水草の育て方1 (水草の種類)
ウォーターローズは水辺に生育する沈水~湿生植物です。
ウォーターローズはその名の通り、バラのような美しい水中葉を伸ばす水草です。(でも水中はがバラの花ように見える以外はバラとは関連はないでーす。花もバラとは似ていません。)
サクラソウ科の多年草で水上では広楕円形の葉を付け、針状花序に小さな白い花が長期間開花します。北アメリカに分布し、日本でも北海道、本州に分布しています。
環境省では絶滅危惧 類に指定されていますので自然採取はいけません。
近畿地方で絶滅したとされたり発見されたりと話題になりました。水中葉はロゼット状ですが、15cmほどの茎を伸ばすこともあります。ウォーターローズは水上では葉は根生し、長い葉柄があり、倒卵形で、長さ4~12cm、幅2~5cm、下側にややそり返ります。
水中では小型となり、葉は長さ3~6cmほどです。
ウォーターローズは育成は強光がよく、太陽の直射が当たる水槽ではよく生育します。
株の中心から葉が互生する茎を伸ばし、総状花序をつくり白い花が咲きます。ウォーターローズはテラリウム内では高温多湿でも成長し、ロゼット状に葉を広げたのち茎を伸ばします。
草丈が20cm程度になると茎項に小さな白い花を無数に咲きます。ウォーターローズはポピュラーで入手しやすく安価な水草です。
市販されるウォーターローズの型状には、ロゼット型とそれがさらに成長し茎を有する(根生)ものの2タイプがあります。
「アルター」と混同されていて、「アルター」の葉が緑色のものをウォーターローズグリーン、赤色のものをウォーターローズレッドの名で市販されることがあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ウォーターローズは一般的軟水中では弱酸性~弱アルカリ性と幅広い水質に適応するものの、意外に育成が難しい種類の水草です。
そして、長期育成はかなり難しい水草といえます。市販されるウォーターローズの型状には、ロゼット型とそれがさらに成長し茎を有する(根生)ものの2タイプがありますが、購入にあたってはロゼット型をえらぶとよいでしょう。
根生したウォーターローズは、水中でそのまま成長するが側枝を出すなどしてウォーターローズ独特の美しい姿を見ることはできません。
ロゼット状をしたウォーターローズは、強目の光を与え、二酸化炭素(Co2)の添加を行なえば、時間はかかるものの、しだいに水中葉を増し、ウォーターローズの名前にふさわしいグリーンのバラの花を見ることができます。ウォーターローズは高水温には弱く、水温が25℃以上になったり、照射する光が弱過ぎたりすると、それが原因で成育環境が悪化し、成長を止めて枯れてしまうことも多いです。
また育成の際には、二酸化炭素(Co2)の添加や底床添加肥料の使用も必要です。ウォーターローズは藻類が非常に付着しやすいので、育成にはアルジイーターなどが欠かせないでしょう。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
ウォーターローズはアクアリウムでは前景草としてレイアウトでき、個性的なウォーターローズはひときわ目を引く存在になります。
ウォーターローズは、草丈が低いものが多く、成長も比較的緩やかなので、前景用の水草として使用しやすいです。
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水草図鑑データ
名称 | ウォーターローズ |
学名 | Somolus parviflorus Sanikys parviflorus |
和名 | ハイハマボッス |
別名 | |
科名 | サクラソウ科 |
原産 | 日本、北米 |
光量 | 強い 20W蛍光灯×3~4本 |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 18~28℃ |
形態 | 有茎・ロゼット状 |
栽培難易度 | 難しい |
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