水草の育て方1 (水草の種類)
アマゾントチカガミは池沼や河川に生育する多年性の長いヒゲ状の根を持つ浮葉植物で、アメリカ熱帯域など広範囲に分布する水草です。
「アマゾンフロッグビット」と呼ばれたり「アマゾンフロッグピット」と呼ばれたりします。
(ビットとピットの違いです。)アマゾン・フロッグビットは500円硬貨ほどの大きさの丸い葉を5~8枚ほどつける浮草の仲間です。
直径3~5cmの円形の根生薬を放射状に出し、根は長く水中に垂れます。
葉は水をはじき、裏側はスポンジ状となっていて浮力があります。
茎はなく、根出葉を放射状に水面に浮かべ、長いヒゲ根を水中に垂らして浮遊します。アマゾントチカガミの葉は楕円形で基部は少し心形がかっています。
濃い禄色または紫緑色で、黒色の斑が入ることもあります。
葉面には艶があり、よく水をはじきます。
葉身の長さ3~5cm、幅2~3cmで厚みがあります。
葉裏の中央はスポンジ状にふくれ、浮力があります。アマゾントチカガミの花は不明瞭な白色です。アマゾントチカガミは別名サウスアメリカンフロッグビットとも呼ばれます。良く似ていて少し葉の形の異なる「ノースアメリカンフロッグビット」もあります。サウスアメリカンフロッグビットは、やや楕円形の葉の基部は浅い心臓形です。
ノースアメリカンフロッグビットは、円形の葉の基部は深い心臓形です。
アマゾントチカガミをアマゾンで探す
アマゾントチカガミを楽天市場で探す
水草の育て方2 (水草の育成)
アマゾントチカガミの育成は他の浮き草同様強い光があればよく育ちます。
育成自体は容易ですが、水質の急激な変化などにより根が溶けてしまう事があり、注意が必要です。アマゾントチカガミは屋外の池や水鉢での栽培に適します。
寒冷期、越冬には室内で保温が必要です。
4~10月の生育期には屋外でよく日に当てて育て、成長は早いので水面を覆いつくしたら間引きます。
耐寒性は弱いので11~3月は室内に取り込んで管理します。
アマゾントチカガミはある程度の水量があると水温の上昇しすぎを防げます。アマゾントチカガミは室内水槽では光が強ければ育ちますがやや小さくなります。
強い光があればよく育つので窓辺に置くのにも適しています。アマゾントチカガミ繁殖力が強い水草なので、水面を覆ってしまうと、水中のほかの水草に悪影響を与えてしまいます。
こまめにトリミングすると良いでしよう。
アマゾントチカガミは間引きするのが容易なため手間がかかりません。アマゾントチカガミは水上では葉の表面にアブラムシが取り付いて繁殖しやすいのが難点です。
アブラムシは繁殖しやすいので、もし見つけたら、すぐに駆除します。
放置すると大繁殖し、駆除が困難な状態となってしまいます。
水草の増やし方
アマゾントチカガミは水槽内でも根生基部から水面直下を横走するランナーを伸ばして子株をつくります。
根部から細いランナーをだし、次々と子株を作るのです。
アマゾントチカガミの繁殖は種子と繁殖茎です。
繁殖力が強く、短期間で水面一面に広がることがあります。
水草水槽のレイアウト
アマゾントチカガミは丸い浮き葉が人気です。オーブンアクアリウムに多く使用されていて可愛い浮葉がたのしめる水草です。濃いグリーンで丸い浮き葉が可愛らしいですね。小型のテラリウム水槽に浮かべておくのにも最適です。アマゾントチカガミを小さな器に1~2株を浮かべると清涼感を演出できます。
アマゾントチカガミをアマゾンで探す
アマゾントチカガミを楽天市場で探す
水草図鑑データ
名称 | アマゾントチカガミ |
学名 | Limnobium sp. |
和名 | アマゾントチカガミ |
別名 | リムノビウム・ラエビガータム アマゾンフロッグピット アマゾンフロッグビット |
英名 | サウスアメリカンフロッグビット |
科名 | トチカガミ科 |
原産 | アメリカ熱帯域、中南米、メキシコ、西インド諸島、パラグァイ、プラジル |
光量 | 強 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | 必要なし~少なめ |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 浮草 |
栽培難易度 | 容易 |
この水草のディスカッション この水草のディスカッションにご利用ください。また、追加情報などがあればぜひお知らせください。