カンガレイ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:カンガレイカンガレイは全国各地の河川、池沼の水辺および浅水中、休耕田などの水湿地に群生する抽水性の大形多年草です。
普通、抽水形で、桿は叢生し、長さ50~130cm、径4~8mm、断面は鋭三角形です。
茎は株立ち、葉は退化しています。カンガレイの根茎は約1cmほどで短く、数個の茎を叢生します。
多数のひげ根が生え、長さ10~20cm、径1~2mm。
茎は濃緑色、鋭3稜形、高さ50~130cm、一辺の幅は5~10mm。
ややよじれて直立または斜立します。カンガレイの葉は3個茎の基部につきますが、葉身がなく、三角状筒形の葉鞘となり、口部は斜切形、下部の2個は茶褐色で、長さ2~3cmと5~6cm上方の1個は緑色で、長さ18~25cmです。
花序は茎に頂生しますが、側生状で、花序の上方に3稜形で、長さ3~10cmの苞が1個、茎に接続して直線にのびるので、1個の茎のようにみえます。カンガレイの花期は6~10月。
花序は4~20個の小穂からなり、放射状に1つの基部に密着してつきます。
小穂は無柄で長楕円形または倒卵形、淡緑色あるいは淡褐色、長さ1~2cm、幅4~6mm。
鱗片はやや堅く卵形または広卵形、長さ4~5mm、幅2.5~3mm、縁は褐色、先は徴毛があり急にとがります。
中央脈は広く緑色、両側は淡褐色、痩果は茶褐色、広倒卵形で扁3稜形、横しわがあります。
長さ2~2.5mm、幅1.5~2mm、厚さ約1mm、熟すと黒褐色で光沢があります。
雄しべ3、花糸の長さ約5m。
葯は線形、長さ約2.5mm、花粉は淡黄色、円錐形です。
刺針状の花破片5、ときに6、長さ不同で2~4mm。
柱頭は2岐ときに3岐します。カンガレイの和名は「寒枯藺」で冬に枯れた枝が残存することに由来します。
水田の雑草としても知られています。類似種の見分け方カンガレイ(Schoenoplectus choenoplectus triangulatus)…花序に柄はありません。そう生して、大株をつくります。柱頭が3個。サンカクイ…花序に柄があります。株をつくらず単生します。柱頭が2個。
ハタベカンガレイ(Schoenoplectus choenoplectus .gemmifer)…流水中では線形の沈水葉を生じます。
陸生形の場合、小穂とともに気中形のクローン株を芽生し、苞葉まで沈水すると、沈水形を芽生します。
茎の稜上には小突起はなく、雌蕊柱頭のほとんどが2岐します。
痩果の横断面は両凸形です。
刺針状花被片は6~7個あり、痩果と同長または短い集団と、痩果の1.5~1.8倍長の集団とがあります。ツクシカンガレイ(Schoenoplectus multisetus)…地下に横走する根茎を持ち、節から1本づつ茎を立ち上げ、節間の長さ1.5~4cm。
苞葉の長さ0.6~3cm。
刺針状花被片は3~10個で、痩果と同長または少し短い(稀に長い)。
痩果の横断面は両凸形です。ヒメカンガレイ(Schoenoplectus mucronatus)…カンガレイより小型で、小穂は卵形、長さ6~10mm。
痩果は倒卵形で長さ1.5~1.8mm、横断面3稜形です。
刺針状花被片はふつう6個、痩果とほぼ同長か短く、下向きの小刺があります。
山地性。イヌヒメカンガレイ(Schoenoplectus mucronatus var.antrorsispinu10sus)…刺針状花被片の小刺は上向き。
採集記録は岡山県内のみ。タタラカンガレイ(Schoenoplectus mucronatus var.tataranus)…茎の稜に明瞭な翼を持っています。
刺針状花被片は痩果よりも長く、下向きの小刺があります。
攪乱された環境に生じます。
刺針状花被片が平滑で、痩果の1/2以下のものは変種内品種チョビヒゲタタラカンガレイ(f.brevisetaceus)とされます。ロッカクイ(Schoenoplectus mucronatus var.ishizawae)…タタラカンガレイに似ていますが、翼が大きく、窪みが少ない為、茎に6つの稜があるように見えます。
刺針状花被片は痩果よりもやや短いか同長。
自然度の高い湿地に生育。カンガレイは、熱帯魚ショップ、通信販売での流通は少ないです。
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水草の育て方2 (水草の育成)

カンガレイは水槽栽培も可能です。
カンガレイは、水槽では、秋に熟した種子を採取して、水中で発芽させると長いテープ状の葉を叢生する水中葉が得られます。
太陽光が当たると水上形の桿が出ることがあります。種子または根茎で越冬します。
冬は地下茎の先にできた越冬芽で越します。

水草の増やし方

カンガレイは実生または、水中葉で株分けによる増殖も行なえます。

水草水槽のレイアウト

カンガレイはビオトープやアクアテラリウムに向いています。
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水草図鑑データ

名称 カンガレイ
学名 Schoenoplectus triangulatus Roxb.
和名 カンガレイ(寒枯藺)
別名
科名 カヤツリグサ科
原産 日本(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、インド、マレーシア、中国
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 20~28℃
形態 有茎水草
栽培難易度 普通

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