アヌビアス・ナナ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:アヌビアス・ナナアヌビアス・ナナは水草のなかでももっとも代表的な水草のひとつです。
アフリカ原産の人気の高い水草で、アヌビアス・ナナの人気の秘密は丈夫で育てやすく、小さな卵型の濃緑の葉は厚手で深みのある美しい容姿をしていることでしょう。
アヌビアス・ナナは河川などに生育する沈水~湿性の水草で、水辺の岩の上などに白く太い根茎を伸ばして着生しています。
水草の丈は10cm程度で葉は長さ4~8cm、幅3~4cmです。
とても丈夫な水草なので、水中でも水上でも育成は容易です。
しかし、成長が非常に遅く、葉に藻類がつきやすい水草でもあります。
葉は濃緑色で表面に光沢があり、葉丈は3~5cmですが大株になると8cm前後になります。
水上と水中のどちらで育ててもあまり形状の変化はなく、ゆっくりと成長します。
水草レイアウト水槽にも熱帯魚メインの水槽にもよく似合います。
弱い光とわずかな肥料があれば生長する丈夫な水草なので、アヌビアス・ナナは、はじめて水草を購入する人にも最適な水草と言えるでしょう。
水草レイアウト水槽にも可愛らしくて丈夫なので使いやすい水草です。
実は、アヌビアス・ナナと呼ばれてきた水草には2タイプがあります。
その中の1つは、学名Anubias barteri var. nana syn (Anubias nana)と学名Anubias nana Englerです。
Anubias barteri var. nana synはアヌビアス・バルテリーの基本種の形を残した葉形で、小型で円形に近い葉をしていて、ハート型か切形です。
小型で葉長は5~6cm、葉幅もほぽこれに近く濃緑色です。
もう一つのアヌビアス・ナナ、AnubiasnanaEnglerは暗緑色で葉は細いヤリ状に鋭い楕円形をしています。
葉長は6cm幅2~3cmです。
Anubias barteri var. nana syn.とAnubias nana Englerは葉の形が異なります。
現在は、ほとんどAnubias barteri var. nanaがアヌビアス・ナナとして流通しています。

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水草の育て方2 (水草の育成)

アヌビアス・ナナは、非常に丈夫な水草ですが、成長は遅く葉にコケがつきやすい水草です。
根茎は浅植えにするか木や石に着生させます。
照明が多少暗くてもCO2を添加しなくても枯れることはないでしょう。
アヌビアス・ナナは、ほとんどがポット入りで販売とれています。
購入後は,アヌビアス・ナナをポットから取り出し、根に付いたロックウールをある程度落としてから、底床添加肥料を埋めた底床に植えると成長が良いでしょう。
しかし、購入したらポットから取り出して底床砂に植え込むのもいいのですが、流木に活着させてより自然に近い雰囲気で育成してみるのもこの水草の楽しみの1つです。
活着前にますはポットから出したアヌビアス・ナナに巻き付いたロックウールを外しますが、できるだけ根を傷めないように、おおまかにロックウールを外し、さらにピンセットを使って細かいウールも外しましょう。
念入りに取った後は水洗いし、さらに伸びきって着生しない根は、後で邪魔になるので切りましょう。
アヌビアス・ナナは、育成条件により葉の大きさはかなり異なります。

水草の増やし方

アヌビアス・ナナの増やし方は、根茎の株分けが主な方法です。
アヌビアス・ナナの株分けは、葉が5枚程付いた茎をカッターや鋏で切り分けるだけで、特に問題はありません。
葉を全部切り落としたとしても、新しく小さな葉が出てきて成長するほど丈夫な水草です。
茎を切り分ければ、新芽を発芽させて子株を作ります。
ただ、アヌビアス・ナナは根茎を横に伸ばしながら殖える水草ですが、葉のついた根茎を3~4cm切り取っても、小さな葉をたくさんつけるだけで葉は大きくなりにくいです。
子株を大きくする方法が良いでしょう。

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水草水槽のレイアウト

アヌビアス・ナナはその美しい容姿から人気も高い、水草水槽レイアウトでも定番の水草です。底床材に植え込んでもよいですし、流木や石に釣り糸や園芸用のビニールバンドで固定するとアレンジの幅が広がります。アヌビアス・ナナをミクロソリウムのように、流木や岩に活着させることで、立体的なレイアウトを組むことができます。ビニールタイを使い、これから伸びていくリードバルブの方を流木に巻き付けていきます。作業の途中、水草が乾いてしまわない様、、霧吹きなどで水を吹きかけることも忘れないようにしましょう。約一ヶ月ほど経過すれば見事に活着します。その頃にビニールタイをハサミで切って取り去れば流木に活着したアヌビアス・ナナが出来上がります。うまく流木に活着しない場合は、流木の良し悪しで活着しないというよりは、環境または、アヌビアス・ナナの状態によって活着しないと思われます。アヌビアス・ナナは通常は大磯砂利に植えこんでおくと、根に砂利がくっついてくるほど活着しやすい水草です。水質や環境のチェックをすると共に、もう一度しっかりと流木にビニタイや木綿糸などで根本部分をとめてみましょう。それでも難しい場合には、流木と同じ色か釣り糸などの透明な不溶性の糸で、目立たない様に巻つけてしまうという方法もあります。アヌビアスの仲間だけのレイアウトも面白いでしょう。前景にアヌビアス・ナナ、中後景にはアヌビアス・バルテリーなどの大型種を植え、後景にはグラキリスなど葉の形の違う種類を植えるといいでしょう。また班入りの水草も使うと、彩りにもアクセントがつきます。ほとんどトリミングがいらない楽な水草水槽ですが、成長が遅いので、密生させるには時間がかかります。できれば沢山の水草を入手して植え込みましょう。

アヌビアス・ナナは光量が弱くても育つため他の水草の陰になるようなところでもレイアウトできる水草です。
また、アヌビアス・ナナは雨季と乾季の激しい推移の変化にも適応している水草なので、アクアテラリウムにも利用できます。
横に這う根茎は年輪を重ねた盆栽の古木の様な趣になります。
ミクロソリウムやウィローモスと合わせて和風のレイアウトも良いでしょう。
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水草図鑑データ

名称 アヌビアス・ナナ
学名 Anubias barteri var. nana
和名
別名
科名 サトイモ科
原産 西アフリカ熱帯域
光量 弱い
二酸化炭素 必要なし~少なめ
水質 弱アルカリ性~弱酸性
硬度
水温 22~30℃
形態 根茎性
栽培難易度 容易

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