ヒメビシ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ヒメビシヒメビシは、「ヒシ」、「オニビシ」と同様、通常池沼など水流のゆるやかな水域に生える浮葉植物です。
本州、四国、九州の湖沼、溜池、水路などに群生する一年草で、環境省絶滅危惧種です。ヒメビシは水底から伸びる茎の茎頂の節から多数の互生葉を放射状に広げる。
茎は細長く丈夫で、下部は泥土に根を張り、上部は水面に届いて節から放射状に葉を浮かべます。
水中茎の節には水中根が垂れ下がります。ヒメビシは他のヒシより全体が小さく、葉は卵状菱形でほとんど無毛、長さ2~3cm幅2cm位。
葉は小さくとがった鋸歯があります。
葉柄の中央部がふくらみ浮嚢(うきぶくろ)になります。ヒメビシの花は夏~秋、7~10月に咲き、葉腋より花柄をだし、先に4花弁の白花を開きます。
4等片があり果実は小型で、十字に4個の刺棘(トゲ)を持っています。
このトゲは宿存等の変化したもので、流失をまぬがれ種子が着生できるのに役立つようになっています。ヒメビシの実は食用になります。
ヒメビシの種子は鋭いとげをもち、どのように落としても必ずとげが上を向くことから忍者が”まきびし”に使ったほか、栗のような味がすることから食用にも各地で栽培されました。
日本に自生するヒシ属は「ヒシ」、「コオニビ」、ヒメビシの他に栽培種として「トウビシ」が知られています。類似種の見分け方
ヒシ……果実の刺は2本、葉の裏、葉柄、花柄、がくに毛がある。
コオニビシ……果実の刺は4本、葉の裏、葉柄、花柄、がくに毛がある。
ヒメビシ……果実の刺は4本、果実が他種よりずっと小さく、葉の裏、葉柄、花柄、がくは無毛、あっても少ない。
トウビシ……果実の刺は2本、幅5~7.5センチの大型果実を付ける。和名「ヒシ」の語源は果実が堅くて緊(ひし)または果実の形から拉(ひし)ぐの意から由来するといわれ、また、葉の形が菱形であるとする説もあります。
ヒメビシ(姫菱)は小さな「ヒシ」の意味です。
花や果実が他の菱より小さい事から「姫」が付いています。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ヒメビシは水槽では陽光ランフ等の強光下が育てやすく、できれば外光の中で水鉢栽培が適当です。
耐寒性が有り、種子で越冬します。

水草の増やし方

ヒメビシは秋ごろ果実ができ、水底の泥中で越冬した果実から1個の線状をした子葉を発芽し、数個の幼葉や水中根を出しながら水面まで細長い水中茎をのばします。
発芽率は高いと言われています。

水草水槽のレイアウト

ヒメジシは水草レイアウト水槽には通常用いられないですが実から発芽した沈水草は、熱帯魚水槽内で緑の葉を互生させ、アクアプランツとしての利用も可能です。
その場合の成長は早いですね。
ヒメジシは屋外の池や水鉢でも楽しまれるのですが、室内では陽光ランプなどの強光が必要になります。
水銀灯などの明るい照明を用意できるなら、ふたをしないアクア・テラリウムで育成すれば、この水草の魅力を十分に室内で楽しめるでしょう。
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水草図鑑データ

名称 ヒメビシ
学名 Trapa incisa
和名 ヒメビシ(姫菱)
別名
科名 ヒシ科
原産 日本(本州~九州)、東アジア、朝鮮半島、台湾、中国
光量 普通 20W×4本
二酸化炭素 添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~中硬水
水温 20~28℃
形態 根茎性
栽培難易度 容易

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