ヨーロピアン・クローバー

水草の育て方1　（水草の種類）

河川の浅場、湿地などに生育します。ヨーロピアン・クローバーは実際にはオーストラリア原産の水草ですが、日本に初めて輸入されたのがヨーロッパからであったためと、前々から市販されていた「ウォータークローバー」と区別するために、「ヨーロピアン・クローバー」の名がつきました。
デンジソウ科(田字草科)ですが、葉片が、細いため「田」の字には見えないかもしれません。
むしろ4枚羽根のプロペラあるいは蝶力羽]根をひろげた状態のように見えます。水上葉は4葉のクローバーそっくりの形状ですが、水中葉はスプーンのような一枚葉になります。
水上葉や葉が浮いているときは草丈5～8cm、径10mmほどの四つ葉ですが、水中で育成すると草丈10～15mm、きわめて浅裂の掌状葉か、直径3～4mmのスプーン形の単葉になります。
水中葉は、四枚葉になるより、一枚葉になるほうが多く、底床を這うようにして美しい茂みを作り出します。浮葉を作る時は、葉柄が20cm近くに伸びることがあり、水質に対する適応性は幅広いです。市販されるヨーロピアン・クローバーは四ツ葉になる水上型が多いです。
ヨーロピアン・クローバーをアマゾンで探す
ヨーロピアン・クローバーを楽天市場で探す

水草の育て方2　（水草の育成）

ヨーロピアン・クローバーの育成は、pHを低くして、二酸化炭素(Co2)の添加を十分に行い、強い光を照射して育成すれ比較的容易です。
育成には弱酸性の水質を保ち、強い光量とCo2の添加が必要です。
ヨーロピアン・クローバーは底床から肥料を吸収するわりには根が少ない変わった水草です。
底床中から肥料を吸収しますが、根が少ないため肥料の過多は良くないのです。ヨーロピアン・クローバーは弱酸性から弱アルカリ性、また軟水から硬水と幅広い水質に適応性をみせる水草です。
水温は30℃の高温にも耐え、また水槽化したものはかなりの低光量でも、ゆるやかに繁殖を続けます。市販されるヨーロピアン・クローバーは四ツ葉になる水上型が多いです。
これを底床に植え込むと、水上葉は枯れるのですが、やがて底床に根茎を伸ばして水中葉を出します。
初めは前期水上育成の影響を受け、四ツ葉を出し、しだいに円形のスプーン状葉を出すようになります。ヨーロピアン・クローバーは水中での茎は、直線的に生長するから、ある程度生長したらトリミングしましょう。
ヨーロピアン・クローバーのトリミングは次のことに注意します。
ヨーロピアン・クローバーは根を深く張ることがないため、不必要な部分を無造作に抜くと、草原全体が抜けてしまいます。
それを再び底床に美しく植え込むのは殆ど不可能に近いです。
そのため、地下茎をハサミで切断して、不必要な草体を抜き取るしかないのです。
もう一つの方法は、ピンセットで地下茎の先端を、方向旋回さるやりかたがありますが、少しでも誤ると全草が抜けてしまうので、あまりお勧めできる方法とは言えないのです。ヨーロピアン・クローバーの水槽育成のポイントは、植え替えをできる限り避けることです。
植え替えは、ヨーロピアン・クローバーに致命的な打撃を与えることになります。
また、根茎が砂上に出ることを嫌い、長時間その状態が続くとヨーロピアン・クローバーはその部分が枯死してしまうので、必ず底床に埋没させなければなりません。
水質に対しては幅広い適応性を見せることから、ヨーロピアン・クローバーの水槽育成は、購入時の草体の活力に左右される場合が多い、と言っても過言ではありません。
活力がないような場合は、いったんプラケースなどを用いて太陽光下で抽水育成し、十分繁殖したところで水槽内に持ち込むと良いです。

水草の増やし方

ヨーロピアン・クローバーの水中での繁殖はランナーによります。
ヨーロピアン・クローバーはプラケースに砂もしくは土を3～5cmの厚さに敷き、親株を植え込み、水深を1～3cmに保てば地下茎を伸ばして密生繁殖します。

水草水槽のレイアウト

ヨーロピアン・クローバーは、アクアリウムでは前景草として利用価値が高く、特にヨーロピアン・クローバーが密に美しく繁殖した水槽は、時間の経過を物語ると同時に、高度のアクアリウムテクニックを意味するものです。
ヨーロピアン・クローバーをアマゾンで探す
ヨーロピアン・クローバーを楽天市場で探す

水草図鑑データ

ヨーロピアン・クローバーをアマゾンで探す
ヨーロピアン・クローバーを楽天市場で探す