ミズオオバコ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ミズオオバコミズオオバコは通常、平地部の池沼、水田、小川などに生える沈水性の1年草で、時には群生します。ミズオオバコは葉の形が「オオバコ」に似ているためにミズオオバコと呼ばれています。
花の色・形は「オオバコ」とは全く違います。ミズオオバコは日本にも自生する水草で、春から夏にかけて育ち、秋ここなると結実して枯れます。
用水路や水のきれいな水田に生活し、採集することもできます。
水田では小形ですが、ため池のように深い所では大形になります。
以前は大型のミズオオバコを「オオミズオオバコ」として区別していましたが今はオオミズオオバコとミズオオバコは同種とされています。ミズオオバコは茎の下部より白色のヒゲ根を多出し葉は叢生します。
幼株の葉は線形、膜質で成葉は10~30cm、水深によっては1mにも達します。
葉身は卵状広橋円形、時には線状で、紫緑色または紫褐緑色。
膜質で破れやすいです。
長さ10~30cm、幅5~20cm、鈍頭、円脚または浅心形。
全縁または細鋸歯緑で波打っています。ミズオオバコの花は葉柄に白色または淡紅紫色の3弁花を単生します。
両性花等片3、雄しべ6、花粉濃黄色、雌しべ3、子房下位、子房3~6個。
花の下部には縦翼状のヒダが3~8列あり、平滑または縮れていて果実を包むようになります。
夏に咲く花の色にも白色~うす桃色と変化がみられます。
花色は日本のものはピンクが多く、海外のものは白が多いですね。
普通に見られるのは両性花をつける株ですが、一部の地域で一つの花茎に多数の単性花をつける株が知られています。
花弁がほとんど白色にちかい白花種をみることがありますが、これはシロバナミズオオバコと呼ばれます。ミズオオバコは西表島や東南アジアでは食用としています。
美味しいらしいです。。。ミズオオバコは熱帯魚ショップでは似たような「セロファンプラント」がミズオオバコとして市販されていることが多いですね。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ミズオオバコは美しいですが栽培の非常に難しい水草です。
ミズオオバコが生えている自然環境の水田は肥料豊富で、太陽光の直射が当たり、しかも用水路から常時汲み上げられる水には二酸化炭素(Co2)が十分に含まれています。
ですから、水槽での栽培は無理そうですが、水槽育成は可能です。
ミズオオバコを植えた根元には底床添加肥料の塊を入れ、光量は通常の2倍にします。
そして二酸化炭素(Co2)を20mg/L以上添加します。
葉は柔らかくスネール類が好むため見つけしだい駆除します。
自然では一年性ですが、水槽では一年中生長し、肥料が十分なら常に花序を伸ばし開花します。
水上葉や浮葉を持たず、葉柄もアポノゲトンのように長く伸びるようなことはありません。
若い株のうちは菓幅が狭く、アポノゲトンやアマゾンソードのような形状です。
水槽内で育った株は長持ちし、1年以上育成できます。
水槽では光の条件がよければ育成できます。
二酸化炭素(Co2)の添加や底床添加肥料を使用すれば十分育ちます。
葉は破れやすく、水温の急変に弱いですね。
生育には強い光、二酸化炭素(Co2)の添加、底尿中への固形肥料の投与が有効です。
生育条件によって植物体の大きさや葉形、色彩が変化します。

水草の増やし方

ミズオオバコは自然では一年性で夏に花を咲かせ、自家受粉によって結実、さや状の実ははじけて種を水中に撒きます。
種は水の暖かいうちは短期間で発根発芽し、若い株になりますが、稲刈りの直前にはじけたものはそのまま士中で越冬、翌年、5~6月頃発芽し、夏までには親株まで生長し、花を咲かせるというサイクルを持っています。
雌雄同株で開花後、自家受粉して果実をつくります。ミズオオバコはランナーなどによる繁殖はしないので、種子による実生を行ないます。
ミズオオバコは調子よく育っていると頻繁に花を付けますので、その気になれば簡単に種子を取ることが出来ます。採取できたミズオオバコの種子はゼラチン状のドロドロとした物質にまみれています。
その種子をゼラチン状の物質と一緒にフィルムケースのような小さな容器に水を入れその中にタネを沈めて冷蔵庫で保存します。
これはミズオオバコの種子に一旦冬を感じさせるためです。
春以外に種まきをしても上手く育ちませんので、そのまま冷蔵庫の中で春まで保存した方が良いでしょう。
もし春先に種子がとれたなら冷蔵庫で1ヶ月ほど冬を感じさせれば良いです。桜が咲く頃になったら種まきをします。
ゼラチン状のドロドロは発芽抑止物質だと言われています。
種まきの時には軽く洗ってゼラチン質は取り除いておきます。荒木田土のような用土(田んぼの土など)に深さ1cm程度でミズオオバコの種子を植え付けます。
用土全体が水に浸かって水深1cm程度になるまで水を入れます。
その容器を良く日光があたるところに置いて発芽を待ちます。水が抜けてしまう容器では駄目です。
小型のプラケースなどで行うと良いですが、水の回りが悪く嫌気性になったり水が腐ったりすると発芽しません。
小型の植木鉢に植え込んで、植木鉢全体を水の張ったバケツの中に沈めて使う方法もあります。
その場合、1週間に1度程度水換えをするか、バケツの中でエアレーションして新鮮な空気が循環するようにします。ミズオオバコは芽が出れば、ほぼ成功です。
初めは細い葉を展開して、葉の成長と共に水深を深くしてやると徐々に大きく育ち、葉もスプーン型に成ります。10cmから20cmぐらいに成長するまでは屋外で育てた方が良いでしょう。
あとは根をなるべく傷めないように慎重に水槽へ植え替えすればOKです。

水草水槽のレイアウト

ミズオオバコは意外に背の高くなる水草です。60cm水槽以上の中景から後景にレイアウトすると良いでしょう。水槽中では水位によって草丈を変化させますが、水面より高く成長する事は稀です。育成条件によって葉の形状を変え、睡蓮鉢などを使い太陽光で育てると丸葉に水槽内では細長い葉になりやすいです。大きくなりすぎた場合は、外側の古いはをどんどんカットします。それでも大きくなり過ぎる場合は、一度引き抜き根をカットして植え戻すと根を張るまで成長が止まります。

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水草図鑑データ

名称 ミズオオバコ
学名 Ottelia alismoides
和名 ミズオオバコ
別名 オテリア・アリスモイデス
オオミズオオバコ
ミズアサガオ
ミズホコリ
カワホオズキ
タオオバコ、
タータブ
科名 トチカガミ科
原産 日本(本州~沖縄)、朝鮮半島、中国大陸、台湾、フィリピン、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ南部、アフリカ北東部
光量 強い 20W×3本~4本
二酸化炭素 必ず添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 22~28℃
形態 ロゼット状
栽培難易度 難しい

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