ウォーターカーナミン

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ウォーターカーナミンウォーターカーナミンは湿地に生育する湿生植物です。
1年草で丸いハート形の葉を対生させる有茎水草で、昔から熱帯魚水槽に用いられてきた安価で丈夫な水草です。以前は学名「Cardamine lyrata」で通用していましたが、形状は全く異なり「カルダミネ・リラタ」は葉が互生し、ウォーターカーナミンは対生です。
したがって「ホンカーナミン」と呼ばれる「カルダミネ・リラタ」「カルダミネ・リレイタ」とウォーターカーナミンは別種の水草です。ウォーターカーナミンの茎は細く方形で、時々分岐して斜上または散開し高さは20~50cmになります。
茎の基部は倒伏して節々から根をだします。
葉は短い柄があり、微毛を有し対生で三角状卵形、鈍頭k切形または浅い心脚です。
葉の長さは1~2cm、幅5~13mm位で、低鋸歯縁(ギザギザがある葉)です。ウォーターカーナミンの水中葉は水上葉と殆ど変らない形状を示し、色彩も殆ど同じですが、茎は水中葉の方がやや丸味をおびた形になります。
水中では小型化し、水中葉は径1~2cmほどになります。ウォーターカーナミンの花は葉の腋につき、花柄は細長く1.5~2cmほどです。
花冠は唇形で8~9mmくらい淡紫紅色をしています。ウォーターカーナミンはミントのような香りがします。ウォーターカーナミンは茎が硬く、折れやすいので水槽内では取扱いに注意が必要です。市販されるウォーターカーナミンは水上葉で、角張り曲った茎にハート形のわずかに切れ込みのあるライトグリーンの葉を対生させます。熱帯魚ショップではほとんど水上葉の状態で市販されていますが、水上葉と水中葉の区別はつきにくいです。
水中葉のほうがひとまわり小さいです。
比較的よく流通していて、値段もお手ごろです。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ウォーターカーナミンは一般的軟水中では適応範囲が比較的広く、弱酸性~弱アルカリ性、水温30℃でも育てることができます。
栽培は容易で底床添加肥料を加えた底床に挿すだけで、二酸化炭素(Co2)を添加しなくても育成することができます。
とても丈夫な水草ですが、美しく育てることを考えるとやはり二酸化炭素の添加を行った方がよいでしょう。
二酸化炭素(Co2)添加なしでは葉が萎縮していまいがちです。ウォーターカーナミンは購入した水上葉を水中葉にするには、一時的に強目の光をあてるのが良いです。
水上型から水中型へ移行させる段階ではやや水中葉を作りにくいので、美しく育てたければ光量を多くして、できれば二酸化炭素(Co2)を添加した方が良いです。ウォーターカーナミンを特別に美しく育てるには、サンゴ砂などを入れた弱アルカリ性の中軟水、低光量の条件下に置く方法があります。
光量が弱いと成長は極めて遅いですが、茎頂から出る芽は水上葉になろうとするため、節間の長い伸び方をします。
新しい茎が5~10cm程度に伸びたら、水上葉から切り取り、底床に植えて受光量を低下させるのが良いです。
茎頂や茎節から新芽を吹き、比較的速い成長をします。水中葉になると丈夫ですが、形状が曲がりやすいです。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

多くの水草の中でウォーターカーナミンのような葉形を有するものは少なく、ハート型の集合した葉の様子は実に美しいです。
低光量で時間をかけ、ゆるやかに成長させたウォーターカーナミンは美しく、また水槽内の景観を短期間に損ねることもなく、扱いやすい長所を持ちます。
このようにして育てたウォーターカーナミンは、アクアリウムレイアウトには貴重です。ウォーターカーナミンは適応範囲が広いことや形態の美しさから、アクアリウムレイアウトに使える場面が多い水草といえるでしょう。
ウォーターカーナミンには直立する茎と小さ目の葉に魅力があり、数株~十数株をまとめ植えしたレイアウトは美しいものです。高い湿度の環境にもよく耐えることから蓋をしたアクア・テラリウムの陸上部分でも育てることができ、低温にもかなり強いので屋外で育てても、関東以南なら容易に越冬できます。
陸上のほうが、水中よりもよく育ち、戸外の鉢に直接植えてもすぐに根づいて、ひと夏でかなり殖やすことができます。
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水草図鑑データ

名称 ウォーターカーナミン
学名 Lindernia anagallis.
和名 シマウリクサ
別名 カーナミン
科名 アブラナ科1
原産 日本(沖縄県、屋久島、種子島、中之島)、東南アジア、台湾、南中国~インド、マレーシア
光量 普通 20w×3~4本
二酸化炭素 普通
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 16~28℃
形態 有茎
栽培難易度 容易

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