水草の育て方1 (水草の種類)
ミリオフィラム・エラティノイデスは羽状に細かく分かれた繊細な葉を茂らせるミリオフィラムの仲間です。
ミリオフィラムの中では枝分かれが少なく鮮やかな緑色の葉が粗く付くタイプです。ミリオフィラム・エラティノイデスはライトグリーンの羽状葉を輪生させます。
ミリオフィラム・エラティノイデスの羽状葉は5cmほどになり、羽状の小葉片は線状全縁(ギザギザがない葉)で2.5cm前後の長さで茎部と上部は短く、中央部のものが最も長くなっています。ミリオフィラム・エラティノイデスは水上では茎は頑丈で円柱形、葉は卵形、葉縁に鋸歯があり無柄で4~6個輪生します。ミリオフィラム・エラティノイデスは普通水中葉で生育しますが、花期に茎上部が抽水形となり、やや多肉質の水上葉をつくり花が咲きます。
水中では茎は直立し、葉は4~5輪生し、羽状に細裂し、長さ3cm、各裂片は0.5~2cmほどです。ミリオフィラム・エラティノイデスは「グリーンミリオフィラム」に非常によく似ていて、しばしば混同されることがあります。
「グリーンミリオフィラム」の小葉裂片は基部のものが最も長く、上部へしだいに短くなる点で区別できます。ミリオフィラム・エラティノイデスは東南アジアの水草ファームで育成された水中葉が日本にコンスタントに輸入されています。
水草ファームでは太陽光と過度の肥料を用いて育成されていますので、本来の姿よりも一回り大きなサイズで入荷されます。
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水草の育て方2 (水草の育成)
羽のようにわかれた細く繊細な葉を持ち、緑色がとても綺麗です。ミリオフィラムの仲間は、二酸化炭素(Co2)の要求量が大きく、二酸化炭素(Co2)の添加なしでは育ちにくいものが多いですが、ミリオフィラム・エラティノイデスは丈夫で育ちやすく、二酸化炭素の添加なしでもよく育つことが多いです。
美しく育てるには、添加を行ったほうが、確実に美しく大きく育ちます。
二酸化炭素の添加と底床への肥料、明るい照明を使って換水を多くきれいな水を保つことが美しく育てる秘訣です。特に、入荷直後のミリオフィラム・エラティノイデスを水槽で育成するには、強い光量と高濃度の二酸化炭素(Co2)添加が必要となります。非常に細かい葉で、苔が一旦葉に付いてしまうと除去はとても難しいため予防策としてエビを多めに投入すると良いでしょう。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ミリオフィラム・エラティノイデスの細かい羽状複葉は、とても繊細な美しさで、しかも栽培が容易な種類の水草です。
草丈が高いので、後景にレイアウトするとくっきりと映えます。
繊細で大型の葉が美しいので大型水槽の後景にまとめ植えとしてレイアウトすると良いでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | ミリオフィラム・エラティノイデス |
学名 | Myriophyllum elatinoides |
和名 | |
別名 | |
科名 | アリノトウグサ科 |
原産 | ニュージーランド、南米、アメリカ合衆国 |
光量 | 多い |
二酸化炭素 | 少なめ |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 容易 |
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