ヨシ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ヨシヨシは抽水性の湿生植物、大型多年草で、全世界に広く分布し、日本にも各地の池沼、河川、湿地などに大群生しています。ヨシは、正しくはアシ(葦、蘆、葭、芦)ですが、「悪し」に聞こえて縁起が悪いと考えられたため、ヨシ(善し)と呼ばれることがあります。(忌み言葉)
関東では「アシ」、関西では「ヨシ」が一般的です。ヨシはふつう水深1m以内に生育しますが、地下茎はよく発達し地中1mぐらいまで深く匍匐します。
節々から地上形の匍匐茎がでて、その先からでた茎が直立します。
地下茎はよく発達し、地中深くを這うように伸びます。
茎は分枝せず、円柱形で硬質、中空、平滑無毛。
高さ1~3m、直径0.5~2cmになります。ヨシの葉は青緑色、裏面はやや白っぽく、まばらに互生します。
長さ20~50cm、幅2~4cm稈にほぼ水平につくが、風の強いところでは風向によって、片側にだけ傾くことがあります。
葉はひ針形で基部は歯鞘となり無毛.歯鞘は左右より茎を抱きます。
また、葉鞘と葉身との間には小舌片があり、葉舌ははぼ閉じて褐色、良さ2~3mm、縁に長毛があります。
葉の縁はわずかにざらつくことがあり、葉先はしだいに細く先端は鋭尖、ふつう下垂します。
8~10月頃、項上部に紫褐色か黄褐色の複総状花序を作ります。ヨシの花期は8~10月。
稈頂に紫褐色または黄褐色の複総状花序がつき、花序は円錐状で直立.長さ20~40cm、先端は少し下垂します。
小穂は黄褐色、長さ10~17mm、2~4花からなり細長、苞穎に数個の脈があります。
最下位の花は雄性で長さ10~15mm、ややとがり、その基盤に短毛があります。
他の花は両性で、その外花穎は先端が内側に巻いて短芒状になります。
基盤は両側に長さ5~10mm、白色毛を多数密生します。
雄しべ3、葯は長楕円形で良さ約2mm。
雌しべの柱頭は房状で2裂。
穎巣は長楕円形、長さ1.2~1.4mm、胚乳種子をつくります。葉の着き方は互生ですが、風が一方から吹くと片側による事があります。これが「片葉のアシ」と呼ばれるものです。
葉が稈の片側につく片葉のアシについては昔からいろいろな伝説があります。関東以北のアシは小穂の長さが11~13mmで、キタヨアシと呼ばれます。
本州以南のアシは小穂の長さが14~15mmで、アシと呼び、キタアシと区別することがありますが、実際には長さが中間形の小穂があり、区別することは無理です。
また、キタアシの穂が黄緑色のものをミドリキタアシと呼び、葉辺の平滑のものをハコネアシと呼ぶことかあり、本州中部に生息しているといわれます。
類似種で本州中部以西に分布するセイコノアシ(別名、セイタカアシ、ウドノアシ)は茎の高さ3~5m、まれに地上を這う茎ものばし、稈(茎)はややアシよりも太く、花序は長大で長さ30~70cm、小穂の長さ5~8mm。
日本全国の河川の清流の岸に群生するツルアシ(別名、ジジバリ、ヤマアシ)は茎の高さ1.5~3m、径5mm以下の匍匐茎を10m以上も長く横走します。花序の穂は茶褐色です。アシの和名の語源は青芝(あおし)の変化したものといわれ万葉植物の1つにあげられています。
アシは「悪し」に聞こえて縁起が悪いと考えられたため、ヨシ(善し)と呼ばれることもあります。(忌み言葉)
関東では「ヨシ」、関西では「ヨシ」が一般的です。
古い名前はハマオギです。水草綱目ではヨシの漢名がいろいろあり、初生は、「葭(か)」、若いヨシは「蘆(ろ)」、成長したヨシは「葦(い)」とするとあります。その他、「芦」は中国でも使われていて(ルウ)と呼びます。
別名はヨシのほかにナニワグサ、タマエグサ、サザレグサ、ヒムログサその他があります。ヨシの根茎の若芽は食用のほか鎮吐・消炎利尿・清涼などの薬用、稈茎は「よしず」をはじめ、パルプや屋根などの材料に利用されます。ヨシは園芸用途でまれに販売されています。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ヨシは丈夫な植物なので特に手間はかかりません。
ヨシは海岸の塩分濃度の高い潟湖やかなり強酸性の湖沼沿岸にも生育できます。
日当たりの風通しのいい場所で育てましょう。
成長期の水ぎれは、葉が枯れてしまう原因になるので、水が切れないようにします。
ヨシは種子または根茎で越冬します。

水草の増やし方

ヨシは株分けで増やします。
条件が合えば地下茎で群生します。
暑い夏ほどよく生長します。

水草水槽のレイアウト

ヨシは屋外の池の水景を造る場合に用いられるのですが、地下茎がよく発達するので、注意する必要があります。
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水草図鑑データ

名称 ヨシ
学名 Phragmites australis (Cav.) Trin. ex Steud.
和名 アシ(葦、蘆、葭、芦)、ヨシ、ハマオギ
別名 ナニワグサ、タマエグサ、サザレグサ、ヒムログサ
科名 イネ科
原産 日本(北海道~沖縄)全世界の亜熱帯、温帯、暖帯に広く分布
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~中硬水
水温 20~28℃
形態 有茎水草
栽培難易度 普通

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