑色に白粉がかり、よく水をはじきます。
裏面は淡黄緑色で葉脈は明瞭です。ハスの花期は6~9月。
花はつぼみかできてから20日間ほどで開花します。
花は上向きに早朝開き正午ごろ閉じるのですが、僅かに香りかあり、開花時に音は出ない、開閉運動は4日間で、4日目の午後に花弁や雄しべが外側から散りはじめる。
花径の多くは15~25cm、淡紅色または白色、まれに青色、花弁はらせん状に配列します。
萼片4~6、最外側に位置し、淡緑色長楕円状へら形、花弁より早く散ります。
一重咲き、八重咲きと中間の中輪咲きがあります。
一重咲きの花弁数は20~25、八重咲きは50以上、その中間は中輪咲きと呼びます。
雄しべが花弁に変化して100~300に達する八重咲きもあり、多頭蓮になると花弁数は2000~5000になります。
花弁の多くは長楕円状へら形、縦じわが多く、長さ8~16cm、幅3~12cm、中間部の花弁か最も大きいです。
雄しべは多数で200~400、線形、花糸は白色で長さ17~25mm、葯は黄色で長さ15~20mm、葯の先には長さ5~6mm、白色で耳かき状の柔らかい葯隔突起があります。
花の中央部に緑色海綿質、倒円錐形の花托が1個できますが、心皮は多数で離生し、花托に陥没しています。
花托は径2.5~5cm、高さ2~4cmで表面に凹穴か10~50個生じ、各穴に柱頭か平たく徳利状で、高さ約12mm、径約4mmの淡黄緑色の子房か1個ずつできます。
花後花托は肥大して半球状の果托となり、約50日後に子房はどんぐり状の堅果となりますが、未熟のものもあります。ハスの果実の形はふつう楕円形ですが、品種により丸型、細長型、円筒状型などがあります。
果実か成熟すると花托は枯死、基部から折れ曲がり、水中こ垂れ下かり、果実は放出されます。
果実の果皮は灰黒色または暗黒紫色、長径15~20mm、短径10~15mm、湿重量1~2g、果皮は木化し、表面平滑、厚さ約1mmで、とても堅いです。
胚乳はなく、2個の子葉かあり、未熟のときは生食できます。
実生は翌年開花しますが、果実の寿命は非常に長いです。和名の語源は花托の形か蜂の巣に似ているので、万葉名はハチス(蜂巣)またはハチスノハイと呼び、その後ハチスか転訛してハス(蓮)になりましました。
漢字名は蓮。別名にはイケミグサなどがあります。地下茎であるレンコンは食用にされ美味ですが、種子、菜も食用にされます。
果実(種子)にもでん粉が豊富であり、甘納豆や汁粉などとして食べられます。
中国や台湾では餡にして、月餅、最中などの葉子に加エされることも多いです。
餡にする場合苦味のある芯の部分は取り除くことが多いですが、取り除いた芯の部分を集め蓮芯茶として飲まれることもあります。
薬用(強壮・婦人病・夜尿症など)にも利用されます。
また、蓮肉(れんにく)という生葉として、鎮静、滋養強壮作用があります。花ハスは観賞用、食用バスは水田に栽培されますが、一部では池沼や川に逸出し野生化しています。
また古代バスも栽値され多数の園芸品種もつくられています。
日本ではお盆のとき仏花として利用されます。
中国ではめでたい花として慶日に利用されます。実はハスは世界に2種かあり、上記のハスは東洋種で、アメリカ東部のミシシッピー流域および南米北部原産種に「キバナバス(別名アメリカバス)」があります。
葉は円形、花は淡黄色、果実は球形です。
近年、「キバナバス」と東洋種のハスとの交雑種もつくられています。
他にハスの変種とされる小型のチャワンバスがあります。スイレン科には8属100種がありますが、すべてが池沼の水中に生える水生植物です。
よく知られるものにハス(レンコン)の他、ヒツジグサ、コウホネ、花の美しい熱帯スイレンなどがあり、中には幼児なら乗せても沈まない巨大な浮葉を持つ南米産オオオニバスなどがあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ハスは池や水鉢で栽培され、泥土によく分解した有機肥料を入れて植え込むと良いでしょう。
ハスは水生植物なので、栽培には「睡蓮鉢」などの、少し大きな水を蓄えられる容器が必要です。
ハスは容器の内側に沿って蓮根が伸びるので、角型の容器より、丸型の容器の方が植え替えなど後々の管理が楽です。
また、生育期のハスは日照を好むので、直射日光があたる、明るい栽培環境も必要になります。
ハスの栽培には、田土や荒木田土などの粘土質で重く、肥沃な用土を用います。
ハスは水切れに大変弱いので、休眠期も含め、常に水を溜めた状態で栽培します。
水深は、時期によって調整します。
ハスは、肥料も必要ですが、与えすぎると蓮根の部分が腐る事もあるので、少量ずつ、何回かに分けて与えます。
ハスにはアブラムシなどの害虫や病気が発生する事もあるので、必要な予防や防除を行います。
耐寒性が有り、根茎で越冬します。

水草の増やし方

ハスは根分け(植え替え時期)で増やすことができます。

水草水槽のレイアウト

ハスはビオトープなどに適しています。
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水草図鑑データ

名称 ハス
学名 Nelumbo nucifera
和名 ハス、ハチス、イケミグサ、レンコン(蓮根)
別名
科名 スイレン科、ハス科
原産 日本(本州、四国、九州)、中国大陸、インド、オーストラリア
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~中硬水
水温 20~28℃
形態 浮葉性根茎植物
栽培難易度 普通

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