コブラグラス

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:コブラグラスコブラグラスはセリ科の沈水~湿生植物の水草で、先端の尖る細長い葉を地下茎から伸ばし、複雑に絡み合うように密生します。通称名のコブラグラスは、直立した葉の上部が曲がり、しかも毒蛇のコブラが鎌首をもたげた姿に似ることに由来します。
Lilaeopsis属は世界に約14~20種あるといわれ、このLilaeopsis属の分布は北米、南米、オーストラリアとニュージーランドにわたっています。
生育は湿地、河川、湖沼のいたる所で可能であり、時には水上で生育し、また水中にも生えます。
ニュージーランドでは水深4mの水底でも生育しているといわれています。コブラグラスは草丈が3~8cm。
横走する地下茎の各節に葉を1枚つけます。
水上葉は線状披針形で、ややカールし、上部が幅広く、幅3~5mmほどの鮮緑色の無柄線形の葉をだします。
白緑色の横走する地上茎の節より少数の毛根を下ろします。
葉は斜上または直立しますが、先端部はヘビの鎌首状に曲がっています。
横走する地上茎はよく分岐し、群落を形成します。水上葉は5~8cm、狭倒皮針形ダークグリーンの葉を密生させます。
水槽では葉幅が狭く1.5mmほどになりますが、直射日光の当たる環境では、直立した幅2.5mmほどの葉をつけます。
水中では葉幅は更に狭くなり、はっきりした葉柄を見ることはありません。葉のでる各節から葉より低い花茎を斜上させ、先端に小さな散状花序をつけます。
なお、オーストラリアにはLilaeopsis属は、5種が知られていますが、どの種も大変よく似ています。コブラグラスの仲間には
「コブラグラス・シルバーエッジ」、
「ナンベイコブラグラス」、
「レッドコブラグラス」、
「コブラグラス・モーリシャス」
「ロクングリーフ・コブラグラス」などがあります。「ナンベイコブラグラス」(Lilaeopsis brasiliensis)も、単にコブラグラスと呼ばれることがあります。
「ロングリーフ・コブラグラス」の葉は、普通のコブラグラスより長くなりコブラの鎌首状になりません。コブラグラスは国内で繁殖した水上葉が大量に流通しています。
市販されるコブラグラスの殆どは水上葉です。
コブラグラスはポット入りで市販されていることが多いです。
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水草の育て方2 (水草の育成)

コブラグラスは一般的軟水中ではpH4.5~8.0、水温30℃でも育てることのできる、丈夫な水草です。コブラグラスは素焼きの鉢に植え付けられて販売されていることが多い水草ですが、水槽にレイアウトに使用する場合は、鉢から取リ外し、前景水草として使用するとよいでしょう。コブラグラスは水中に植えると、淡緑色の葉が徐々に鮮やかなグリーンの水中葉に変わります。
コブラグラスは丈夫な水草なので育成は比較的容易ですが、底床内に栄養分が少ないと美しい茂みをつくらないので、底床添加肥料を使用し、二酸化炭素(Co2)の添加を行うと良いでしょう。
この時にCo2と強めの光量を与えないと、矮小化して縮れたような葉になってしまいます。コブラグラスは低温に強く、ビオトープなどでは戸外で常緑での越冬が可能です。「ロングリーフ・コブラグラス」の場合は特に二酸化炭素(Co2)の添加を行うと良いでしょう。コブラグラスのトリミングは特に必要ありません。
しかし、コブラグラスのランナーは直線的に延び、他の水草の中にまで入り込んでしまうため、ランナーを切断した後にピンセットなどで抜き取ると良いです。
コブラグラスは植え変ると、ランナーが混乱した状態となって見た目が悪くなるので、できるだけ避けましょう。コブラグラスは成長が遅い事もあって、ゴミが溜りやすく、また藻類の発生源となりやすいです。
コブラグラスの葉に藻類が発生した場合には、思い切って芝刈りの様に、すべての葉を切除すると良いです。

水草の増やし方

コブラグラスはランナーで増え、茎節からは普通一枚の葉を上方に向って延ばし、下側には根を出します。
各節からは、左右交互にランナーを出し、またそのランナーの茎節から左右交互にランナーを出します。
コブラグラスは成長がゆるやかで、茎節からは普通1枚の葉しか出さないため、密生した感じになるには時間の経過が必要です。
ある程度繁殖したところで、水上葉は切除します。

水草水槽のレイアウト

コブラグラスは水槽では強い光を好み、前景草として貴重です。
バランスよく育成すれば、コブラグラスはレイアウトの前景に最適の水草です。
コブラグラスは丈夫で育てやすく、また葉形や葉の向きが統一された群生は、アクアリウムに流れを感じさせてくれます。
密生したコブラグラスのダークグリーンの集落は、前景草として見事です。
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水草図鑑データ

名称 コブラグラス
学名 Lilaeopsis novae-zelandiae
和名 ヘビクビソウ
別名
科名 セリ科
原産 オーストラリア、ニュージーランド
光量 普通
二酸化炭素 必要なし~少なめ
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 20~30℃
形態 テープ状
栽培難易度 普通

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