タヌキモ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:タヌキモタヌキモは池沼の水中に浮遊する多年生の水草で、食虫植物です。
根はなく、通常他の抽水性植物などの近くの水中に横たわるように、浮かんで生育します。タヌキモの和名は,全体が狸の尻尾のように見えることからつけられています。タヌキモは水中に浮遊するものと、湿地に生えるものの2タイプ存在し、前者をタヌキモ、後者をミミカキグサという和名で区別しています。水中に浮遊するタヌキモ類は、日本にも自生しており、類似種も含めると、タヌキモ、ノタヌキモ、コタヌキモ、ヒメタヌキモ、フサタヌキモ、イヌタヌキモ、イトタヌキモ、オオタヌキモ、ヤチコタヌキモなどのユニークな名前がついています。タヌキモは北海道レッドデータブック希少種になっています。タヌキモの葉はやや密に互生し、2~4回羽状に細裂し、裂片は糸状で小葉の各所に長径1~3mm位の捕虫のうを多数つけます。
基部の葉は灰緑色または灰褐色で先端へ次第に緑色が濃くなり、項葉は鮮緑または黄緑色になります。タヌキモは捕虫のうを葉の各所に数多く付け、ミジンコなどの微細な生物を捕食します。
小さな捕虫のうで水中のプランクトンなどを吸い込むのです。タヌキモは根は見られないですが葉の一部が根のように伸びることがあります。タヌキモの花は黄色の唇形で花柄があり、4~7個位開きます。
日当たりが良いと夏に小さな黄色花を咲かせます。
夏の頃、葉腋から茎より細い10~25cmほどの花茎を水面に上げ、総状花序を作ります。タヌキモの類似種の見分け方は、タヌキモは多年草で球形の殖芽をつくります。葉の裂片は平面的、花茎の断面は中空です。
「ノタヌキモ」は一年草で葉は基部から3本に枝分かれ、裂片は立体的で水から出すと毛筆状にしぼみます。
「イヌタヌキモ」は多年草で楕円形の殖芽をつくります。葉は基部から2本に枝に分かれ、裂片は平面的で水から出してもしぼみません。花茎の断面は中空です。
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水草の育て方2 (水草の育成)

タヌキモに根はなく、浮かべておきます。
外気温の暖かい間は屋外の池や水槽のほうがよく育ちます。
タヌキモは水槽内での育成はそれほど難しくありません。
水槽では捕らえる微生物や光が不足するためか、捕虫のうは消えて倭小化することが多いですね。
養分の補い方に関係があるようです。
タヌキモは耐寒性があり、冬には殖芽が水底に沈んで茎と球状の葉で越冬します。

水草の増やし方

タヌキモは分枝を切りはなす方法で増やせます。

水草水槽のレイアウト

タヌキモは屋外の水鉢や庭池栽培でもよく楽しまれます。

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水草図鑑データ

名称 タヌキモ
学名 Utricularia japonica
和名 タヌキモ(狸藻)
別名 ミミカキグサ
科名 タヌキモ科
原産 日本、朝鮮半島、中国大陸、サハリン、シベリア、ヨーロッパ、アフリカ北部、ニューギニア、オーストラリア
光量 普通 20W×3~4本
二酸化炭素 必ず添加
水質 弱酸性~中性
硬度 軟水~弱硬水
水温 18~30℃
形態 有茎水草
栽培難易度 容易

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