アマニア・セネガレンシス

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:アマニア・セネガレンシスアマニア・セネガレンシスはアマニア・グラキリスを一回り小ぶりにしたような水草です。アマニア・セネガレンシスはアフリカ北部地区に産し、水田や湿地の雑草として自生しています。
アマニア・グラキリスが南西アフリカ産です。アマニア・セネガレンシスは丸くカールする葉を持つやさしい感じのする種類の水草です。
葉がやや下側に向かってカールする独特な形状を持つ赤系の水草なので、丸い感じは暖かみのある雰囲気を持っています。
葉は対生してつき、長さ3~5cm、幅1~2cm、明るい緑褐色です。アマニア・セネガレンシスの水上葉は赤みのある緑色で葉幅がひろく、水中葉からは想像もできない形状です。アマニア・セネガレンシスは水上では茎は円柱状で斜上し、高さ30cm。
水上葉は、グリーンの茎に長卵形3cm程のグリーンの葉を対生させます。
地面を這う茎は2.5~50mm径の大さで円柱形。
直立し茎は細くなります。
通常赤茶色または赤緑色です。アマニア・セネガレンシスは水中では直立し、葉は紅茶色に変化し、葉幅が狭く、下に向かって大きく湾曲します。
水中葉は条件によって葉長、葉色をかなり変化させるのですが、通常はピンクがかった黄緑色の茎に、狭皮針形5~10cm、幅0.3~1cmのピンクないし赤色の葉を十字対生させます。アマニア・セネガレンシスの花は集散(岐散)花序で腋生。
アマニア・グラキリスに似ているのですが、葉長は少し短く、葉の赤い色も、やや淡い感じの水草です。
花茎のあるものとないものがあり、花序と花冠の直径はアマニア・グラキリスより小さいです
(アマニア・グラキリスは二岐散花序です)アマニア・セネガレンシスには3変種が知られます。
1.緑色の葉を有するもの。水槽に不向きで特に水中で長く生育することはできません。
2.細い葉を有するもの。約5cmの葉身と0.7~10cmの幅を持っています。花は濃紅色で、5mm以上の直径です。
3.幅広の倒卵形の赤い葉を持つものです。
これら3変種の中で、第1の緑色の葉を有するもの。葉身の長さ2.5cm位で葉縁が波打っています。アマニア・セネガレンシスは熱帯魚店での入手は容易です。
市販されるアマニア・セネガレンシスの多くは水上葉で、まれに水中葉を見ます。
また、明らかに別種がアマニア・セネガレンシスの名前で販売される場合があり、その中には水中での育成が困難なものもあります。
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水草の育て方2 (水草の育成)

アマニア・セネガレンシスは肥料添加を行なうことで容易に育てることができ、硬度を4~6dHとし二酸化炭素(Co2)の添加で中性付近にすれば赤色を増し、レイアウトにも多く使われる水草でしょう。
アマニア・セネガレンシスの育成はアマニア・グラキリス同様で二酸化炭素(Co2)の添加や底床添加肥料の使用も効果的です。アマニア・セネガレンシスの水上葉を水槽内に入れると、茎節から容易に新芽を吹き、ゆるやかに成長します。
当初は2~3cmの葉を出し、時間と共に次第に葉長を長くし、低光量水槽では長さ5cm前後、幅0.7cm前後の葉を規則正しく十字対生させます。
アマニア・セネガレンシスは高肥料下では、葉長10cm前後、幅約1cm、茎は直径0.7cmをこえ、水質によっては美しい赤色になります。アマニア・セネガレンシスは、水質、光量、光質の微妙な変化で成長が鈍り、葉形を一時的に変化させ、また極端を変化や移植では成長を停止させて、茎頂部の茎節から脇芽を出します。
この脇芽は、殆どが1本で、それ以上出すことは稀です。
強めの光量と育成最適値の範囲で成長したアマニア・セネガレンシスの形状と赤色の色彩は、まさに絶品です。
この赤色は、肥料分に起因するところもありますが、硬度の影響を受ける方が大きく、中軟水でも高日の硬度の方が適当で、この範囲を外れると赤色は薄れて黄味を帯びるようになります。アマニア・セネガレンシスの栽培は比較的容易で、二酸化炭素(Co2)も10mg/lもあれば十分です。
肥料濃度や二酸化炭素(Co2)濃度によって生長の較差が大きく、肥料を効かし、二酸化炭素(Co2)を多くすると生長は早いですが、茎ばかり太く、節間は長く、比較して美は小型で形状が損なわれます。
二酸化炭素(Co2)濃度を8~10mg/lに抑えめにすると良いでしょう。アマニア・セネガレンシスは硬度の高い水質では二酸化炭素(Co2)の添加が必要です。
二酸化炭素(Co2)の強制添加は有効で低光量水槽でのアクアリウムには数株以上をまとめて植えるのが良く、黄味がかった赤色は、アマニア・セネガレンシスの存在感を増すものです。適応範囲は弱酸性(pH4.5)~弱アルカリ性、水温20~31℃、硬度にも敏感ではなく比較的育てやすい水草ですが、水質や光質の急変で頂葉の成長を停止することがあります。

水草の増やし方

水上葉から出た水中新茎の長さが10cm以上になった所で切り取り、底床に植えれば容易に根付きます。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

数本まとめて、水槽のメインとしてレイアウトするとよいでしょう。
茎はやや太く、カットしてみると中に微細な気泡室があるので浮力があり、底床に挿しても抜け易く、植え込みはなかなか難しいですね。
植えこみをしっかりしないと、生長してからでも浮いてしまいます。
アマニア・セネガレンシスを初めとしてアマニアの仲間は、浮力が大きく浮きやすいので、やや深く底床に茎を植え込むことが大切です。最適条件下で成長させた10cm以上の葉を付けたアマニア・セネガレンシスは、1株でもセンタープラントとして十分使用でき、その形状と赤色にひときわ目を奪われる存在です。
アマニア・セネガレンシス独特の葉のカールを引き出したい場合、光量を多くします。
肥料を効かし、二酸化炭素(Co2)量を多くすると大型化しますが、節間が問伸びし、茎は異様に大くなります。その場合、葉は小振りで草姿はあまり良くなりません。
アマニア・セネガレンシスはやや小型に栽培して、区画に植えた方が持味を活かせるでしょう。アマニア・グラキリスよりは、葉長は少し短く、葉の赤い色も、やや淡い感じの水草です。
以上のような特徴から、アマニア・グラキリスのような華やかさにはやや欠けるものの、上品な美しさでは、アマニア・セネガレンシスの方がやや勝っているかもしれません。アマニア・セネガレンシスの葉はオトシンクルスによって細かく折られてしまうことがあり、特に葉長が3cm以下の葉に多く見られるので注意を要します。
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水草図鑑データ

名称 アマニア・セネガレンシス
学名 Ammannia senegalensis
和名
別名 アマニア・セネガルエンシス…144
科名 ミソハギ科
原産 アフリカ北部地区
光量 普通
二酸化炭素 必要なし~少なめ
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 22~28℃
形態 有茎
栽培難易度 容易

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