水草の育て方1 (水草の種類)
ヨーロピアンモスボールは日本では古くから「まりも」として親しまれています。日本の北海道阿寒湖の「まりも」は非常に有名で国の特別天然記念物に指定されています。
もちろん採取はできません。
しかしヨーロピアンモスボールの名の通り、ヨーロッパには多産する湖があり、直径3cm~5cmの個体が時折輸入されています。
草体は非常に特徴のある球形で、水草水槽のレイアウトではかわいらしいマスコットとしても有効です。
かつて日本のまりもには、チシママリモ、フトヒメマリモ、カラフトマリモ、トロマリモ、フジマリモ等の多様な種類があるとされていましたが、近年の研究によりすべて同じマリモであると位置づけられました。現在分類されているのはマリモとタテヤママリモの2種類のみです。
マリモは、一般的に「まりも」と言うとこちらの種を指し、一見、柔らかそうに見えますが藻の一種であるため実際はかなり硬く、触るとチクチクした感触があります。
タテヤママリモは富山県で発見され、その後北海道から九州まで全国で確認されている種類です。元はマリモと同じ物だと思われて来ましたが、近年のDNA分析の成果により、違う種である事が確認されました。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ヨーロピアンモスボールの草体は球形ですが、ほぐして拡大してみると単細胞が運結してできた糸状で、球の中心から外表面に向かって放射状に枝分かれしながら伸長しています。
ヨーロピアンモスボールは暑さに弱く、35℃が限界と言われていますが、実際には30℃までが限界でしょう。
35℃以上になると枯れてしまう為、直射日光の当たる窓辺等暑い所に置くのは危険です。屋内の自然な光で十分育ちます。
枯れ始めると一部分だけが茶色くなってしまいます。ヨーロピアンモスボールは藻の集合体であるため、枯れた部分だけを取り除けば生きる事ができます。手で千切ると失敗しやすいので、小さめのハサミを使うのがお勧めです。
ヨーロピアンモスボールに肥料は必要ありません。
栄養を含んだ水や土などを使うと、他の藻が発生してしまう為添加しないほうが良いでしょう。
水草の増やし方
ヨーロピアンモスボールは藻類である為、種は存在しません。ヨーロピアンモスボールは細胞分裂で増えますが、目に見える程の増殖は見られません。湖のヨーロピアンモスボールでも1年で10ミリ生長する程度と言われています。
水草水槽のレイアウト
レイアウトは前景に置くだけで植え込みの必要もなく、またトリミングも不要である為、管理が簡単です。
水草水槽のレイアウトでは有茎の水草をレイアウトの主体にして、流木や石を適度に組み合わせたレイアウトを作ると、和風イメージの水草水槽レイアウトが作れます。
和風イメージの水草レイアウトには、ウィローモスやミクロソリウムなどの落ち着いたイメージを持つ水草を使用すると、わびさびのイメージが強いレイアウトを作ることができます。
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水草図鑑データ
名称 | マリモ |
学名 | Aegagropila linnaei Cladophora aegagropila |
和名 | マリモ |
別名 | ヨーロピアンモスボール オランダマリモ 西洋マリモ |
英名 | Marimo Cladophora ball Lake ball Moss Ball |
科名 | アオミソウ科 |
原産 | 日本(北海道) 北米 ヨーロッパ |
光量 | 中 |
水質 | 弱酸性 硬水 |
二酸化炭素 | |
水質 | |
硬度 | |
水温 | 5~25℃ |
形態 | 球状 |
栽培難易度 |
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